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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

「アライグマ」を知るための講習会

2011年02月12日 | とだ*やすこの活動日記
アライグマに関する講習会の開催のお知らせが、島本町のホームページにUPされています。関西野生生物研究所のご協力を得て、代表の川道美枝子さんを講師にお招きすることができました。昨年発足した島本町鳥獣被害防止対策協議会の主催により、実現するものです。

日時:2月17日(木)午後2時~
場所:島本町役場 地下 第5会議室 
講師:関西野生生物研究所 代表 川道美枝子氏

内容は、アライグマの生態に関する基礎的な知識、町域内の社寺侵入の現状、繁殖状況、効果的な捕獲作戦などです。9日の京都新聞朝刊で、お隣の大山崎町・宝積寺の深刻な被害状況が紹介されていましたが、京都府内各地で神社仏閣の歴史文化遺産がアライグマによって荒らされています。

昨年11月には、大徳寺の塔頭、真珠庵にある開祖・一休禅師の肖像画に、大きな爪あとがみつかりました。一休さんのお顔のすぐそばに、大きな穴と引っかき傷・・・川道美枝子さんが周囲に残された足跡からアライグマと確認されていました。肖像画の背後に柿の実がひとつ落ちていたそうです。

数年前、わが家の隣家の柿の木に、深夜、親子のアライグマが出没してカリカリ音をたてていたのをご近所の方が発見されています。農作物の被害も深刻です。非常に頭がよいらしく、捕獲檻の餌だけをうまく捕る知恵があるそうで、専用の檻を使用し、餌の配置に工夫がいるそうです。講習ではそのあたりもご指導いただけると思います。

ペットとしての流行が過ぎたある時期に野に放たれ、日本国内には天敵がいないこともあって爆発的に繁殖しました。既存の生態系を脅かす存在であり、また、感染症の媒介になる危険性を秘めていることから、関西野生生物研究所は、全国の自治体を訪れ、実態調査と捕獲への支援を行っておられます。

主に農業従事者を対象にしていますが、社寺・古民家の天井や水路付近に生息していますので、住民の方に広く関心を寄せていただきたいと思います。現在、川道さんは数名の研究者とともに島本町域の生息実態調査をされています。捕獲檻も寄贈していただいているとのことです。

調査研究を重ね、積年の関心であったアライグマ対策の充実を昨年9月の一般質問で訴えました。これから住民のみなさんの協力により積極的な捕獲作業がはじまり、捕獲・施設への移動(=安楽死)、焼却という辛く、危険を伴う作業を職員が担います。有意義な講習になるよう祈るような気持ちで、わたしも講演会に参加する予定です。

画像は、町所有のアライグマ捕獲檻(貸与用)
昨年、一般質問に際して現物を確認しました