平成27年2月会議、戸田の一般質問のテーマは三つでした。毎回時間との戦いですが6月は四つのテーマで質問します。そして今、20分でどこまで発言できるか2月の質疑をふりかえりつつ、9月の質問を構想しています。
前向きを通り越して勇み足ともいえますが、数百人の職員が携わっているあらゆる業務は日々着々と進んでいまます。以下、2月の一般質問(未校正会議録・一部修正)から、平成28年度からはじまる中学校給食の課題をUPします。
Ⅱ)中学校給食実施に完全米飯導入を
~和食を中心とした献立の意義~(その2)
引き続き、戸田議員の発言を許します。
戸田議員(質問者席へ)
それでは、平成27年2月定例会一般質問、大きく三つのテーマで、戸田より質問させていただきます。平成26年第1回定例会2月会議において、一般質問をさせていただきました。和食がユネスコの無形文化財に登録されたことをきっかけに、その後、全国的に関心が広まり、毎回、米飯を提供する学校が増えています。
保護者の間では、給食の牛乳を見直すべきではないか、という議論も活発になっています。大きな流れとして、今後、給食は米飯を軸とした和食中心の献立にならざるを得ないと、私は考えています。
1)文部科学省は、日本経済新聞の取材に「伝統的な食習慣を育むため、米飯給食をさらに推進したい」と答えていました。新たに導入する中学校給食においては、週5日の米飯を基本に、「和」の献立を中心とし、時々にパン、麺類、パスタを提供するのが最良の選択ではないでしょうか。中学校における米飯給食の導入について、その後、検討は進んでいますか。
2)導入に際しては、人件費増額と光熱水費増が課題になると理解しています。米飯を中心とした給食は、生徒の将来にわたる健康的な食生活の基盤になり、このことが費用対効果を最大限に活かす教育効果と考えますが、炊飯に伴う作業手順が増えることによって、どのくらいの費用負担増が想定されるのでしょうか。試算できる範囲内で、数字をお示しください。
教育こども部長
まず、1)点目の「中学校給食」につきましては、今年度、給食棟設置の実施設計に伴う施設・設備面の検討を行っており、献立までの検討にまでは至っておりませんが、以前にもご答弁申し上げましたように、完全米飯給食を導入し、自校炊飯方式を採用した場合、調理員の増員に伴う人件費や光熱水費、機器にかかる維持管理費が必要となります。
また、米飯給食に関しましては全国的にも様々な取り組みがなされており、課題等も出てきておりますので、献立を含めた実施面につきましては、慎重に検討していきたいというふうに考えております。
次に、2)点目の「米飯給食を実施した場合の費用負担について」でございます。自校炊飯方式を採用した場合、計量・洗米・炊飯・配缶・洗浄といった作業手順が増えるため、米飯給食を週何回実施するか、また喫食数が何食であるかなどの条件にもよりますが、調理員を1~2名増員する必要がございます。
賃金構造基本統計調査に記載されています一般労働者の栄養士または調理師を1人雇用するものとして試算した場合、法定福利費を含めまして年間約400万円が見込まれます。
調理業務を委託した場合、委託業者が計算する委託料のうち、人件費が占める割合はどの程度かは不明ですが、800~900食程度を調理するにあたり、調理員2人の増員が必要であると仮定いたしますと、年間約800万円が必要になるものと考えております。
戸田議員
あくまでも概算ということで、数字をお示しいただきました。財政的な課題はありますが、価値ある選択のため、引き続き調査・検討をお願いしたいと思います。また、今日は奇しくも傍聴に中学生の方がたくさん来られてますので、当事者である中学生の意見も反映させられるような、そういう学校給食を導入していただきたいなと思っております。
3)牛乳を試験的に取りやめ、注目を集めている新潟県三条市の取り組みをご存じでしょうか。ご答弁をお願いします。
教育こども部長
次に「三条市の取り組みについて」でございます。新潟県三条市におかれましては、保護者らから出された「ご飯が中心の和食に牛乳はあわない」という声をきっかけに、昨年12月から今年3月までの予定で、試行的に牛乳なしの給食を提供する取り組みがされているものでございます。
国の示す栄養基準を満たすために、牛乳分の栄養を補う方法として、主菜の量を増やしたり、牛乳以外の乳製品を提供したりと、様々な献立の工夫をされているようでございますが、児童生徒をはじめ、関係者の反応には賛否両論があると聞き及んでおります。
戸田議員
牛乳については、もう数年来論争がありながら、あまり報道されない。このことに私は違和感を持っていますが、個人的には、あえて飲む必要はなく、できることなら避けたほうがいいという方も少なくない。コーヒー、紅茶に入れる嗜好品程度にしておくのが良いなと考えるものです。
しかしながら、そんなに簡単なことではないというふうには認識しています。全国的に議論が深まるのを、少し待ちたいと考えています。確認します。例えば、牛乳を飲まないという選択、これは生徒や保護者の希望に個別に対応するという取り組みが可能ですか。
教育こども部長
牛乳につきましては、やはり給食の中で大きな、今、実施条件の一つというふうになっていると認識しております。また栄養につきましても、牛乳から摂取する量というのは非常に大きく、それに代わるものというのは、なかなか、先ほどの新潟県の三条市においても苦労されているという状況にございますので、給食として実施する以上は、一定の統一性というものは必要であるというふうに考えております。
