5月3日、午前中は平和公園を散歩。
その後、お昼を食べるため、市電で思案橋へ。
長崎に来たならば、トルコライスは食べねばと、目指すは、トルコライスで有名な「
ツル茶ん」というお店。
トルコライスとは、バターピラフにスパゲッティ、ポークカツにカレーソースが一皿で楽しめる長崎発祥の洋食。
この店では、普通のトルコライス以外に、シーフードトルコ、チキントルコ、ランタントルコ、フリカンデルトルコ、テキトルコなどもありました。
トルコライスは、今回生まれて初めてということで、今回は冒険せずにノーマルのトルコライスを注文。
何か盛り合わせ方が、一人暮らしの男性の家で出てくる料理のような組み合わせ。
味は、また食べたいと思わせるほどではないが、まぁ普通においしい。
お腹も落ち着いたところで、さっそくまた長崎の町を散策。
午後は、映画「解夏」ゆかりの地を回るツアー。といっても勝手に僕が計画したツアー。
まずは、「ツル茶ん」から鍛冶屋町通りを歩いてヘイフリ坂へ。
この先の階段が、冒頭及び最後のほうのシーンに出てきたらしいのですが、記憶が、、。
とりあえず、階段はむちゃくちゃ長そうなので、ここは上らず。
ちょっと寄り道して、眼鏡橋へ。
何てことのない石橋なのですが、高知のはりまや橋ほどのショックはない。
確かに横から見たら、眼鏡みたい。
その後、目指すは「興福寺」。
このお寺は、1620年に中国の僧・真円によって建立されたもの。1654年に中国から渡ってきた僧・隠元がこの寺に入り、日本に初めて黄檗宗を伝えたという由緒あるお寺。
ここは、ほとんど観光客がいない。
愛想のいい猫がいて、呼んだら走ってきて、膝の上に乗ってきてかわいい。
映画のクライマックスで出てくる百日紅(さるすべり)の花は、残念ながら季節的に見ることができませんでした。
その先の龍馬通りを上って、亀山社中跡を目指す。
この階段がきつい。
5月というのに真夏のような暑さの中、汗を拭き拭き、かつて龍馬が通ったといわれる道を歩いた。
やっとのことで、亀山社中跡へ。
亀山社中とは、幕末、日本発のカンパニーとして、坂本龍馬が設立した貿易商社。
ここ亀山社中跡には、幕末の志士たちの写真が多数展示されている。
とはいっても、一見普通の民家にしか見えない小さな建物。土日・祝日のみ無料開放しているそうだ。それでも、年間約1万人もの人がここを訪れるらしい。
「竜馬がゆく」の作者、司馬遼太郎氏も、もちろんここを訪れている。
近くの龍馬のぶーつ像で、長崎の景色を眺めた後、若宮稲荷神社へ。
映画で、隆之と陽子の二人が赤い鳥居の並んだ階段を歩くシーンです。
ちょっとしたワンシーンなんだけど、この赤い鳥居がすごく印象的で記憶に残っていました。
亀山社中跡では、たくさんの観光客がいたが、ここはすぐ近くなのに、ほとんど誰も歩いておらず、たいへん静か。
あまり暑いので、鳥居の階段の途中に座って飲んだ缶ジュースがおいしかった。
この後、隆之の母親がよく買いに行く饅頭屋の「いしだや万寿庵」に行こうと思ったが、ガイドブックに祝日は休みと書いてあったため、行かず。
次に、映画で出てくる「あの絵の長崎」を見るために「
ホテル長崎」へ。
山の上にあるということなので、タクシーで向かった。
ホテルのロビーで、この景色が見れるとのことだったが、なんとその日は貸切で、仕切りがしてあり、入ることも見ることもできず。せっかくタクシー使ってまで来たのにと、かなりショック。
「ここであきらめては」と、駐車場を横切りホテルの裏に回ると、見えました。映画で出てきた長崎の絵の景色だ。
これは感動!!
苦労した分、感動も大きかった。
ひとしきり景色を堪能した後、「聖福寺」へ。
地図で見る限り近そうなので、下りだから歩いていこうと、ホテル横の細い階段の続く路地を降りていく。
上から見ると眺めが良く、どっちに行けばいいか、何となく方向の見当がついていたが、いざ降りていくとジャングルに迷い込んだかのように、方向がわからなくなった。
それにしても、長崎の町というのはすごい。本当にここら辺は、人がやっとすれ違えるくらいの細い階段と民家ばかり。
この辺りに住んでいたら、まわりが階段だらけで、自転車も原付も使えなさそうだし、みんなはどうしているのだろう?と変な疑問が浮かんできました。やっぱり歩くしかないのかな。
そんなことを考え、迷いながらも、地元の人に道を聞いて、何とか「聖福寺」に到着。
1677年に鉄心禅師が開いた黄檗宗の禅寺。
隆之を追って長崎にやって来た陽子との再開場面、20年前の鬼ごっこの思い出、隆之が発作で倒れ、老人に「解夏」の話を聞くシーンなどの撮影が行われた場所。
他にも見てみたかった場所がいくつかあったものの、1日ではまわりきれず。
すでに夕方になってきたので、中華街での晩御飯に備えて、一度ホテルに戻った。