JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR東日本 新浦安駅発行 葛西臨海公園までの往復乗車券
2005(平成17)年9月にJR東日本京葉線の新浦安駅で発行された、葛西臨海公園駅までの往復乗車券です。
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青色JRE地紋の周遊券サイズの大人・小児用常備軟券となっています。
同社にはかつて、簡易委託駅で「〇ム」扱いの常備軟券の往復乗車券が発売されておりましたが、新浦安駅のようなみどりの窓口やびゅうプラザ、駅ビルなどがある首都圏内の駅で常備式の往復乗車券が発売されている例は大変珍しく、「〇ム」表示のない常備往復券としては同駅が唯一であったような気がします。
当時、窓口には常備軟券は1口座しかなく、小児専用券はありませんでした。窓口掛氏に伺ったところ、新浦安地区には4つの『東京ディズニーリゾートⓇ・パートナーホテル』があり、ホテルに宿泊する外国人観光客が、高さ117m、日本最大級の大観覧車がある葛西臨海公園へ行くルートを尋ねに窓口に立ち寄るため、その時にパッと発売できるように設備しているということでした。
確かに、日本語がよくわからない状態で、窓口の人が急に端末を操作している沈黙の時間は、外国人観光客の側からすれば、どうしたらよいかわからないですからね。
JR東海 天竜峡駅発行 普通入場券
ちょうど25年前の1996(平成8)年8月3日に、JR東海飯田線の天竜峡駅で発行された普通入場券です。
白色無地紋のB型大人・小児用券で、名古屋印刷場で調製されたものです。
同社はJR各社のなかではマルス端末の導入が比較的早い反面、硬券廃止の遅い会社で、平成9年頃まで硬券入場券が設備されている駅がありました。
御紹介の券は同社の硬券末期に設備されていた最終形となる様式で、普通入場券の2時間制に対応した様式となっていますが、硬券の普通入場券はほぼ一般使用ではなくコレクションや記念用に発売されたためか、発売時刻が記入されずに発売されたものが多かったようです。
鵜原駅発行 東京山手線内ゆき 片道乗車券
前回エントリーで内房線から東京方面への乗車券を御紹介いたしましたので、今回は外房線から東京方面への乗車券を御紹介致しましょう。
1976(昭和51)年8月に外房線鵜原駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道乗車券です。
だいぶヤケが進んでしまっておりますが、青色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
乗車経路は、鵜原~(外房線)~千葉~(総武線)~錦糸町・東京という経路になり、営業キロ113.7kmの道のりになります。
前回エントリーの内房線の場合の経由表記駅が、単純に蘇我駅のひとつ前の隣駅ということであることが理由であったのかは不明ですが浜野駅であったのに対し、この券の場合は蘇我駅のひとつ前の隣駅である鎌取駅ではなく、大網駅の次の駅である土気駅が選択されています。確か環状線内と環状線外相互間の乗車券に経由を表示する場合は接続駅の次駅(この場合は鎌取駅)を表示するのが一般的ですが、「経由線の中の主要駅」を表示しても良いとされていたと思いますので、鎌取駅・誉田駅・土気駅のなかで、土気駅が「主要駅」であるという解釈だったのでしょうか。選択基準についてはよくわかりません。
鵜原駅は管理人が小学生中~高学年の時に臨海学寮の行事があり、毎年夏に行っていた思い出の場所なので記憶がありますが、国鉄末期に無人化されてしまい、以後簡易委託駅になっており、数年前に委託解除となって完全に無人化されたと記憶しております。
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