戸田議員
戦後70年、ミルク給食、ミルクがあることをもって学校給食とするという捉え方、いよいよ大きく見直すときではないかと私は考えています。実際に、規則で定めてあるだけで、必ずしも牛乳がなくても良いという見解もあるようです。これについては別の機会の議論として、四つ目の質問に移ります。
4)三条市における試行的な取り組みは、平成26年4月からの消費税増税による給食費の値上げを回避する狙いもありました。消費税は8%になりました。さらに10%との、政権の方針です。
従来と同じ給食費で、これまでと同等の内容を業者に求めると、結果的に消費税増額分を業者に負担させているということになり、買いたたき、あるいは減額に相当する可能性があり、民間であれば、これは厳しく問われるものと認識しています。この点、どういった配慮がなされているのでしょうか。確認しておきます。
教育こども部長
給食費に関しましては、消費税増税や天候不良による食材等の購入費用への影響はございますが、発注する食材の部位や種類を安価なものにするなどの努力により対応しており、業者に負担を求めるといったような対応は行っておりません。
なお、その具体例といたしまして、牛肉を豚肉に変更したり、鶏もも肉をむね肉に変更したりといった対応により取り組んでおります。今後も、栄養や食材の質、また安全性を維持しつつ、給食を提供してまいりたいというふうに考えております。
戸田議員
限られた材料費で、日々、献立を組み立ててくださっていることに、本当に感謝しております。消費税増額分につきましては、搬入業者に不当な負担がかからないよう配慮されているとのこと、確認しました。これについては、今後の課題があると思います。
以上です
もち時間の都合で、深く追及するには至っていませんが(むしろ抑えています)が、牛と乳牛の現状を明らかにして、日本人としてごく普通に整った献立を求めて、今後は民生教育消防委員会においても質問を続けます。
2月議会 その他の質問
Ⅰ)子ども・子育て事業計画の充実をめざして ~子どもの権利の視点から~
Ⅲ)JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問う(その3)
なお、耐震化工事のスケジュールを考えると、第一中学校における給食の開始は、やむを得ず遅らせざるをえないと判断しています。追って、教育子ども部より学校を通じて正式に生徒、保護者のみなさんにお知らせすることになると思いますが、まずは議会審議です。
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桜井の農地で親子で「農体験」ジャガイモを収穫する可愛い手
トマトを一株育てる「マイファーム」的な
市民の取り組みに、心から敬意を表します
前向きを通り越して勇み足ともいえますが、数百人の職員が携わっているあらゆる業務は日々着々と進んでいまます。以下、2月の一般質問(未校正会議録・一部修正)から、平成28年度からはじまる中学校給食の課題をUPします。
Ⅱ)中学校給食実施に完全米飯導入を
~和食を中心とした献立の意義~(その2)
引き続き、戸田議員の発言を許します。
戸田議員(質問者席へ)
それでは、平成27年2月定例会一般質問、大きく三つのテーマで、戸田より質問させていただきます。平成26年第1回定例会2月会議において、一般質問をさせていただきました。和食がユネスコの無形文化財に登録されたことをきっかけに、その後、全国的に関心が広まり、毎回、米飯を提供する学校が増えています。
保護者の間では、給食の牛乳を見直すべきではないか、という議論も活発になっています。大きな流れとして、今後、給食は米飯を軸とした和食中心の献立にならざるを得ないと、私は考えています。
1)文部科学省は、日本経済新聞の取材に「伝統的な食習慣を育むため、米飯給食をさらに推進したい」と答えていました。新たに導入する中学校給食においては、週5日の米飯を基本に、「和」の献立を中心とし、時々にパン、麺類、パスタを提供するのが最良の選択ではないでしょうか。中学校における米飯給食の導入について、その後、検討は進んでいますか。
2)導入に際しては、人件費増額と光熱水費増が課題になると理解しています。米飯を中心とした給食は、生徒の将来にわたる健康的な食生活の基盤になり、このことが費用対効果を最大限に活かす教育効果と考えますが、炊飯に伴う作業手順が増えることによって、どのくらいの費用負担増が想定されるのでしょうか。試算できる範囲内で、数字をお示しください。
教育こども部長
まず、1)点目の「中学校給食」につきましては、今年度、給食棟設置の実施設計に伴う施設・設備面の検討を行っており、献立までの検討にまでは至っておりませんが、以前にもご答弁申し上げましたように、完全米飯給食を導入し、自校炊飯方式を採用した場合、調理員の増員に伴う人件費や光熱水費、機器にかかる維持管理費が必要となります。
また、米飯給食に関しましては全国的にも様々な取り組みがなされており、課題等も出てきておりますので、献立を含めた実施面につきましては、慎重に検討していきたいというふうに考えております。
次に、2)点目の「米飯給食を実施した場合の費用負担について」でございます。自校炊飯方式を採用した場合、計量・洗米・炊飯・配缶・洗浄といった作業手順が増えるため、米飯給食を週何回実施するか、また喫食数が何食であるかなどの条件にもよりますが、調理員を1~2名増員する必要がございます。
