スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

「ザ・インタープリター」

2005-05-27 | 映画
the_interpreter

本物の国連本部内で初めて映画撮影されたということで話題になった、シドニー・ポラック監督作。映画中、結構多くのシーンで、国連本部が使われている。
主役のシルヴィアをニコール・キッドマン、シークレットサービスをショーン・ペンが演じている。
題名のインタープリターとは、通訳者と言う意味。主役のシルヴィアの職業がそうだ。

冒頭は、アフリカでのマトボ共和国内でのある事件から始まる。
この事件は、後半の展開に密接に関わりあってくるのだが、このあたりの持っていき方はうまい。これから何が起こるのだろうとワクワクさせられる。その後、マトバ共和国の大統領ズワーニ暗殺計画を偶然耳にしてしまったことから、彼女の身辺で不穏な事件が起こり始める。

物語は、国際的でスケールの大きいものだが、いまいちうまくまとめられていない気がする。
命を狙われている大統領がどのような人物なのか、主役のシルヴィアが持つ悲しい過去の説明などがもう少しあれば、感情移入できたのかもしれない。
しかも、途中の物語が散漫なせいか、見ている側も頭の中を整理することで必死になって疲れてしまった。

ただ、ニコール・キッドマンとショーン・ペンの演技は、さすがにうまい。心に似たような過去の傷を持っているにもかかわらず、最初はうまく通じ合えない二人が、徐々にその距離を縮めていく感情の変化。そして、最後に、過去を認め未来への一歩を踏み出したショーン・ペン扮するシークレット・サービスのケラー。
ストーリー自体は、イマイチだったが、最後は希望に満ちた終わり方だったので、「終わり良ければすべて良し」ということにしておこう。

コメント
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