西武鉄道 池袋駅窓口発行特急券

2024(令和6)年6月に、西武鉄道池袋線の池袋駅の特急券発売窓口で発行された、同駅から所沢駅までの、特急ちちぶ25号の特急券です。


   

黄色PJRてつどう地紋のレシート用紙のような券紙で発券されています。
てっきり、拙ブログ2022年4月19日エントリーの「西武鉄道 西武新宿から本川越までの特急券」で御紹介いたしましたような85㎜券で発券されると思っておりましたので、端末から御紹介の券が出力されて、窓口係員氏が出力された券を引っ張って端末から取り出したのを見て、特急券よりも先に領収書が発券される端末も珍しいなぁと思っていたところ、レシートのようなペラペラの特急券が出てきたことに驚きました。

同社を含む鉄道事業社8社ではいずれ、磁気乗車券の類いは全廃し、QRコードの乗車券になることをプレス発表しており、御紹介の券はその一環で登場した新様式であると思われます。


   

地紋部分を拡大してみました。
レシート様式の券というと、何となく地紋の無い真っ白な券紙が使用されることを想像しますが、御紹介の券には従来と同じ地紋が入っており、写真のアップはいたしませんが、同時に交付された領収書には地紋が無かったことから、新しい端末には2種類の用紙が装填されているものと思われます。

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JR東日本 新宿駅発行 精算書

前回エントリーに続いて、JR東日本の精算書の続きです。


   

国鉄民営化から約1年経過した、1988(昭和63)年4月に新宿駅で発行された、精算書を代用した普通入場券です。現在は見かけなくなりましたが、東京印刷場で調製された千切り軟券式の精算書綴りを流用したものになります。赤いゴム印で「入場券代用」と捺印されています。

当時の新宿駅には現在と同様に中央本線の優等列車専用のホームがありましたが、現在とは違い、ホームへ上がる階段の入口には中間改札口が設けられており、ここでは乗車券と特急券もしくは急行券を提示しなければホームへ入場することができず、乗車券の精算や急行券類の発売が行われていました。また、送迎等の目的で入場する場合には入場券を購入する必要がありました。
御紹介の券は、かつて存在した中間改札で発売されたものになります。

経理的に、運賃精算は運賃収入になりますが、入場券は雑収入になるわけで、冊子ごと入場券の代用として分けておかなければ、あとで売上を精算する際にわからなくなってしまうからでしょうか、入場券代用印は予め捺印されており、発売の際には日付印のみ捺印するようにしていました。

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JR東日本 中野駅発行精算書

2024(令和6)年4月にJR東日本中央本線の中野駅改札口で発行された精算書です。


   

白色無地紋のレシート用紙のような券紙が使用されています。
これは、ICカード(Suica)を使用して精算したものです。最近の鉄道会社では、特に領収書を欲しい旨を伝えなくても、このようなレシート(領収書)を発券されることが多くなりました。

精算書と記載されていますと、我々の世代では、運賃精算は精算窓口という改札口とは別の運賃精算および払戻し専用の窓口があって、そこで精算すると精算書が交付され、改札口でそれを渡して出場するという経験がありますので、精算書というものは基本的に手元に残らないという認識がありますが、最近はそうではないようで、あくまでも精算額を領収したという領収書のような役割になっているようです。

恐らく、改札カウンターで精算を行うことが一般的になったため、運用をそれに合わせたためと思われます。

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由利高原鉄道 矢島駅から東京都区内ゆき 片道連絡乗車券

日付が入っておりませんが、1987(昭和62)年9月に由利高原鉄道矢島駅で発行された、羽後本荘駅接続、JR東日本東京都区内ゆきの片道連絡乗車券です。


   

色が薄いですが、桃色由利高原鉄道自社地紋のA型一般式大人・小児用券で、印刷場は拙ブログ2024年7月22日にエントリーのいたしました「由利高原鉄道 矢島から象潟駅ゆき 片道連絡乗車券」で御紹介させていただきました西目駅ゆきおよび象潟駅ゆきのものと同じ印刷場であると思われます。


   

象潟駅ゆきの券を再掲いたします。活字の字体等は全く同一であると思われます。


   

裏面です。やはり券番は刻印されていない状態で納品されているようで、ナンバーリングによる手作業での券番が刻印されています。どうやら、上(右側)の刻印の際に手元がぶれたのでしょうか、刻印位置が上過ぎてしまったようで、再度正しい位置に刻印されています。
「東京都区内各駅(駅名標ロ区表示駅)下車前途無効」の文言は印刷場で印刷されています。

同社では、開業当初は東京都区内までの連絡乗車券の発売がありましたが、平成20年代頃に連絡運輸区域が縮小され、現在では東京都区内までの連絡乗車券の発売はありません。

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新大阪駅発行 普通列車・連絡船 グリーン券

1978(昭和53)年3月に、東海道本線新大阪駅で発行された、岡山から(讃)高松までの、普通列車・連絡船用グリーン券です。


   

若草色こくてつ地紋のA型大人専用券で、大阪印刷場で調製されたものです。
御紹介の券は、新大阪駅から岡山駅までは新幹線を利用し、岡山駅からは宇野線の普通列車グリーンを、途中の宇野駅からは宇高航路の自由席グリーン席を利用する旅客のために設備されていたものと思われます。

普通列車のグリーン車は、急行列車の間合い運用で連結されているものを除けば、現在でも連結されている東京圏の東海道線や横須賀線と、かつて連結されていた大阪圏の東海道・山陽線で運転されていたものが一般的ですが、宇野線の快速列車にも連結されていました。ただし、宇野線の快速列車は通勤輸送主体ではなく、四国連絡という特殊な要素があり、東京圏や関西圏とは状況が異なっており、それなりの利用があったと聞いています。

しかし、大阪圏の普通列車のグリーン車が、転換クロスシートを採用した新快速用117系の登場により存在意義が怪しくなったことと、当初からの利用率低迷とグリーン料金の大幅な値上げによって地域の実情に合わなくなってしまったことから、1980(昭和55)年に連結が廃止されてしまっています。
これと同時期に、宇野線の快速列車からもグリーン車が消えてしまっています。これは、大阪圏から普通列車のグリーン車が抜かれてしまったことに加え、急行鷲羽号が廃止され、グリーン車が連結されていた153系の配置がなくなってしまい、宇野線の快速列車だけのためにグリーン車を連結した車両の配置をすることが難しいことが理由と言われています。

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