2つの「復割」影文字

昭和47年の鉄道100年記念として、東京印刷場が発行したきっぷ見本帳に収録されています、2種類の復路割引(復割)乗車券をご紹介いたしましょう。


   

   


同じ東京印刷場調製の復割乗車券ですが、上の方は四角で囲まれた「復割」の影文字が、下の方は丸で囲まれた「復割」の影文字が印刷されています。

硬券が淘汰された現在、「復割」の影文字を見ることはなくなりましたが、影文字が2種類あるのには理由があったようです。


見本帳の発行された昭和47年当時は、往復割引は片道1,021km以上ということであったようで、上の四角で囲まれた「復割」の影文字は片道距離が1,021~1,220kmを示し、下の丸で囲まれた「復割」の影文字は1,221km以上を示しているそうです。

現在では、往復割引は片道601km以上に引き下げられていますし、通常マルスで発券される場合、四角に囲まれた「復割」の文字が印刷されるくらいですので、このような区分はなされていないと思われます。


これらの影文字について詳しい資料が無く、知識として曖昧な部分があります。
お詳しい方が居られましたらコメント欄で御教示願えればと思います。
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