先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

無計画な旅 熊の家は遠く

2017-12-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/16 05:05
 「わ~想定外!川湯温泉って阿寒湖温泉のすぐ裏だと思ってた。それになんだか少しづつ上ってない?」。暮れかかる土地勘のない道を走る無計画夫婦。ハンドルを握る夫は「夏タイヤ走行規制」の道路情報に言葉を失ったままだ。10月最後の週末の天気予報は気温も高めで、おおむね晴れ。これはチャンス!タイヤを変えずに動けるのは今日しかない!
 この突発的な旅に駆り立てたのは、札幌芸術の森美術館で見た「木彫家 藤戸竹喜の世界」展のすばらしさ。藤戸さんの木彫作品を知ったのは4年前で、北海道近代美術館でひらかれたアイヌ民族の文化を紹介する「AINU ART 風のかたりべ」展でのことだった。最後の一室に踏み込んだ時、暗く照明を落とした空間に白く浮き上がる彫刻作品に息をのんだ。ひげをたくわえたおじいさんがふくろうの飾りを頭にのせ、両手に羽をつけて舞う姿は、気高く神々しく、表現は徹底的な写実なのに温かみがあり、しばらくその場を動けなかった。北海道にこんなに素晴らしい作家さんがいたなんて!川を泳ぐサケを狙う熊、砂にもぐるカレイなど生命の輝く一瞬を捉えた小品もなめるように見た。
 今回の展覧会では図録を求め、藤戸さんは現在83歳と知った。芸術家と呼ばれることを嫌い、これまで公募展やコンクールに出品したことがなく自らを「熊彫り」と呼んでいると書いてある。そして、今でも阿寒湖アイヌコタンに民芸品店「熊の家」を構え、地下に私設木彫り資料館があるという。天才芸術家と思っていた人が訪ねていける場所にいる!藤戸さんの70年の制作のルーツに触れてみたい!思いが募って札幌を飛び出した。目的地は阿寒湖温泉だけれど、どうにかとれた宿が川湯温泉。
全文:1022文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151493

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬季国体シンボル「74」にアイヌ文様 19年釧路、札幌大会

2017-12-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/16 05:00
第74回冬季国体のシンボルマーク(釧路市実行委提供)
 道は15日、2019年1、2月に釧路、札幌両市で開かれる第74回冬季国体の大会テーマ(愛称)、スローガン(合言葉)、シンボルマークを発表した。
 応募のあった大会テーマ990点、スローガン997点、シンボルマーク72点から、大会テーマは釧路市の小学校教諭小川周幸(かねゆき)さん(42)の「イランカラプテ くしろさっぽろ国体」、スローガンは同市の無職中村光伸さん(63)の「北国の 雪と氷に 刻む夢」、シンボルマークは「74」をモチーフにアイヌ文様を組み合わせた札幌市の高校生淡谷実来さん(17)の作品が選ばれた。
 大会はスケート・アイスホッケー競技会が釧路市で1月30日~2月3日の5日間、スキー競技会が札幌市で2月14~17日の4日間行われる。
※「イランカラプテ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151631

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フクロウ?彫像出土 アイヌ文化と関連か 斜里・チャシコツ岬上遺跡

2017-12-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/16 05:00
 【斜里】町ウトロ西にあるオホーツク文化期(5~9世紀ごろ)の集落跡「チャシコツ岬上遺跡」で、フクロウとみられる動物の彫像1体が見つかった。調査に参加した知床博物館の学芸員平河内毅さん(26)は「アイヌ文化との関連を考える貴重な資料」と話している。
 チャシコツ岬上遺跡は広さ約5600平方メートルで、オホーツク海に突き出た標高約50メートルのチャシコツ崎(通称カメ岩)の上にある。町教委が昨年10月まで4年間、発掘調査を行い、その後、知床博物館などが出土品の特定を進めてきた。
 見つかった彫像は、高さ3センチ、幅1センチ、厚さ5ミリ。大きな目とくちばしが粗く彫られ、羽を広げたフクロウのように見える。生活廃棄物が多数集まる地層で見つかった海獣や豚、犬などの骨の分析を進めるうち、今年10月に彫像を確認した。海獣の骨を削って作られたとみられるという。
残り:315文字/全文:615文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151550

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1回「笹本恒子写真賞」受賞記念展 『アイヌ、現代の肖像』開催中

