:ONE – Our New Episode – Presented by Japan Airlines「MAZEKOZE アイランドツアー」記者会見開催!
コンフェティ 2021/08/17 02:00
東京2020組織委員会(以下、組織委)は、東京 2020 NIPPON フェスティバル主催プログラムテーマ「共生社会の実現に向けて」:「ONE -Our New Episode- Presented by Japan Airlines」として、9つの個性的な島を旅することで、まぜこぜのおもしろさや心地よさを体験する映像コンテンツ『MAZEKOZE アイランドツアー』を2021年8月22日(日)16時(予定)より、東京2020公式YouTube及び東京2020公式LINEにて世界に向けて配信します。
2021年6月1日に行われた取材会に続き、8月16日(月)、6日後に迫った配信本番に先駆け、東京都千代田区の公益社団法人日本外国特派員協会(FCCJ)にて報道向け試写と出演者が登壇しての記者会見が行われました。
【当日の様子】
会場となった日本外国特派員協会という場所柄、多くの報道機関が世界配信映像を確かめようと試写会と記者会見に詰めかけました。MCを務めるのは、6月の取材会と同じく、声優界の重鎮、三ツ矢雄二さん。試写会の冒頭、本作の総合演出・構成・総指揮を務めた俳優でタレントの東ちづるさんが登壇し、挨拶が述べられます。
東さん「去年の11月から着手をして、昨日まで編集の作業をしておりました。約150人の(障がい)特性の有る私達が出演をしています。これま「MAZEKOZE(多様性)」の社会を目指して29区年間の活動をして来た集大成だと思っています。ここまでの道のりは緊急事態宣言や梅雨入り等、本当に色々な事がありましたが、今日ここで初めて皆様に公開します。楽しんで頂けたらと思いますし、何かモヤモヤする様な事があったら嬉しいなと思っています。」
そして約83分に及ぶ「MAZEKOZE アイランドツアー」本編の試写が報道陣向けに行われました。
【「MAZEKOZE アイランドツアー」ストーリーライン】
「MAZEKOZE アイランドツアー」は、まぜこぜ(多様性)のおもしろさや心地良さを実感出来るワンダフルな冒険の旅。
みなさまをめくるめく異世界に誘うのは、ゴージャスでミステリアスな客室乗務員・ドリアン・ロロブリジーダ。
そして、島々の魅力をさらに深める狂言回し的存在が、東ちづる演じる「おてんとうさま」と、まるで妖精のような二人のこびと(マメ山田、後藤仁美)。世界のどこかにある9つの島にむけ、期待をのせて、スペシャルジェットが飛び立ちます。
『黄金の島(Golden Island)』
ツアーのスタートは、毎日のようにお祭りが行われている豊かな文化をもつ島。まずは、ダウン症の書家・金澤翔子が、筆文字で歓迎の気持ちを表現。得意のダンスを踊りはじめると、紅白の衣装に身を包んだ同性カップルのダンサーSanika&Minori があらわれ、息のあった舞踊を披露。
祭りには欠かせない伝統的な楽器である太鼓や三味線がにぎやかに鳴り響き、祭りを盛り上げます。
<みどころ>
サックスを吹いているのは、日本を代表する歌姫、平原綾香。いつもとはちょっとちがう彼女の魅力にも、ご注目ください。
『ケモノの島(Island of Beasts)』
色とりどりの花々も咲き乱れる深い森の中。光陽師想真(自閉症のダンサー)が、日本では古くから祭りごとの際に舞われてきた「狐舞」を披露。江⼾時代から続く伝統芸能にルーツをもつ糸あやつり人形一糸座の人形たちも狐面をかぶり、舞い踊ります。一糸座は、鍛錬された術で、さまざまなケモノたちに命をふきこむのです。続いて、障がい者と健常者が一緒につくる舞台づくりを実践している劇団「人の森ケチャップ」が登場。カラフルでちょっと不思議な「アリス」の世界をパフォーマンスで表現します。
<みどころ>
一糸座の人形、人の森ケチャップの衣装・小道具などは、すべて手作り。日本のモノづくりのあたたかさや丁寧さに心奪われます。
『異相の島(Island of the Different)』
唯一無二の肉体で、奇跡的な美を生み出す「異相の女神」が存在する島。先天的に障がいがあるダンサー森田かずよが、ゆがんだ身体を自在にあやつり、「G線上のアリア」を踊ります。まるでダンスに寄り添うような美しい不協和音を奏でるのは、世界的なピアニストで作曲家の松永貴志!
