北上F.C.Jr.のクラブハウス

京都のサッカー大好きGIRLSの集まり北上F.C.Jr.のサポーターです☆

むらさきちきぶ200(下)

2014-07-15 | むらさきちきぶ
5。 女子チームの存在意義

京都にはいくつもの女子チームがあって、その様態は様々です。北上FC.jrは4種登録者と北上登録者との混合チームです。そのチームに関しての話になります。(ちなみに北上も4種登録することになったのですが)
女子だけでやりたいという子は女子チームに入団する必然性があります。では4種とかけもちしている子はなんなのでしょう。

「女に負けんな」「相手は女子やろが」4種の中ではいまだにこういう声があります。子供の声?周囲のオトナの真似をしているんですよ。彼女達はそこまで理解しているから「女子だけの方がいいかも」という判断をするのです。たまにこれを逃走行為のように言うヒトもいます。

じゃ男女平等に扱う。だからアナタは明日から男としてチームに参加しろ。髪も短くしてこい。こんな話も聞きました。一方ではなにやらマスコットと化している選手もいます。どちらかといえばこっちの方が多いのかな。問題化しない分タチが悪い。

「そら女子の中やったらそこそこできるやろ」「行く意味あんのか」心無い言葉を背中に浴びながら「そうではない」彼女達は女子チームのドアをノックします。そしてほのかに期待していた通り、たくさんの出場機会を得ていく中で、偶然、サッカーへの理解を深め、その本質に触れ、飛躍的に選手として成長することがあります。これはけっこう多くある。育成スキルがどうこうとうか、そういう話ではありません。単に「きっかけ」の話です。

そうすると、そこからの成長は4種指導者の目に留まることになり、とうとうある日、4種指導者にプレーをホメてもらう事になります。彼女達の多くはそういった場合、そのことを私たちに誇らしげに自慢します。保護者の方が誇らしげな時が多いけど、それはそれとして。私は打算的な人間なので「今後、ウチと4種の試合が重なったら4種の方に行くな」という事に気づきながらもその時だけは、伸びた鼻の下をもっと伸ばすような言葉で祝福してやります。同時に「私は今まで君の事を何回も、いや何十回もホメてきたのにな」と心の中で4種指導者に対する嫉妬?に狂うことにもなるのですが。

でもそのうち、彼女のニーズがそこにあるのならば、期待を裏切らない存在でいようと心に誓うことになるのです。

「十分にやっていけてる」けど、何か物足りないなという選手がやって来た場合、その子はたいてい悩んでいる。そういうレベルの子ならばウチでは中心選手になります。そして当然ながらキャプテンシーや自己主張・自己犠牲の発揮を求められる立場に追いやられます。立ち位置が変わることでサッカーを別角度から見つめ直すことになる。結果、自力で悩みを解決していった選手も多い。

4種のポジションが気に入らないから来たよ。という子もいます。「女子サッカーをなめんな!」と思いながらも可能性をじっくり考察します。結果的に「やっぱ君は右サイドバックやで」という場合においても、彼女はそのポジションに誇りと責任を持つことになります。なぜなら「女子だから」という要素はここには無いからです。「あなただから」しかない。

言いたい事は「女子チームに確固たる存在意義など無い」ということです。議論を避けているのではなく、そこを判断基準にしない方が女子チームを理解しやすいですよと述べているのです。

6。京都女子サッカーの軸

京都サッカー協会の女子委員会関係者は、冒頭の制度変更に伴い、まさに一枚岩となりスムーズに対応されました。この行動はもっと評価されないといけない。誰もその事を声高にしないのは、関係者方々の胸中に「プレイヤーズファースト」という揺るぎない軸があって、それに従い行動したまでの事だから。私は新参者であるがゆえ、このような取り上げ方をしているのですが、当事者方に言わせれば、ごく自然なふるまいであったということでしょう。

7。拡散希望! 北上へようこそ

かつての北上FC.jrは「十分にやっていける」選手の集団に近かったそうで、今でもそういう印象が強いようです。でも、私の知るここ数年は「そうではない」選手の集団に近い。

いくつかのタイミングが合わずに退団していった子もいる。全員をハッピーにさせる能力は無いのだ。でもカントクである私はいつでもカムバックを計算していたりする。

「小さい頃からやってないから無理やろうか」新品のボールを抱えながら不安いっぱいの表情で入団してきたはずの選手が見せるドラマチックなプレーは、ここでは何もめずらしくない。そんなチーム。

無いものが多い。グラウンドを転々とジプシー生活。だから保護者の負担も少なくない。対戦相手を求めての長距離移動が多いから時間も無くなる。「時間的には丹波より鈴鹿の方が近いで」が合言葉。そんなチーム。

無いものが多いくせに、チームドクターは超一流。そんなチーム。

あるもの。歴史。何かイイ事あるのかって?近所のお姉さんや友達のお母さんが意外にもOGだったりする。そんなチーム。

「プレイヤーズファースト」そしてほどよく「レディーファースト」?なスタッフ達が、練習のジャマにならない程度に選手をおちょくっては喜んでいる。そんなチーム。


だけど「きっかけ」だけはたくさん転がっている。そんなチーム、北上FC.jrにようこそ!