2017-12-17 | アイヌ民族関連
IGNITE / 2017年12月16日 9時0分
102歳のフォトジャーナリスト笹本恒子(ささもと・つねこ)さんの
名前がつけられた日本写真家協会が主催する「笹本恒子写真賞」。
「時代を捉える鮮鋭な眼と社会に向けてのヒューマニズムな眼差しに支えられた業績」を顕彰し、その精神を引き継ぐ写真家の活動を支援することを目的として設けられた。
今回、第一回の受賞者として1992年頃から子連れでアイヌ民族の取材を行い、撮り続けてきた宇井眞紀子さんに受賞が決定。
受賞記念展として、『アイヌ、現代の肖像』がフォトギャラリー「シリウス」にて開催中である。
選考委員のひとりであり大石芳野さんは選評として次のように述べている。(抜粋)
「第1回受賞者の宇井眞紀子さんは25年以上にわたってアイヌを撮り続けている。北海道ばかりではなく日本各地に住む彼らを訪ねて、丹念に付き合いながらレンズを向けてきた実績が写真から伝わってくる。報道写真は先ずは対象を撮るだけで重要な役割を果たすのだけれど、同じように奥深いところまで汲み取った表現がいかにできるかも大事な要素と言える。そういったことから考えても宇井さんの写真には、アイヌ民族が抱え込まされた理不尽さと同時に伝統的な祀や文化の輝かしさもしっかりと描かれている。何よりもモノクロームのトーンの美しさがアイヌの人たちの表情に重なって、一見、地味に見えるものの実に奥深い写真に出来上がっている点も評価した。」
日本初の女性報道写真家でもある笹本恒子が初めてカメラを手にしたのは、26歳の時、1940年代のこと。当時は男性優位な社会。苦労も多かったはずだ。1枚の写真にある数々の人間ドラマを是非体感してほしい。
【日時・会場】
会場:アイデムフォトギャラリー[シリウス]
(東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅徒歩1分)
新宿区新宿1- 4-10 アイデム本社ビル2F
期間:2017年12月14日(木)~12月20日(水)
開館時間:10:00~18:00(最終日は15:00まで)
休館日:日曜日
入場料:無料
(Y.FUKADA)
https://news.infoseek.co.jp/article/ignite_113512

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンガ大賞受賞作がついにアニメ化!「ゴールデンカムイ」の魅力とは

2017-12-17 | アイヌ民族関連
財経新聞2017年12月16日 20:46
公開されたPV第一弾のキャプチャイメージ
■人気漫画のアニメ化が決定!
 来年4月期からはじまるアニメの情報が解禁されつつあるが、中でも「ゴールデンカムイ」は多くの期待を集めている。
【こちらも】ヤングジャンプにて連載中『ゴールデンカムイ』アニメ化決定
 本作は野田サトルによって描かれた漫画が原作で、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中。2008年にマンガ大賞を受賞しており、さらに、2016年にも受賞作品に輝いた異例の作品。そんな大きな話題作のアニメ化だけに、非常に期待が掛かる内容となっている。
■「ゴールデンカムイ」とは
 時は明治時代の末期。日露戦争に出兵していた元陸軍兵・杉元佐一は、戦死した寅次から「妻の眼病を完治したい」という思いを聞いていた。その治療には莫大な資金が掛かるため、一攫千金を目指し北海道にて砂金を堀探していた。
 ある日、杉元はアイヌ民族が隠した8万円(明治時代の換算で約8億円)の金塊が存在することを耳にする。この金塊は謎の男・のっぺらぼうにより奪われており、彼は網走刑務所に収監された際に同房の囚人たちに入れ墨を施した。この入れ墨は囚人たちの身体すべてが揃ったとき意味を成すようになっているも、すでに脱獄してしまったようだ。
 この話を聞いた杉元は金塊探しに乗り出すも、ヒグマに襲われて突然の窮地を迎える。その際、アイヌのアシリパという少女に助けてもらい、彼女の父は金塊を奪われて殺されてしまったことがわかる。そこで杉元は、必要な分だけ金塊をもらう代わりに、アシリパの復讐を手伝うことを約束する。こうして、お互いの目的のために金塊探しの旅がはじまるのだった。
■ロマンあふれる内容がヒットの理由
 「ゴールデンカムイ」は実際に明治期にささやかれたアイヌの砂金伝説をモチーフにしており、登場人物も実際にいた歴史上の人物をイメージして作られている。このキャラクター達は脱獄囚や軍人が大半となっており、独自の描かれ方がおこなれている。そのリアルな設定と漫画的な見せ方がミックスし、濃厚な世界観となって多くの人を惹きつけている要素となっているようだ。
 また、本作においては明治期の独特な食事や北海道に根付く材料なども多く登場する。これらの食事に関する知識も造詣が深いものとなっており、多くの人の関心を集める形となっている。
 非常に魅力的な本作だが、すでにコミックスでは11巻まで発売中(2017年8月時点)。また、アニメは4月からTOKYO MX、読売テレビ、札幌テレビ、BS11で放送。フジテレビオンデマンドで配信されることも決定している。(藤田竜一)
PV第1弾https://www.youtube.com/watch?v=0yeGQ0PyXpc
http://www.zaikei.co.jp/article/20171216/416662.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テイクオフ:娘が通う学校では週に1…

