5。 女子チームの存在意義
京都にはいくつもの女子チームがあって、その様態は様々です。北上FC.jrは4種登録者と北上登録者との混合チームです。そのチームに関しての話になります。(ちなみに北上も4種登録することになったのですが)
女子だけでやりたいという子は女子チームに入団する必然性があります。では4種とかけもちしている子はなんなのでしょう。
「女に負けんな」「相手は女子やろが」4種の中ではいまだにこういう声があります。子供の声?周囲のオトナの真似をしているんですよ。彼女達はそこまで理解しているから「女子だけの方がいいかも」という判断をするのです。たまにこれを逃走行為のように言うヒトもいます。
じゃ男女平等に扱う。だからアナタは明日から男としてチームに参加しろ。髪も短くしてこい。こんな話も聞きました。一方ではなにやらマスコットと化している選手もいます。どちらかといえばこっちの方が多いのかな。問題化しない分タチが悪い。
「そら女子の中やったらそこそこできるやろ」「行く意味あんのか」心無い言葉を背中に浴びながら「そうではない」彼女達は女子チームのドアをノックします。そしてほのかに期待していた通り、たくさんの出場機会を得ていく中で、偶然、サッカーへの理解を深め、その本質に触れ、飛躍的に選手として成長することがあります。これはけっこう多くある。育成スキルがどうこうとうか、そういう話ではありません。単に「きっかけ」の話です。
そうすると、そこからの成長は4種指導者の目に留まることになり、とうとうある日、4種指導者にプレーをホメてもらう事になります。彼女達の多くはそういった場合、そのことを私たちに誇らしげに自慢します。保護者の方が誇らしげな時が多いけど、それはそれとして。私は打算的な人間なので「今後、ウチと4種の試合が重なったら4種の方に行くな」という事に気づきながらもその時だけは、伸びた鼻の下をもっと伸ばすような言葉で祝福してやります。同時に「私は今まで君の事を何回も、いや何十回もホメてきたのにな」と心の中で4種指導者に対する嫉妬?に狂うことにもなるのですが。
でもそのうち、彼女のニーズがそこにあるのならば、期待を裏切らない存在でいようと心に誓うことになるのです。
「十分にやっていけてる」けど、何か物足りないなという選手がやって来た場合、その子はたいてい悩んでいる。そういうレベルの子ならばウチでは中心選手になります。そして当然ながらキャプテンシーや自己主張・自己犠牲の発揮を求められる立場に追いやられます。立ち位置が変わることでサッカーを別角度から見つめ直すことになる。結果、自力で悩みを解決していった選手も多い。
4種のポジションが気に入らないから来たよ。という子もいます。「女子サッカーをなめんな!」と思いながらも可能性をじっくり考察します。結果的に「やっぱ君は右サイドバックやで」という場合においても、彼女はそのポジションに誇りと責任を持つことになります。なぜなら「女子だから」という要素はここには無いからです。「あなただから」しかない。
言いたい事は「女子チームに確固たる存在意義など無い」ということです。議論を避けているのではなく、そこを判断基準にしない方が女子チームを理解しやすいですよと述べているのです。
6。京都女子サッカーの軸
京都サッカー協会の女子委員会関係者は、冒頭の制度変更に伴い、まさに一枚岩となりスムーズに対応されました。この行動はもっと評価されないといけない。誰もその事を声高にしないのは、関係者方々の胸中に「プレイヤーズファースト」という揺るぎない軸があって、それに従い行動したまでの事だから。私は新参者であるがゆえ、このような取り上げ方をしているのですが、当事者方に言わせれば、ごく自然なふるまいであったということでしょう。
7。拡散希望! 北上へようこそ
かつての北上FC.jrは「十分にやっていける」選手の集団に近かったそうで、今でもそういう印象が強いようです。でも、私の知るここ数年は「そうではない」選手の集団に近い。
いくつかのタイミングが合わずに退団していった子もいる。全員をハッピーにさせる能力は無いのだ。でもカントクである私はいつでもカムバックを計算していたりする。
「小さい頃からやってないから無理やろうか」新品のボールを抱えながら不安いっぱいの表情で入団してきたはずの選手が見せるドラマチックなプレーは、ここでは何もめずらしくない。そんなチーム。
無いものが多い。グラウンドを転々とジプシー生活。だから保護者の負担も少なくない。対戦相手を求めての長距離移動が多いから時間も無くなる。「時間的には丹波より鈴鹿の方が近いで」が合言葉。そんなチーム。
無いものが多いくせに、チームドクターは超一流。そんなチーム。
あるもの。歴史。何かイイ事あるのかって?近所のお姉さんや友達のお母さんが意外にもOGだったりする。そんなチーム。
「プレイヤーズファースト」そしてほどよく「レディーファースト」?なスタッフ達が、練習のジャマにならない程度に選手をおちょくっては喜んでいる。そんなチーム。
だけど「きっかけ」だけはたくさん転がっている。そんなチーム、北上FC.jrにようこそ!
