徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

門構えのあるイエ 現場日記 130314

2013-03-15 08:21:02 | 今日の現場
 気が付いたら、今月ももう中旬。今月初旬に基礎部の配筋検査を終えてある門構えのあるイエ。先週には、基礎の底板コンクリートの打設を行った。

 建設地が住宅街の中ということも有り、大型の生コン車は入れないと判断し今回は中型の生コン車で対応。合計4台で全ての生コン量は足りる計算。生コンが基礎部分に注入されると、すかさず4人の左官屋さんが丁寧にならして行く。

   

 そして今週には、基礎の立ち上り部分の打設も完了。数日間の養生の後、型枠を外すことになる。それを待って、いよいよ木造の骨組みの架構に入る。骨組みは今現在、プレカット工場で現地寸法に合わせて切り刻まれている。

   

 暦はそろそろ春分の日を迎える。春の訪れとともに上棟式が近づいて来た。
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無知の知と言えども…

2013-03-14 09:04:03 | 建築つれづれ…
 先日、一本の電話があった。仕事で2、3度お目にかかったこの業界の方からだった。その方の友人が家を建てるので、設計者として私を紹介したいという旨の電話だった。その内容に、二つ返事でOKの返事をしようかと思ったが、ちょっと踏みとどまった。クライアントの状況がよく分からない…。

 こちらからの条件を知人に伝える。大きくはスケジュールと設計監理料の2項目。これをきちんと理解していただけるクライアントでないと、一生背負って行くものを創造するにはいい仕事ができない。その辺を知人を通し、クライアントに問い合わせてもらった。

 1時間が過ぎただろうか。再び電話が鳴る。クライアントの状況を確認した知人からだった。クライアントの状況はというと…、長年探し求めていた土地を最近購入。その土地を斡旋してくれたハウスビルダーに家づくりを依頼しようと思っていたクライアント。しかし、知人がきちんとした設計者にお願いした方がいいとアドバイス。そして私のところにこの話が来た。プロローグはこんなところ。

 クライアントの希望は、お盆までに新居に入居したいとのことだった…。お盆って、今年のですか?今年のお盆ですと返事があった。それは無理というものです…と私。今現在3月。お盆まで5ヶ月。どう考えてもこれから設計を始めるスケジュールではない。今から工事をしてもギリギリ間に合うかどうかというスケジュール。

 家づくりのことは何も知らないといっても、余りにも無謀なスケジュール。そんなに簡単に家が建てられると思ってもらっても困る。一生を背負っての一大事業。簡単にできる訳がない。いい仕事、理想の、夢の住宅を創るには、設計から完成まで1年はかかりますよ、と常々言ってきている私。

 いい仕事をする為に、理想の住宅をかなえる為には譲れないハードルはある。今回のお話は残念だが、お断りさせていただいた。
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あれから2年…。

2013-03-11 08:40:03 | 今日のひとり言・雑談
 酒田市内は久しぶりに雪景色となりました。あれから2年…。あの日も、薄っすらと解け切れていない雪がわずかに残っていたと記憶してます。山形県内にも震災、原発事故によりいまだに1万を超える人々が避難生活を送っています。

 今日は各地で震災の追悼イベントがあるようです。ここ酒田でもキャンドルナイトを中町中和会商店街(中町モール)の主催で開催するようです。復興の道のりはまだまだ遠いものですが、少しづつでも前進してくれればと願うばかりです。東北人として、日本人として…あの日を風化させてはいけません。

 改めて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災にあわれた方々へお見舞い申し上げます。
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ベクトルがずれない二人

2013-03-08 08:40:03 | 建築つれづれ…
 今年に入って基本設計を進めているあるクライアント。先週も夫婦で事務所に訪れてくれた。夫婦のコンセプトは明確であった。ファーストプレゼンから、そのコンセプトを骨子に着実に進行している。

 先日に概算工事費を提示したが、予想通り?の予算オーバー。もちろんど真ん中でもなく、ストライクゾーンをかすめてもいない。ハッキリしたボールになってしまった工事概算。通常のクライアントであれば、ここで計画内容の再検討を余儀なくされる。

 ここでこのクライアントが真骨頂を発揮する。計画の見直しで、夫の進もうとしてる方向と、妻の見据えているものが違っていたりする場合が多々ある。しかしこのクライアントは違った。夫婦二人の向かってる方向性がピッタリ一致。しかも、同じ歩調・歩幅なのである。

 計画内容の見直しもさることながら、資金計画・返済計画の立案に取りかかることにした。資金返済計画を進めて行くと…あれっ?行けるんじゃない?という感覚が蘇る。設計内容を見直さなくても、無理のない資金返済計画が成り立ちそうな雲行き。

 夫婦二人のベクトルはまったくずれてない。資金返済計画が無理なく立案できれば、原案通りに設計を進めたいと彼らは考えている。そのポテンシャルも、もちろんコンセンサスが取れている。

 長丁場になる壮大な家づくり作業。クライアントのベクトルの一致に幾度となく助けられそうな予感がしてきた…。

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オチノメのイエ 現場日記 130228

2013-03-06 08:20:03 | 今日の現場
 2月いっぱいで耐震改修工事部分を終えることが、この工事の一番タイトなスケジュール。対象以外の部分は何の制約はないものの、対象部分は内装仕上まで終えなくてはならない。この日がそのリミットである。

 27日の前日には、酒田市の補助対象部分の検査があった。検査は滞りなく行われ、何も指摘事項は無かった。補助対象部分の工事が終わっているか否かの確認作業のみ。あとは、対象部分の工事を終えることと完了報告書を市に提出するだけ。

    

 予定通りの進捗状況ではあったが、正直そんなに余裕のあるスケジュールでもなかったのでホッとしている。しかし、工事はこれだけではない。まだ7~8割ぐらいが終わった程度。3月いっぱいで母屋のリフォーム部分は完成させなければならない。

    

 母屋のリフォームが終われば、次に待ってるのが車庫の新築である。これは4月になってからの予定。市の補助対象部分が終わって、ホッとしたのもつかの間、そんなに小休止はしてられない…。いよいよリフォーム部分は第4コーナーを回った。
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