<みどころ>
森田の肉体にほれこんだ人形作家が2年半を費やし制作した人形「片脚で立つ森田かずよの肖像」も登場。
めったに見ることができない競演は、見逃せません。
『ムーサの島(Muses’ Island)』
ムーサとは、ギリシア神話に出てくる芸術の女神たちのこと。その名の通り、この島はアートの島。レディ・ガガなどの著名人を撮影するほか、セクシュアルマイノリティのカミングアウトプロジェクトなど社会的活動にも取り組む写真家レスリー・キーが、パートナーのジョシュアと共に登場。自身の作品を紹介しながら、写真への想いを語ります。また、障がいがある作家、絵本作家、イラストレーター、画家、デザイナーなど、さまざまなアーティストたちが集合。自由な感性でライブペイントを行い、言葉を超えたコミュニケーションの可能性を発信します。
<みどころ>
レスリー・キーが写真にこめたメッセージは、「We are living together. We are also diverse」!
『虹の島(Rainbow Island)
セクシュアリティやジェンダーの多様性をあらわすLGBTQ コミュニティのシンボルカラーでもある、虹色で彩られた島。男の声と女の声の二つの声を使い分ける両声(リョウセイ)類でトランスジェンダー女性のシンガーソングライター悠以が、レインボーのドレスをまとって登場。「男とか女とか、どっちでもええやん!」「大事なのは、壁乗り越えること 人生を楽しむこと」という、メッセージソング『Docchi?!(どっち?)』を歌います。続いて、世界で唯一の寝たきり芸人、あそどっぐが、笑える写真集『あそどっぐの寝た集』を紹介し、オーディエンスを「果たして、本当に、笑っていいのか……」という葛藤に陥れます!
<みどころ>
悠以のレインボーのドレスに注目!「お姫様風のドレス」と「ちょび髭に腹巻」というステレオタイプな衣装をまとった、コビトーズ(後藤仁美+マメ山田)の二人がコミカルなダンスで盛り上げます。
『超人の島(Island of Superhumans)』
凡人の枠には収まらない、ラディカルな超人たちが住む島。夜昼眠らぬ都市、地下25メートルの異空間で、ラッパーのGOMESSが自閉症と診断されたときの衝撃を表現した代表作「人間失格」を披露。ダンサーのかんばらけんたが、車椅子を自在にあやつり、アクロバティックに舞い踊ります。
<みどころ>
GOMESSの鋭いリリックと、エモーショナルなかんばらけんたのダンスが共鳴。ぐさっと、心につきささります。
『たたかひの島(Fight Island)』
日本でたった二人となったこびとレスラーとして、風前の灯火を守り続けているのが、プリティ太田とミスターブッタマン。今回はこの2人が仲間割れをしたという設定で、プライドをかけた死闘を展開。最強のヒール「極悪同盟」のダンプ松本も参戦し、バッシバッシ容赦なく竹刀をふりおろします!リングアナをつとめるのは、なんと、声優業界の重鎮、あの三ツ矢雄二。ゲストコメンテーターとして、人気お笑い芸人の小島よしおも登場!
