韓国映画「シルミド」をDVDで鑑賞。
韓国では、1000万人が見たという大ヒット作。
ちなみに韓国の人口は、5千万人弱なので、単純に計算すると、5人に1人が見ていることになる。それを考えたら、すごい映画だ。
ただ、韓国人なら「シルミド」と聞くと多くの人がわかるかも知れないが、ほとんどの日本人には、馴染みのない単語だろう。僕も、シルミドというのが、固有名詞であるということすら知らなかった。
シルミドというのは、仁川沖にあるシルミド(実尾島)という島の名前だ。
1968年、死刑囚31人がその孤島シルミドへ送られた。彼らはそこで、空軍のチェ准尉の下、北朝鮮の金日成の首を取る秘密特殊部隊として訓練を受けることになる。任務を終えれば社会へ戻れると信じた彼らは、過酷な訓練をこなしていくのだが、、。
1971年当時に”北朝鮮のゲリラがソウル突入を図った”と報じられた「シルミド事件」をベースにした映画。
なかなか男くさい映画だ。
前半の、シルミドにおける特殊部隊としての訓練シーンがすごい。兵役義務のある韓国の若者には、身に沁みる映像だろう。ほとんど拷問と言ってもいいくらいの無茶な訓練は、なかなかの迫力。
そして、仲間たちの中で生まれる連帯感や友情、時には上官との友情もあり、ここらへんの演出は、韓国映画ならではのうまさ。そしてこのことが、ラストの感動や悲しみにつながっていく。
この事件が、すぐ隣の国で実際に起こったということが、衝撃的だ。
現在、中国や韓国では反日運動が勃発しているが、こういった映画などを通したり、共有の教科書を用いるなりして、歴史的解釈のすりあわせをしていくことが大切なのではないかな。歴史の真実は、一つしかないのだから。
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