十和田観光電鉄 補充片道乗車券

先日、日比谷公園の鉄道フェスティバルで購入した、十和田観光電鉄の補充片道乗車券(補片)です。

同社は平成14年10月1日にJRとの連絡運輸を解除しており、それによってJR連絡用として設備されていた廃札の補充券類を放出品として毎年販売していますが、お値段が少々高めに設定されていたため毎年何気なく見るだけでおりました。しかし、今年はセットで500円と価格設定が下げられていたため購入してみました。

  

BJR地紋の日本交通印刷製の平成券で、発駅と発行箇所の印刷されている、ごく一般的なスタイルです。

  

こちらは着駅も印刷された区間常備式の券ですが、なぜか経由・有効日数・金額を記入するようになっています。
運賃変更を考慮して金額欄は記入式になっているのであれば判らないこともないですが、経由と有効日数までが記入式である理由がよくわかりません。

  

裏面の注意書きです。
御紹介の2枚とも記載されているものは同じでしたが、その書かれている内容に疑問が涌きます。
JR線とは東京から650㎞を超える青森県の三沢駅で連絡している同社ですが、裏面の注意書きには東京都区内をはじめとした各特定都区市内についての記載が全くなく、いちばん縁がないと思われる、東京山手線内の記載だけがあります。

東京山手線内は東京駅から200㎞以下の区間に適用される制度ですので、発駅もしくは着駅が東京山手線内となる乗車券として発券されることがあり得ない券には適切でない注意書きです。

  

こちらは同じセットに入っていた、TTD地紋の昭和時代券の着駅まで印刷されている区間常備の券です。
平成券と同じく経由駅と金額はなぜか記入式となっていますが、有効日数は「発売当日限り有効」と予め印刷されています。

裏面です。
昭和時代券の裏面の注意書きは当時の一般的な文言が書かれていますが、間違いではないですが、区間が決められた券ですので、ここまで懇切丁寧に記載する必要はないような気がします。

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