京都にはいくつもの女子チームがあって、その様態は様々です。北上FC.jrは4種登録者と北上登録者との混合チームです。そのチームに関しての話になります。(ちなみに北上も4種登録することになったのですが)
女子だけでやりたいという子は女子チームに入団する必然性があります。では4種とかけもちしている子はなんなのでしょう。
「女に負けんな」「相手は女子やろが」4種の中ではいまだにこういう声があります。子供の声?周囲のオトナの真似をしているんですよ。彼女達はそこまで理解しているから「女子だけの方がいいかも」という判断をするのです。たまにこれを逃走行為のように言うヒトもいます。
じゃ男女平等に扱う。だからアナタは明日から男としてチームに参加しろ。髪も短くしてこい。こんな話も聞きました。一方ではなにやらマスコットと化している選手もいます。どちらかといえばこっちの方が多いのかな。問題化しない分タチが悪い。
「そら女子の中やったらそこそこできるやろ」「行く意味あんのか」心無い言葉を背中に浴びながら「そうではない」彼女達は女子チームのドアをノックします。そしてほのかに期待していた通り、たくさんの出場機会を得ていく中で、偶然、サッカーへの理解を深め、その本質に触れ、飛躍的に選手として成長することがあります。これはけっこう多くある。育成スキルがどうこうとうか、そういう話ではありません。単に「きっかけ」の話です。
そうすると、そこからの成長は4種指導者の目に留まることになり、とうとうある日、4種指導者にプレーをホメてもらう事になります。彼女達の多くはそういった場合、そのことを私たちに誇らしげに自慢します。保護者の方が誇らしげな時が多いけど、それはそれとして。私は打算的な人間なので「今後、ウチと4種の試合が重なったら4種の方に行くな」という事に気づきながらもその時だけは、伸びた鼻の下をもっと伸ばすような言葉で祝福してやります。同時に「私は今まで君の事を何回も、いや何十回もホメてきたのにな」と心の中で4種指導者に対する嫉妬?に狂うことにもなるのですが。
でもそのうち、彼女のニーズがそこにあるのならば、期待を裏切らない存在でいようと心に誓うことになるのです。
「十分にやっていけてる」けど、何か物足りないなという選手がやって来た場合、その子はたいてい悩んでいる。そういうレベルの子ならばウチでは中心選手になります。そして当然ながらキャプテンシーや自己主張・自己犠牲の発揮を求められる立場に追いやられます。立ち位置が変わることでサッカーを別角度から見つめ直すことになる。結果、自力で悩みを解決していった選手も多い。
4種のポジションが気に入らないから来たよ。という子もいます。「女子サッカーをなめんな!」と思いながらも可能性をじっくり考察します。結果的に「やっぱ君は右サイドバックやで」という場合においても、彼女はそのポジションに誇りと責任を持つことになります。なぜなら「女子だから」という要素はここには無いからです。「あなただから」しかない。
言いたい事は「女子チームに確固たる存在意義など無い」ということです。議論を避けているのではなく、そこを判断基準にしない方が女子チームを理解しやすいですよと述べているのです。
6。京都女子サッカーの軸
京都サッカー協会の女子委員会関係者は、冒頭の制度変更に伴い、まさに一枚岩となりスムーズに対応されました。この行動はもっと評価されないといけない。誰もその事を声高にしないのは、関係者方々の胸中に「プレイヤーズファースト」という揺るぎない軸があって、それに従い行動したまでの事だから。私は新参者であるがゆえ、このような取り上げ方をしているのですが、当事者方に言わせれば、ごく自然なふるまいであったということでしょう。
7。拡散希望! 北上へようこそ
かつての北上FC.jrは「十分にやっていける」選手の集団に近かったそうで、今でもそういう印象が強いようです。でも、私の知るここ数年は「そうではない」選手の集団に近い。
いくつかのタイミングが合わずに退団していった子もいる。全員をハッピーにさせる能力は無いのだ。でもカントクである私はいつでもカムバックを計算していたりする。
「小さい頃からやってないから無理やろうか」新品のボールを抱えながら不安いっぱいの表情で入団してきたはずの選手が見せるドラマチックなプレーは、ここでは何もめずらしくない。そんなチーム。
無いものが多い。グラウンドを転々とジプシー生活。だから保護者の負担も少なくない。対戦相手を求めての長距離移動が多いから時間も無くなる。「時間的には丹波より鈴鹿の方が近いで」が合言葉。そんなチーム。
無いものが多いくせに、チームドクターは超一流。そんなチーム。
あるもの。歴史。何かイイ事あるのかって?近所のお姉さんや友達のお母さんが意外にもOGだったりする。そんなチーム。
「プレイヤーズファースト」そしてほどよく「レディーファースト」?なスタッフ達が、練習のジャマにならない程度に選手をおちょくっては喜んでいる。そんなチーム。
だけど「きっかけ」だけはたくさん転がっている。そんなチーム、北上FC.jrにようこそ!