とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

とだやすこの議会&活動報告

2011年06月03日 | とだ*やすこの活動日記
明日、とだ*やすこの議会&活動報告
「ひと・まち・語らい広場」を開催します

6月4日(土)午後1時半~3時半
ふれあいセンター 3階・第1学習室

1)高槻市・島本町広域行政勉強会・中間報告について
2)今、全国に広がっている議会改革とは、なにか?
3)3月議会の報告(平成23年度予算編成)

ぜひご参加をお願いします
資料と心準備のため、参加してくださる方は
「コメント」にてお知らせくださるとありがたいです
(イニシャル・ハンドリングネーム可)

画像、今年の春の筍
大きめだったので佃煮にしました
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日本と世界の安全のために

2011年06月03日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
エネルギーーシフト(エネシフ)ジャパンをご存知ですか?

社民党の阿部知子政審会長、自民党の加藤紘一元幹事長、川口順子元外相などおよそ40名の議員が、与野党の枠組みを超えた「脱原発」の試み、エネルギーシフトへの戦略を探る会として立ち上げました。ホームページには、勉強会の資料も公開されています。

一方、自民党・たちあがれ日本は、この期に及んで「地下式原発」の推進議連をなどと・・・今回の不信任案、菅降ろしの背景には、現政権が抱いている脱原発への方向性に対する危惧、民主党にも多い原発推進派の危機感が影響していると、わたしは考えています。

永田町の想像を絶する政局、利権、派閥争いなどは国民に遠く、わかりもしないのに迂闊に口にする立場にわたしはありませんが、新聞報道の行間からそのように感じます。復興を複雑にする原発震災が実際に起こっているというのに、かつての推進派が慎重派を責めている・・・

被災地、被災者、避難民を向いていない議員の存在が政治への信頼を損なっている一方、決して大きく報道されませんが、これからのエネルギー政策に真摯に取り組んでいる超党派の議員がいることは「希望」です。

菅政権でなければ、浜岡原発の停止は実現しなかったと思います。以下、第1回4月26日のゲスト、地震の危険性を訴えておられた石橋克彦さんの資料「日本と世界の安全のために浜岡原子力発電所を早急に閉鎖する必要性」を転載します。

◇  ◇  ◇

2011年4月26日 
日本と世界の安全のために浜岡原子力発電所を早急に閉鎖する必要性
石 橋 克 彦(神戸大学名誉教授,地震学)

1.中部電力(株)浜岡原子力発電所の概要: 静岡県御前崎市(旧浜岡町)佐倉5561
・1号機(BWR,54.0万kW)1976.3.17運転開始,2009.1.30運転終了(耐震補強が実際上困難なため)
・2号機(BWR,84.0万kW)1978.11.29運転開始,2009.1.30運転終了(同上)
・3号機(BWR,110.0万kW)1987.8.28運転開始,定期点検中(4月再開予定を延期)
・4号機(BWR,113.7万kW)1993.9.3運転開始,運転中
・5号機(ABWR,138.0万kW)2005.1.18運転開始,運転中
    BWR=沸騰水型原子炉,ABWR=改良型沸騰水型原子炉

2.浜岡原発が(世界一といってよいほど)危険な理由  (以下で,Mは地震のマグニチュード)

2A.近い将来,巨大地震の激しい地震動(揺れ),大津波,地盤隆起,大余震に確実に襲われる
・大規模地震対策特別措置法の対象である想定東海地震(M8級;2038年までの発生確率87%)の広大な震源域の真っ只中に原発がある.(福島第一原発は 3.11地震の震源域の外側だった)
・広大な震源断層面は浜岡直下で深さ僅か15km程度.(福島第一原発は震源断層面から離れていた)
   → 想定地震動(最大加速度800ガル;ガルは加速度の単位)を遥かに超える激震動に襲われる.
・大津波,1〜2mの地盤隆起(地盤・構築物が破壊する恐れ;しかし考慮されていない)
・M7以上の大余震が直近で複数続発する可能性 → 激しい揺れの追い打ち.
・5号機:09年の駿河湾の地震(M6.5;東海地震の200分の1程度のエネルギー,しかも40kmも遠方)により想定東海地震に近い強震動を受けトラブル多発 
  → 東海地震による大被害を実証.(なぜ,これほど強く揺れたのか,原因が解明されていない;地下構造の影響だろうが)
・そもそも浜岡原子力発電所は,将来の東海地震の震源域の真っ只中にあることが明らかになる(1976年の石橋による「東海地震説」)以前に1,2号機が着工され,それ以降も危険性を無視して増設が続けられた.「東海地震に耐えられる」というのは後付けの理屈にすぎない.

