徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

祝・楽天優勝

2013-09-27 08:38:03 | 愛しき野球おバカ達
 東北に嬉しいニュースが飛び込んできた。東北楽天ゴールデンイーグルス初優勝。球団創設9年目での達成である。球団関係者、選手、スタッフは人一倍感慨深いものがあるだろう。心よりお祝い申し上げます。

 球界再編の元、この球団が誕生したのは2005年のシーズンだった。仙台に本拠を置き、地域に密着した形を全面に押し出して船出した。しかし、各球団でお払い箱同然のような選手をかき集めてチーム形成せざるを得なかった。チームスタッフも初めてのことで、何から何まで分からないことだらけ。2月のキャンプに集まった時には、こんなところで練習をするのかと、それはプロが練習するような環境ではなかった。

 1年目は38勝97敗1分。勝率は何と.281と個人成績の打率のようだった…。ある解説者が言っていた。いくら弱いチームでも、シーズンの3分の1は勝てると。しかし、楽天はそれさえも勝てなかった。問題山積みのファーストシーズンだった。

 田尾安志、野村克也、マーティー・ブラウン、星野仙一と監督が変わった。星野仙一が監督に就任したのが3年前。その直後に、あの震災が発生する。野球をやってる場合じゃない。そんな空気が選手達に漂った。しかし星野は、野球選手は野球をやるしかないんだと選手たちに説いたが、監督と選手の気持ちは一体にはなれなかった。選手が野球に集中できない、そんな震災から頑張ろうと、頑張る礎となったのもまた野球だった。

 星野は、中日、阪神、楽天の3球団で優勝に導いた。弱い球団を強くする。現役時代から、炎の男、闘将といわれる星野らしい。長いシーズンは、長い目で選手を使い、育て、強いチームをつくる。それが星野流だろう。しかし、その星野も、短期決戦は一度も優勝を経験していない。日本シリーズは3度とも敗戦、あの北京五輪も金メダルどころか、メダルを逃している。

 さて、日本シリーズに楽天が進出し、日本一を取ってほしいと思うのは東北人だけでないと思う。それだけに、楽天の優勝には様々なドラマが背景にあるのだ。闘将星野のジンクスを破って、日本一になることを願ってやまない…。
コメント
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