AGHARTAのリベンジ？

1998年2月、長野オリンピックでの出演を最後にAGHARTAの活動は一時停止します。
そして同年5月、角松敏生の活動が解凍されることにより、ここでAGHARTAは過去のものとなったと思いきや...角松の解凍LIVEへのゲスト出演、前述の沼澤尚ソロアルバムへの参加による新曲発表、更には引き続き角松敏生のライブへのゲスト出演と細々ながらもその息が絶えることはなかったわけです。

そして1999年8月、突如アルバム「REVENGE OF AGHARTA」がリリースされます。悲しいかなニューアルバムという位置付けでなく、前出のインディーズ盤、そしてメジャー盤アルバムを更に編集し、それに新曲、または再レコーディング曲を加えて再構成したものでした。
しかし何故にREVENGEなのか...。結局AGHARTAとしてそれなりの成果をあげたのは間違いないんでしょうけど、肝心のセールスが思うようにいかなかったんでしょうね。アルバムもさることながら、ツアーの不入りもあったんでしょう。不思議なもので、同じ角松敏生であるにもかかわらず、角松名義のライブは活動凍結していたせいもあるんでしょうけどそれこそ満員御礼、アルバムは売れまくりだったわけですが、一方AGHARTA名義では・・・。AGHARTAにそれなりの思い入れを持って活動していた角松氏だけにこの結果は納得いかなかったんでしょう。
と、いうわけでAGHARTAが改めてその存在を世に問うたのがこのアルバムであり、その後行われたツアーだったんですね。そこでこのアルバムではメンバー全員の名前を今更ながら明きらかにしてますし、ジャケット写真の凝り方も尋常じゃありません。角松敏生として、AGHARTAを積極的に市場にプロモーションすることで、どこまでAGHARTAが認知されセールスに結びつくのか、ある意味実験だったんでしょう。そんな思いが"REVENGE"という言葉に表れています。(もちろん時の流行語であった"リベンジ"というキーワードを使いたかったのもあるんでしょうけどね。)

さてその結果はいかに？