<みどころ>
プリティ太田、ミスターブッタマン、野澤健、後藤仁美、DAICHAN、ちびもえこ、マメ山田という、7人のこびとパフォーマーが勢ぞろい!前座をつとめるこびとダンサーの、妖艶なバーレスクにも要注目です。
『ちむぐくるの島(Island of Kindness)』
ちむぐくる(肝心)とは「沖縄の言葉=うちなーぐち」で、心の優しさや豊かさをあらわす言葉。この島で、全盲のシンガーソングライターの佐藤ひらりが歌うのは、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を獲得し世界的大ヒットとなった「This is me」。日本とアフリカにルーツをもちJAFRICAN(ジャフリカン)というジャンルに捉われない音楽を展開するYANO BROTHERSらと共に、「I am whoI'm meant to be, this is me(これが私のあるべき姿、これが私)」と熱唱します。
<みどころ>
バブリーダンスで注目されTV や映画に引っ張りだこの大阪府立登美丘高等学校ダンス部が、力強く彼女をサポートします。
『カタイロッケの島(Love Island)』
カタイロッケは、日本の北部地⽅、とりわけ北海道の先住⺠族であるアイヌの言葉で仲がよいこと=「愛」。この島のテーマは、ずばり「愛!」。深い愛で結ばれたさまざまなファミリーに囲まれ、平原綾香が代表曲「Jupiter」を歌います。逞しく、美しく、優しいダンスで、Jupiterの荘厳さを表現するのは、義足ダンサーの大前光市。
<みどころ>
Jupiterの愛に包まれて、全盲のご夫婦と二人のお子さん、ゲイカップル、4人の子どものうち2人に異なる障がいがある6人家族などなど、さまざまな形の10組のファミリーが登場。
『黄金の島(Golden Island)フィナーレ』
ツアーの終着地は、再び⻩金の島。サッシャの軽快なDJ プレイ、自閉症のラッパーGOMESSのフリースタイルに続いて、聴こえてくるのは美空ひばり往年の名曲「お祭りマンボ」。
平原綾香、ドリアン・ロロブリジーダらが歌い、祭りを盛り上げます。さらに、カラフルな衣装をまとったまぜこぜなALL キャストが、ダンス、手品、大道芸、チャンバラ、⺠族舞踊などなど、次々と個性的なパフォーマンスを披露。ラストは⻘空応援隊が登場し、「フレー!フレー!人類。フレー!フレー!ニンゲン」と、全世界にむけて応援メッセージを発信します。
<みどころ>
東ちづる、平原綾香、ドリアン・ロロブリジーダ、悠以、佐藤ひらり、GOMESS、サッシャ、ピーター・フランクル、⻘空応援隊など、総勢150名にのぼるオールキャストが集結!
『2分30秒の予告映像』
東京2020 NIPPONフェスティバル ONE -Our New Episode- Presented by Japan AirlinesMAZEKOZEアイランドツアー 予告編(150秒) - YouTube
【記者会見】
試写終了後、同会場にて東さんと出演者が登壇しての記者会見が行われました。
登壇したのは古宮正章組織委副事務総長、東さん、シンガーソングライター・俳優の平原綾香さん、シンガーソングライター3兄弟のYANO BROTHERS(矢野マイケルさん、矢野デイビットさん、矢野サンシローさん)、そして世界一小さなマジシャンで俳優のマメ山田さんの7名。各登壇者より挨拶がなされます。
古宮副事務総長「オリンピックからパラリンピックへの移行期間という事で、共生社会の実現をテーマにした「ONE - Our New Episode -」を実施する事で文化プログラムを通じて世の中の多様性、共生に関する関心を最大化したいというものでございます。冒頭、東さんが「もやもや感」を感じて欲しいと仰いましたが、
私も映像を拝見して、モヤモヤじゃなくクラクラした感じがありました。エンターテイメントを通じて共生という物を可視化する、正直言うと、人々の生き辛さみたいなものもこの中には封入されていると思います。オンライン配信という事で逆に広まった部分もあるんですけども、そういう機会を作る可能性を感じて頂けると良いんではないかなと思います。」
東さん「やっと今日という日を迎える事が出来ました。これをうけるのかどうかという事を凄く悩みましたが、一つはマイノリティの芸能界のアーティスト達に仕事のチャンスが増え、障がい有る無しに関わらず、芸能界がアップデートするんじゃないか、そしてもう一つは、日本の多様性ってなんかよく分からないなと、私も日頃から思っていたので、自ら考えながら作る事が出来れば良いなという事で「MAZEKOZE」という表現を使いました。
