三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

月次祭(霜月)

2015年11月01日 | 三津嚴島神社祭典
日中はひんやりとした過ごしやすい日が続いていますが、朝晩は段々と冷え込み
境内の桜も紅葉が終わり大分散ってきています。

早くも11月 今年も2カ月となりました。

月次祭で奉納した雅楽演奏で「ふるさと」「国歌 君が代」を演奏し一緒に歌ってもらいました。

「国歌 君が代」の歌詞は今から約1100年前の古今和歌集に
「我が君は 千代に八千代に・・・」
と冒頭の部分が違う形で載っており、その後、役100年後
寛仁2年(1018年)頃に成立する和漢朗詠集に
「君が代は 千代に八千代に・・・」
と今の形で記載されていきます。
その和歌が歌詞として採用されています。

楽曲は宮内省式部職雅樂課の伶人奥好義がつけた旋律を一等伶人の林廣守が曲に起こし、
それを海軍軍楽教師フランツ・エッケルトが西洋風和声を付けました。
ですので世界の国歌が西洋音楽で作られド・ミ・ソの和音から始まりドで終わるが通常ですが
日本の国家はレから始まりレで終わる類を見ない音階を採用してます。

オリンピックやワールドカップで世界の国歌を聞く機会がありますが、全く違う雰囲気を感じるのは この為だと思います。

幼い頃より当たり前のように歌ってきた国家ですが、調べると意外に知らないことばかりです。

体調を崩しやすい季節の移り変わりのこの時期、どうぞお身体ご自愛ください。
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