徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

12年の歳月がもたらしたもの

2013-09-25 08:48:05 | 今日のひとり言・雑談
 先日母と祖母の13回忌を行った。あれから12年の歳月が過ぎて行った。母と祖母の病気が治らないことを知った時、私は33歳。そろそろ東京での生活を整理し、酒田に本拠地を置いて第2の人生のスタートを切ろうかと思っていた頃だった。その宣告を聞いた時、着の身着のまま酒田に帰ろうと家族共々決心しUターンしたのだ。

 この12年で環境はガラリと変わった。仕事仕事に追われていた12年前。生活の9割以上は仕事だった。家族と触れあうことなんてほとんどなかった。酒田に帰省し、再就職先が決まると、その仕事ぶりは東京でのそれとはまったく違った。時間、内容、質…どれをとってもだ。今まで9割以上占めていた仕事は6割ぐらいに減った感覚。その分自分の好きなことや、家族との時間が増え、そして自ずとストレスも減り、気持ちに余裕ができた。

 その点だけはいい意味での変身ぶりだった。ただ変えたくなかったのは、今まで通り建築に取り組む姿勢。ここだけは、今までやってきた自分流を貫こうと決心したの思い出す。

 母と祖母の墓前に誓った目標に到達したのが5年前。意を決して歩き始めた独立という道。小さな波は色々あったが、今こうして一歩々々歩んでいるのも、母と祖母のおかげかもしれない。12年前、母と祖母に呼び戻されて帰ってきた故郷酒田。12年前を思いながら、13回忌の墓前に手を合わせた…。
コメント
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