賃金構造基本統計調査に記載されています一般労働者の栄養士または調理師を1人雇用するものとして試算した場合、法定福利費を含めまして年間約400万円が見込まれます。
調理業務を委託した場合、委託業者が計算する委託料のうち、人件費が占める割合はどの程度かは不明ですが、800~900食程度を調理するにあたり、調理員2人の増員が必要であると仮定いたしますと、年間約800万円が必要になるものと考えております。
戸田議員
あくまでも概算ということで、数字をお示しいただきました。財政的な課題はありますが、価値ある選択のため、引き続き調査・検討をお願いしたいと思います。また、今日は奇しくも傍聴に中学生の方がたくさん来られてますので、当事者である中学生の意見も反映させられるような、そういう学校給食を導入していただきたいなと思っております。
3)牛乳を試験的に取りやめ、注目を集めている新潟県三条市の取り組みをご存じでしょうか。ご答弁をお願いします。
教育こども部長
次に「三条市の取り組みについて」でございます。新潟県三条市におかれましては、保護者らから出された「ご飯が中心の和食に牛乳はあわない」という声をきっかけに、昨年12月から今年3月までの予定で、試行的に牛乳なしの給食を提供する取り組みがされているものでございます。
国の示す栄養基準を満たすために、牛乳分の栄養を補う方法として、主菜の量を増やしたり、牛乳以外の乳製品を提供したりと、様々な献立の工夫をされているようでございますが、児童生徒をはじめ、関係者の反応には賛否両論があると聞き及んでおります。
戸田議員
牛乳については、もう数年来論争がありながら、あまり報道されない。このことに私は違和感を持っていますが、個人的には、あえて飲む必要はなく、できることなら避けたほうがいいという方も少なくない。コーヒー、紅茶に入れる嗜好品程度にしておくのが良いなと考えるものです。
しかしながら、そんなに簡単なことではないというふうには認識しています。全国的に議論が深まるのを、少し待ちたいと考えています。確認します。例えば、牛乳を飲まないという選択、これは生徒や保護者の希望に個別に対応するという取り組みが可能ですか。
教育こども部長
牛乳につきましては、やはり給食の中で大きな、今、実施条件の一つというふうになっていると認識しております。また栄養につきましても、牛乳から摂取する量というのは非常に大きく、それに代わるものというのは、なかなか、先ほどの新潟県の三条市においても苦労されているという状況にございますので、給食として実施する以上は、一定の統一性というものは必要であるというふうに考えております。
戸田議員
戦後70年、ミルク給食、ミルクがあることをもって学校給食とするという捉え方、いよいよ大きく見直すときではないかと私は考えています。実際に、規則で定めてあるだけで、必ずしも牛乳がなくても良いという見解もあるようです。これについては別の機会の議論として、四つ目の質問に移ります。
4)三条市における試行的な取り組みは、平成26年4月からの消費税増税による給食費の値上げを回避する狙いもありました。消費税は8%になりました。さらに10%との、政権の方針です。
従来と同じ給食費で、これまでと同等の内容を業者に求めると、結果的に消費税増額分を業者に負担させているということになり、買いたたき、あるいは減額に相当する可能性があり、民間であれば、これは厳しく問われるものと認識しています。この点、どういった配慮がなされているのでしょうか。確認しておきます。
教育こども部長
給食費に関しましては、消費税増税や天候不良による食材等の購入費用への影響はございますが、発注する食材の部位や種類を安価なものにするなどの努力により対応しており、業者に負担を求めるといったような対応は行っておりません。
なお、その具体例といたしまして、牛肉を豚肉に変更したり、鶏もも肉をむね肉に変更したりといった対応により取り組んでおります。今後も、栄養や食材の質、また安全性を維持しつつ、給食を提供してまいりたいというふうに考えております。
戸田議員
限られた材料費で、日々、献立を組み立ててくださっていることに、本当に感謝しております。消費税増額分につきましては、搬入業者に不当な負担がかからないよう配慮されているとのこと、確認しました。これについては、今後の課題があると思います。
以上です
もち時間の都合で、深く追及するには至っていませんが(むしろ抑えています)が、牛と乳牛の現状を明らかにして、日本人としてごく普通に整った献立を求めて、今後は民生教育消防委員会においても質問を続けます。
2月議会 その他の質問
Ⅰ)子ども・子育て事業計画の充実をめざして ~子どもの権利の視点から~
Ⅲ)JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問う(その3)
なお、耐震化工事のスケジュールを考えると、第一中学校における給食の開始は、やむを得ず遅らせざるをえないと判断しています。追って、教育子ども部より学校を通じて正式に生徒、保護者のみなさんにお知らせすることになると思いますが、まずは議会審議です。
画像
桜井の農地で親子で「農体験」ジャガイモを収穫する可愛い手
トマトを一株育てる「マイファーム」的な
市民の取り組みに、心から敬意を表します