2017-12-17 | 先住民族関連
NNA ASIA 2017/12/15(金)
娘が通う学校では週に1度、出されたテーマに関する作品を作ったり、プレゼンテーションが課題として出されている。先週のお題は「先住民族に関する知識を共有」だったため、アボリジニによる岩面彫刻の写真を撮るため、車で30分ほどの国立公園に向かった。
雨が降っていたためかほかに車や自転車はなく、道中、長い尾を持ち、見事に音を真似ることで知られるライヤーバードやワラビーを発見。普段の生活の中で、オーストラリアの魅力に目を向ける意識をすっかり失っていたが、ひさびさにこの国の大自然のすばらしさを確認した。
当地の学校や幼稚園では先住民族に関する授業が組み込まれているため、子どもたちは小さいころからアボリジニの知識を得ている。先住民に関する自分の知識のなさに気づき、密かに子どもから学習機会を得ている。(桜月)
https://www.nna.jp/news/show/1700072

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12.10 わたしたちの声を国連へ~日本政府は国連人権勧告を履行せよ!

2017-12-17 | アイヌ民族関連
レイバーネット日本 2017/12/11金子 通
 12月10日、東京・青山学院大学本多記念国際会議場において、「12.10わたしたちの声を国連へ~活用しよう!国連の人権保障システム」と題した集会が開催され、約200人が参加した。

 集会は、実際に国連人権機関へロビー活動したNGO関係者を招き、参加者の間で国連が日本国内における人権侵害行為を憂慮していることや日本政府の不誠実な対応について、思いを共有した。また本集会開催にあたり、複数の国会議員からメッセージが寄せられた。
 記念講演として、前田朗・東京造形大教授が国連人権機関のメカニズムや審査の過程について説明した上で、実際に行ったロビー活動を映像とともに披露。NGOの訴えに、国連人権機関の多くの理事が理解を示していることを実体験とともに話した。
続いて、NGOから3人が報告。
 荒牧重人さん(子どもの権利条約総合研究所)は「日本の子どもの権利条約の審査に向けて」と題して報告。「子どもの権利条約の審査は、来年2月に事前審査、6月には日本政府の回答、8月にNGOの追加レポートの提出が予定されており、本審査は来年9~10月に行われる。日本政府は子どもの権利条約に対する基本的理解が不十分。子どもの生活に直結する東日本大震災や子どもの貧困問題、いじめ問題、学力の競争主義の問題にはほとんど触れられていない。皆さんとともに条約を実現するために頑張っていきたい」と訴えた。
 朴金優綺さん(在日本朝鮮人人権協会)は「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を」を題して報告。「朝鮮高校は拉致問題など政治的な理由で『無償化』制度から排除されている。さらに地方自治体が朝鮮学校の補助金を停止・減額したため、朝鮮学校の運営が危機にさらされている。私は今年10月にUPRプレセッションに参加し、ジュネーブで国連各国にロビー活動を行った。ロビー活動の相手からは『朝鮮学校だけを明確に除外する行為が、この21世紀に行われるなんて信じられない!』との反応があった。13カ国にロビー活動した結果、ポルトガル、オーストリア、朝鮮民主主義人民共和国が勧告を出してくれた。高校無償化法の精神は、すべての子どもの教育の機会を与えることだ。法の趣旨に則って、いますぐに朝鮮高校にも『無償化』を適用すべきであり、朝鮮学校に対する差別的行為をやめるべきだ」と訴えた。
 池原毅和さんは「日本でもできる個人通報制度」と題して報告。「マイノリティの人権は、裁判所に行っても救済されないし、国内人権機関はないし、今は救済されない現状がある。このような状況の下、国連のしかるべき機関から人権問題について勧告が出されただけでも日本国内では相当なインパクトがある。これからも皆さんと一緒に頑張っていきたい」と述べた。
 集会の終わりに、参加者で「2013年安倍政権は『国連人権勧告に従う義務なし』と閣議決定し、日本の人権状況は悪化の一途をたどっている。日本は2020年東京オリンピックに向けて『人権大国・日本』を掲げている上、2017年から人権理事国に就任している。国連人権理事会が加盟国を対象とするUPR(普遍的・定期的審査)勧告に対しては、2018年3月の国連人権理事会までに、受け入れるかどうか回答しなければならない。日本政府は、すべての勧告を受け入れ、人権理事国にふさわしい人権実態を作り出すべきだ」等とするアピールを採択し、終了した。
※今回実施されたUPR日本審査
 2017年11月14日、スイス・ジュネーブで5年ぶりに実施。日本政府の審査は、今回が3回目で、16日に出された各国からの勧告は、106カ国から218項目(前回は79カ国から174項目)。具体的には、朝鮮学校「無償化」排除や移住労働者の権利保障、アイヌ・琉球の人々の権利保障、日本軍「慰安婦」被害者への誠実な謝罪と賠償、精神障がい者の人権問題など様々な課題が指摘されている。
http://www.labornetjp.org/news/2017/1210hokoku

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする