スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

遠藤周作文学館と有田陶器市

2005-05-08 | 旅行
5月4日、朝から晴天。今日もまた真夏のような日差しで気持ちいい。

今日は、長崎市を出発し、サンセットオーシャン202と呼ばれる、海岸に沿って走る国道202号をドライブへ。

向かうは、「遠藤周作文学館」。
カトリック黒崎教会を通り過ぎ、しばらく行くと、すぐに見つかった。
endo_shusaku_museum
外海町が隠れキリシタンを描いた小説「沈黙」の舞台になったことをきっかけに遠藤周作夫人協力のもとに設立された文学館。

そして、ここからの眺めがすばらしい。
館前から見晴らす景色は、雲ひとつない青空と、コバルトブルーの色をした海原とが混ざり合って、吸い込まれてしまいそう。遠くに見える島は、五島列島か。
「人間がこんなに哀しいのに主よ、海があまりにも碧いのです」という有名な一節を思い起こさせる風景だ。

「沈黙」は、中学生のときに友人に薦められて読んで、かなりの衝撃と感動を受けたことを覚えている。
それ以来、遠藤周作の本をたくさん読みまくり、かなり思い入れがあるので、ここに来るのは楽しみだった。

この海から切り立った崖の村で、かつて多くの隠れキリシタンが、役人たちの目を逃れながら、ほそぼそと信仰を続けていたのかと思うと、感慨深いものがある。
遠藤周作の作品は、キリスト教を題材にしたものが多いが、実際は、人間の弱さやその苦しみを掘り下げて書いているところが心に突き刺さってくる。


その後、お腹が減ってきたので、どこかで何かおいしいものを食べようと思い、館の人に聞いてみると、丁寧に教えてくれて、おまけに簡単な地図まで渡してくれた。
というわけで、魚がおいしいと言われた「日浦亭」というお店に行ってみた。

食あたりが大分治ってきていたので、ちょっと贅沢して「ウニ丼定食」を頼んだ。
hiuratei
ウニのどんぶりに、外海の名物であるド・ロさまそうめんが付いたもの。
久しぶりに食べたウニは、海の香りが口の中に広がって、おいしい。
宣教師の名前が付いているそうめんも、普通のそうめんに比べて少し太めで、おいしかった。

昼ごはんでおなか一杯になった後は、ドライブしながら国道を北上。
途中、すぐ近くのカトリック出津教会(しつきょうかい)を訪問。
shitu_church
この教会は、映画「解夏」に出てくる教会。五島列島のある方向の海を二人で臨むシーンで出てくる。
教会の真っ白な壁が非常に印象的なシーンだ。
少し国道から外れているため、もちろん観光客は誰一人いない。
教会の中を少し見学させてもらう。教会内は、少し暗いが、両側に並ぶ窓から差し込む光が、何か荘厳な気持ちにさせられる。それは、中学・高校とカトリック系の学校に通っていたため、毎週のように教会に通わされたミサを思い出させた。

その後、ちょうど有田焼陶器市を開催しているということなので、佐賀県に向かう。

会場はすごい人ごみ。
arita_toukiiti
有田駅から、ずっと道の両側にたくさんの陶器が売られている。
店によっては、100円以下のものから、何万円もするものまで、多くの種類の焼き物のオンパレード。
うちの奥さんが何個か買って、帰りの道が混まないうちにと、早々に退散。
ちょっと早めに福岡へ向かった。



コメント
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