2B.原発大事故が起こる,そのときの影響が甚大(日本にとって致命的,地球規模の汚染)
・激しい揺れで多くの機器・配管類の同時損傷,多重の安全装置の全面ダウン(全電源喪失など)
・配管破断 → 冷却材喪失/ECCS不作動 → 炉心溶融,水蒸気爆発,水素爆発.
・制御棒挿入失敗等 → 核暴走 → 一種の核爆発.
・大津波・地殻変動により事故拡大 → 炉内の「死の灰(放射能)」の爆発的大量放出.
・東海地震による通常震災(広範囲で震度7・大津波で大被害)と大規模放射能災害が複合・増幅しあって「原発震災」(石橋,1997)が発生.
  → 地震・津波被災者の救出不能/避難が困難な急性被曝者 → 死者が膨大に増加.

・3基同時事故の恐れ(計361.7万kW;福島第一原発1〜4号機の合計は281.2万kW)→ 莫大な放射能
・浜岡付近は南西の風が卓越するから、高濃度の放射能雲が首都圏北部にまで達する.
  → 2,3千万人が避難,首都喪失,在日米軍基地(横田・横須賀・厚木・座間など)も使用不能.
・以上は最悪の場合だが,最悪を想定して対処するのが危機管理の要諦.
しかも「起こる可能性のあることは,いずれ必ず起こる」が福島第一原発で実証されている.

3.福島第一原発の大事故によって、浜岡原発の危険性が一層明らかになった
・M9.0の連動型超巨大地震が発生したという厳然たる事実.
   → 東海・東南海・南海地震が連動する可能性(既に考えられていた)が現実的になった.さらに,1605年東海・南海津波地震のタイプが連動する可能性(石橋,1997)も現実化.すなわち,M9の超巨大地震に真下から直撃される可能性も大きくなった.
   → 福島第一原発なみ(高さ15m超)の大津波も可能性あり.(中電の想定は6m)
・福島第一原発の事故原因は大津波とされているが,たぶん地震動で冷却材喪失が発生した.
   → 浜岡の地震動は遥かに強烈だから,一挙に冷却材喪失や核暴走が生ずる恐れ大.

4.何をなすべきか【いずれも時間がかかるから直ちに着手しなければならない】
・3号機の運転再開を認めず,直ちに廃止措置に向けた作業を始める.
・4・5号機も早急に運転を停止し,直ちに廃止措置に向けた作業を始める.
・使用済み核燃料貯蔵プールの安全性を完璧なものにするために,冷却系を含めて最高度の耐震補強や電源の多重の確保をおこなう.(巨大地震にたいして非常に危険)

【ドイツやアメリカでは,もっと不確かで小さな地震の危険性に対してさえ原発を廃止した】

引用文献  石橋克彦:原発震災─破滅を避けるために,科学,Vol.67,No.10,720(1997)
<以上> 

◇  ◇  ◇

現在の学問では、若狭湾の原発も活断層の上にあることがわかっているそうで、他人事とは思えず(もちろん浜岡原発も他人事ではない)胸が詰まります。時間がかかるが着手しなければならないのではなく、「時間がかかるから直ちに着手しなければならない」という論調におおいに納得しました。

画像は、役場周辺のツツジ
咲き初めの頃、むせかえるような甘い匂いがします
5月9日撮影
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