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むらさきちきぶ200(上)

2014-07-15 | むらさきちきぶ
200回目です。特別な感情はありませんが、どっかで整理したいなと思うことがあり、良い機会なので述べてみることにしました。例外や反論もあると思いますので、黙っておく方がオトナだというのは理解したうえで。あくまで私見です。誤解もご容赦ください。まして、何かを訴えたいという気持ちはまったくありません。あるとしたら最後の部分だけかな。

1。登録制度の変更

2014年からサッカー協会におけるU12での女子登録が無くなりました。以前は4種(通常の小学生チーム)と女子チームとの重複登録が許されていました。重複している方がイレギュラーです。だから特別扱いを受けていたということになります。今回の変更は「もう特別扱いしなくても良い」ということですから、その根拠を明らかにする必要があります。そこで協会は「だって澤や宮間は、男子チームでやっとったよ」と打ち出してきました。多少の誤解はあるかもしれませんが、私はそう受け取っています。「女子は男子の中で十分にやっていける」ということです。

実際にどう変わったか。地域によって濃淡はありますが「特別扱いが無くなったんだから、もう女子チームには選手を派遣しないよ」という事もあるそうです。協会の方針に照らせばこの意見は正しい。一方で、いくつか女子の大会が消滅しました。予算や立ち位置もままならない状況では、会場の確保だって大変だということでしょうか。私はそう思っています。

2。次世代の澤や宮間とは

「次世代の澤や宮間」いやそれ以上かも。そういう選手は確かにいます。では、彼女達は自然に存在しているのか?

もちろん、彼女達自身の努力もすさまじいのですが、保護者のフォローも不可欠。経済力も必要。時には掛け持ちで通うスクール等の月謝。女の子なので送迎できるという環境も経済力の範囲として考える必要があります。京都のトレセンは平日の夕方に行われますしね。つまり「十分にやっていける」と評価されている子の多くは、個人の素質や熱意も含め、条件が高度に整った環境下にのみ存在している。もちろん豊かな才能と恵まれた身体能力のみで勝負している子もいます。ただし、それは極めてまれなこと。希少。澤選手の名前も穂希なんだから。

ちなみにこの章では、それ以外の女子選手を「そうではない子」と表現します。響きは悪いのですが、愛情を込めてそう呼びます。

3。女子サッカーのレベル

自チームは今年から4種5年生のフットサルリーグへの参加を断念しました。ほんの数年前まではこっちに6年生がいれば堂々とやれてたのが、もう太刀打ちできない状況になったのです。もちろんフットサルがミニサッカーから進化しているという側面もあります。しかし主な理由は4種全体の技術レベルが格段に向上しているからです。これは、8人制の導入成果だろうとなと思っています。ですから、この改革は大成功だといってもいいでしょう。

技術の向上は、あらゆるプレースピードを加速させました。この部分で「そうではない子」が苦労することになっているのだと思っています。性別による身体的特徴の差があらわになった。ということかな。

4。女子サッカーの裾野(すその)

日本代表の長友選手や岡崎選手は、ジュニア時代から際立った存在では無かったと聞きます。それでも、一定の指導レベルの下、コツコツやっていたところへきっかけが舞い込み、それをモノにしていったということでしょう。ジュニア時代の彼らもまた「そうではない」選手に近い存在だったのです。

協会が「スーパー少女プロジェクト」というのをやってますね。少年にこのプロジェクトはありません。女子サッカーにおける裾野の広がりを待てないからこういう発想になるわけです。その考えでいくと、近いうちに東南アジアでものすごいタレントを発掘して帰化させるんでしょう。理解はしますが、裾野の広がりにも注力して、長友や岡崎にも目を向けるべきだと思うのです。

(下に続く)
コメント (1)
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むらさきちきぶ199

2014-07-15 | むらさきちきぶ
こんばんはKEDちちです。

土曜日は紫竹小学校で紫竹小学校サッカー部とトレーニングマッチでした。いいグラウンドでした。紫竹小学校の皆さんありがとうございました。女子選手も何人かいましたので、ウチにも遊びに来てくださいな。

保護者戦もあったのですが、紫竹学区のお母さんはサッカーが上手い!経験者やチームOGもおられたのですが、そうでない方も上手い。不思議な学区です。

日曜日は雨で練習は休み。「やることがなくなった選手らが不機嫌になって困っている」という情報が入り、数人らと一緒に大会参加中のU10を応援しに行くことにしました。

滋賀のパナソニックグラウンド。昔はテキトーな感じがする土のグラウンドでしたが、立派な天然芝になっていました。芝質も良く水はけもサイコーなので、選手らも雨を気にせずにプレーできていました。先週もU11がここでやったから、連チャンの選手もいるのか。うらやましいね。

大会の主催は紫香楽さん。なんとカキ氷をサービスですと。こういう子供泣かせのイベントを仕掛けさせたら日本一のチームです。せっせとU12の選手がお手伝いをしてましたね。次はマツタケの頃にでもバーベキュー大会をお願いします。

さて、ゲームの方です。全員がんばってましたね。保護者目線だったので全員のことまでコメントできませんが。

MVPのSAKについて。三栖だったか、ボールを追いかけていて、つまづいてヘッドスライディングした後に、そのまま走りながら立ち上がるような動きを見せたのでオドロキました。紫竹でお母さんに性格を聞いたら、普段は弟君とケンカする程度の温和なヒトだと。「汗かき役」ということでの受賞だそうです。「残念ながら、今の私には教えることができないモノ」を持っているように思いました。

15、16が仲良くゴールというのもよかった。進歩を感じますね。AYUの初ゴールっていうのも価値のあるゴールでした。失敗した後でもう一回チャレンジしたのだから偶然ではない。

あとYUHの弟くん。貴重なカールを分けてくれてありがとう。

そういえば、SAK・AYUと同じタイミングで6年生にも新たな選手が。早々に背番号3としましたので、以後お見知りおきを。
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