ロンドンでめぐりあった男女4人の恋愛模様を描いている。世界中で上演され、ヒットした舞台劇の映画化。かつて、クライヴ・オーウェンは、この舞台に映画とは異なる役で出演していたらしい。
監督は、「卒業」や「ワーキング・ガール」などで有名なマイク・ニコルズ。
出演者は、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン、となかなかの豪華さ。
しかも、ナタリー・ポートマンはストリッパー役、まだまだ子供っぽい気がしていたが、少し前の「コールド・マウンテン」といい、今作といい、意外と大人の女性の演技を見せてくれます。ちなみにヌードシーンは、公開直前にカットされたみたいで、ファンの人には残念。
本ネタが舞台劇のせいか、ストーリーは、ほとんどこの4人の会話と行動によって進行していく。しかもドロドロの愛憎劇。やれくっついたり、やれ離れたり、出会いと別れ、嘘と真実、結婚と離婚、愛情と嫉妬など、様々なやり方と切り口で、これでもかというくらいの痴話げんかを繰り広げてくれます。
ただ、こういう展開にしては、セックスシーンは全く無しというのは意外。
最初ジュード・ロウは、さすがにこの役柄ぴったりだと思ったが、それ以上にうまかったのが医師役のクライヴ・オーウェン。「キング・アーサー」の面影全くなしのエロ親父ぶり。しかも計算高く、なかなかずるがしこい。
全く関係ないが、このクライヴ・オーウェン、僕にはなぜか、俳優の宇梶剛士にダブって見えてしょうがなかった。
しかし、これだけ様々な恋愛模様を見せてくれるにもかかわらず、僕は登場人物の誰一人として感情移入することができなかった。そのせいか、かなり客観的な視点で見てしまい、全然盛り上がれず、消化不良気味。