何時かこういうのを撮りたいなと思っていたので、9つの島を巡っていくという構成は直ぐに出来ました。台本も脚本家と一緒に作りましたが、ここから先が緊急事態宣言とか色々な事があって、正直逃げ出したい、ちゃぶ台をひっくり返して走って逃げたらどうなるんだろうと思った瞬間もありました。
編集は40時間以上収録した映像を1時間23分に収めるのにカットしながら、昨日までギリギリ編集スタッフと打ち合わせをしながら。今日冷静に映像を見れたので、あと2か所修正をしようかなと思っております。
22日からの世界配信で、これで社会が大きく変わるとは思っていませんが、何かしら見て頂いた方の心に刺さって「なぜ私達は多様な人達と日常的に会う事が無いんだろう?」と気づいて、友達や家族、同僚の方と対話が進めば、日本の多様性の扉も開くんじゃないかなと期待をしております。」
平原さん「今回、東さんからメッセージが来た時、直ぐにやりたい!とお返事をさせて頂いて、今こうしてここに居ます。東さんが理事長を務める「Get in touch」の初めてのイベントに呼んで頂いて、それからのご縁でこの「MAZEKOZE アイランドツアー」に呼んで頂けたのも、感謝の気持ちでいっぱいです。私は「Jupiter」でデビューするまでずっとサックスを吹いていて、デビューをしてからは中々、自分のコンサート以外で披露する場がなかったので、結構悔しい思いも沢山したんですけども、初めてサックスで大々的に取り上げて貰えたのは頑張って来て良かったなと思いました。私の父、平原まことはサックスプレーヤーで、父の吹いたサックスの色々な音源をよく聞かせてもらってました。なので、音楽というのは昔から「MAZEKOZE」だったんです。なので私は「多様性」「普通って何」というのを題材にして頂いた時に私は逆にモヤモヤしたんです。映像を先程見させて頂きましたが、きっと家で見ていたら声を上げて泣いていたと思います。本当に心から感動する(涙で言葉を詰まらせながら)本当に言葉に出来ない位に感動したんですね。差別されて辛い思いをして来た、今まで沢山の人達が苦しんで来たという事もこの映像で知る事が出来ました。でも、(ツアー内で登場する小島よしおさんの芸を例にて)そんなの関係ねぇ!です。そんなの関係ねぇ!って言って、自分の心を開放して自分らしく表現をしているんですよね。それを見た時に「私はなんて小さいんだろう」って。もっと彼等みたいに音楽を楽しんでもっと良い歌を歌いたいって教えられました。これが世界配信という事で世界中の人達に伝わって「これで良いんだ、自分で良いんだ」と思って頂ける事を心から期待しています。」
東さん「「Get In Touch」の第一回目にお友達でもないのに「平原綾香が歌ってくれたら凄いよな」と思って、平原さんのコンサートを見に行って知り合いでもないのに楽屋に行って「私、障がいのある人達と一緒にステージを作るんですけど、歌って頂けませんか」とお願いをしたんですよね。平原さんが本当に来て下さって歌って頂いて。その時に自閉症の男の子が「姉さん歌上手いね!」って言ったんですよ。私達や親御さんも「言っちゃダメ」って思ったんですけど、綾香さんは嬉しいと泣いちゃったんです。その時にまたこの方と一緒にしたいなと思っていて、あれから10年越しで実現いたしました。私、映像を何百回と見ていて、皆さんの反応が分からなくて怖いな思っていたんですけど、綾香ちゃんが良かったと言ってくれるなら本当に良かったです。」
マメ山田さん「東さんに「MAZEKOZE」に声をかけて頂いて、最初はどういう物になるかさっぱり分からなかったんですね。自分が見ていない場面も結構有るので、それが如何繋がっていくのか分からなかったんですが、(映像を)今日初めて見たんです。面白いな、綺麗に出来ているなと。「MAZEKOZE」って何か「MAZEKOZE」なのかなと思ったんですけども、これは地球の人類全てが「MAZEKOZE」で良いんじゃないかと。健常者・身障者・男同士・女同士・言葉や色が違おうと、全て「MAZEKOZE」でそんなの関係ねぇ!と。その辺が素晴らしいと思うんです。世界中に配信するんだから、もしかしたら外国から仕事が来たら有難いなとかそんな気もするんですけど、それを見た人がどういう風に思って如何考えるのか、その辺の所は凄く興味が有りますね。撮影時は緊張感という物が無くて、和気藹々と凄く楽しくやらさせて頂いてありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。」
