安来市内の沼川で釣りをしていると、対岸から一羽の鴨が川を斜めにこちら岸
に向かって、周囲を警戒しながら泳いできました。
段々近づいて来るに従って、鴨は背中をこんもり膨らませ、何やら乗せている
様子、いよいよ近づいて来ると、それが、まだよちよち歩きほどの雛鳥であるこ
とが分かり、初めて見る光景にビックリしました。
そうか、暖かくなってくると、湿地では蛇やイタチなどが、川遊びをしている鳥の
雛を狙うため、親鳥はそれを良く知っていて、雛鳥を背に乗せてしっかりと守り
ながら川を渡って来たのだ。
親子の情愛あふれる、ちょっと記憶に残るシーンであったため、写真に撮って
帰り、後日、スケッチしたものだと思われます。
スケッチブックには、1998年4月の日付が入っていました。
今日も、宍道湖に飛来して来ている鴨を見るにつけ、あの時の微笑ましい鴨
の親子のことを思い出しました。
~スケッチを見て思うこと~
獣や鳥さえも、我が身を危険に晒して必死で子供を守るのに、理性や愛ある
はずの人間が、「虐待死」などという悪魔の様な所業を繰り返すのか。
そんなニュースに接する度に、抗らう術さえ知らない子供達が不憫でならない。
この国は、一体どうなってしまったのだろうか?
「人の人たる教育」を、一からやり直す必要があるのでは ないでしょうか。
~今日も良い一日を~