JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
関西地区 国鉄券売機の初期券
中央線御茶ノ水駅で発行された、矢印が三角矢印になる前の、国鉄の一般的な単能式券売機で発券された乗車券です。
(単能式券)
単能式券売機とは大人用の一つの券種しか発券できない券売機で、現在の券売機のように購入したい券のボタンを押して購入するものではなく、乗客は購入したい券売機を選んで購入する必要がありました。
多能式券売機(現在のようにボタンを押して希望の券を購入できる券売機)で発券された多能式券と様式はだいたい同じですが、小児用として発券されることがないため、こちらには小児運賃の表示がありません。
(多能式券)
こちらが、中央線大久保駅で発行された、多能式券売機で発券された多能式券です。
金額の下に「小児10」と小児運賃の表示があります。
国鉄の券売機券は全国的に同一形態で発券されていましたが、軟券式券売機が登場したばかりのころ、関西地区では形態の異なるものが存在しました。
(大正駅発行)
大阪環状線大正駅で発行された多能式券です。
記載されている内容は同一ですが、「国鉄線」の文字が小さく、駅名の書かれた長方形枠がやや細めで、矢印は太く、「30」の金額の文字がやたら太いです。また、「円区間」の文字の配列も異なっていて、かなり違った印象があります。
(京都駅発行)
次は、東海道本線京都駅発行の単能式券です。
こんどは駅名の書かれた長方形枠がやや太めで、やはり矢印は太く、「40」の金額の文字がやたら小さいです。そして、こちらも「円区間」の文字の配列が異なっています。
このような券がいつごろまで発売されていたのかは不明であり、その他にも変わった様式が存在していたかもしれません。
これらは試験的な要素が強かったのでしょうか、その後は一般的な様式に統一され、スミインク式からキレート式、サーマル式へ印字方法が変わっても、レイアウトは現在に踏襲されています。