やっぱりRUSHのインストはいい

RUSHの新作「SNAKES & ARROWS」。
小生的にこのアルバムの買いは、インストが3曲も入っていることです。
うち1曲はアコギだけの曲なんで、実質的には2曲なんですけどね、それでも最近の作品ではインストナンバーが入ってませんでしたから、10数年振りの待ってました!てなもんです。

RUSHのインストの特徴はやっぱりベース。曲自体の出来もさることながらGEDDY LEEの縦横無尽なベースラインがRUSHのインストならではのもの。ベース弾きながらペダルでシンセやったりボーカルやったりってのも曲芸的に凄いけど、ベーシストとしてのテクもさすがじゃないですか。インストナンバーにおけるドラマチックな存在感はなかなかジャズ・フュージョン系ベーシストには出せない味かもしれません。

RUSHのインストで真っ先に思い当たるのはモロにプログレチックな「YYZ」でしょう。ライブではドラムソロに連なる曲としても印象に残るこの曲、小生当然大好きですが、「ROLL THE BONES」収録の「WHERE’S MY THING?」のようなRUSHらしからぬファンキーなインストナンバーもまたカッコいいんです。そしてこのアルバムで特筆すべきは「MALIGNANT NARCISSISM」。GEDDY LEEのひたすらドラマチックに16を刻むせわしないベースはカッコ良すぎ。一聴の価値ありです。
GEDDY LEEのボーカルもいいけど、ひたすら重いんだけどちょっと軽めな細工をほどこされたようなプログレインストもまたRUSHの持ち味。(ベースをチョッパーでやったら実はフュージョンっぽくなったりするかもね)一度インストばっかり集めた企画アルバムでも作ってくれないかな～。

SNAKES & ARROWS / RUSH
GEDDY LEE(b,vo,keys)NEIL PEART(ds)ALEX LIFESON(g)