東さん「映像が初めてというパフォーマーも多かったんですね。今回色々苦労をしたのが、「こびとーず」という名前をつけさせて貰ったんですけど、テレビ業界では「こびと」という言葉が自粛用語になっているんですね。なので「こびとプロレス」を如何英語で表現するのか、アナウンサーが「こびとプロレス」と言うのかどうなのかとか、議論や対話を重ねました。でも低身長役者さん達が今回7人出ていらっしゃるんですが、ご自身が「こびと」と仰るんです。それで「こびと」と使わないと彼等は居ない事になっちゃうんですよ。なので「こびとプロレス」、後藤ひとみさんとマメ山田さんに「こびとーず」と直球で名づけさせて頂きました。
コロナ禍でリハーサル等の時間が無く、現場でドンドンと撮っていくという状況でしたから、また後藤ひとみさんが今回初めて映像で芝居をするので、遠慮しないという事で私が御天道様役で出るという事になりました。」
矢野マイケルさん「今回、僕等もお話を頂いて、僕の周りでも今回のオリンピック開会式とかでハーフの人達が入って行って、「何かオリンピックが近づいたからそうなっているじゃないの?」って、言う方もいますけど、僕等は6年前位前から東さんにお世話になっていまして。
ちづるさんは本当に心があって、僕等みたいな人を引っ張って「頑張っていけ!」とか、何時もポジティブで、病気になられても現場に行くと誰よりも一番動いていて、皆の事を考えてやっている方です。今回の映像にはそういうのがマメさんの通り、緊張とかではなくて「守られながら」楽しくできたなという風に思いますので、多分どんな作品よりも本当に心が入っていて、これから逆に海外の人の見本となれる様な風になるんじゃないかなと思います。映像を見て思ったんですけど日本は元々、色々と混ざっていますし、差別じゃなく「区別」している人達だと思いますので、もっと多方面の色んな人達がこれから社会でチャンスがある様に僕等も頑張っていきたいと思いますので、皆さん見守っていて下さい。僕も小島よしおさんのそんなの関係ねぇの精神でやってきましたし、彼の言葉で好きなのは「おっぱっぴー」。「All People Happy」という意味があるらしくて。だからちづるさん、出したんですよね?」
東さん「勿論で〜す!」
矢野デイビットさん「10年位前にちづるさんと初めてお会いして、今作を撮るにあたって、ちづるさんを通してこの10年間で出会って来た人達との同窓会みたいな感じの流れだったんですね。ちづるさんという人間がこの作品の為に人を集めたんじゃなくて、自分の信念を基にこういう物を作りたいという事を何十年も続けてきて、僕等も十年前からご縁を頂いて、こういう人と何かをしたいという純粋な思いの積み重ねでこの作品が出来ているという。人の心をノックして「お邪魔します」って笑顔で入ってこれるちづるさんという人間じゃないとこれは作れなかったって凄く思うんですね。ちづるさんの生き方が凄く面白いなと思っていて、僕達よりも凄く先輩で色んな事を見て来た中で体現されているのが凄いなと思って。僕達も素敵な「MAZEKOZE」な世界を体現させて貰って次の世代に繋げていきたいなって。やっている人達の近くに居ると自分達も出来るんじゃないかなって。ちづるさん生き方というのがある意味、オリンピックの理念や願いを体現されているし、一人の人間の生き方で世界はこんなにも変えられるいう事を学ばせて貰えました。そういった生き方という物を作品を通して色んな人に伝わっていけたらと思いました。」
矢野サンシローさん「音楽活動をやりながら自分の本職は薬剤師をやっておりまして、薬科大学に通っていた学生時代にちづるさんと出会って「東ちづるさんだ…」という感覚で。正直を言うと「芸能人だ…コワい」と壁を作ってしまっていたんですが、自分が偏見を持っているという感じで、人として凄く温かい感じで素敵な人だなと思ったのと同時に本当に感謝をさせて頂きたいのは、色んなイベントを通じて個性的(障がい)な部分を持っている方々と沢山出会った事が自分にとって凄く宝になりました。言葉とか考えとかで多様性を理解しようとするよりは実際にその場に行って、そういう人達と出会ったり触れたりする事で感じるもの、学ぶものが一番大きかったと思いました。自分達3兄弟も30数年前に日本に来た時には道を歩いていると指を指されたり「くろんぼ」と言われた時もあって、自分達は他の人と違うんだという気持ちを持って生きて来たんですね。その中で障がいや個性を持って生きている人が沢山いる中で、色んなイベントや何かをさせて頂くという事が自分にとっては凄く楽しかったですし心地良さも感じたんですね。一番伝えたい事は周りがどう思う、時代がこういう流れだから…じゃなくて、個人一人一人が
如何思ったかという気持ちを大事にして頂いて、自分の気持ちで前に進んで頂きたいなと思います。今日の作品を見た時も何かクセになるというか、今までにない面白さ、素晴らしさがあって、自分は好きだなと思ったし、同じ様に思って下さる人が居れば自分自身の気持ちを大事にして是非とも受け入れて貰えれば良いなと思います。」
東さん「YANO BROTHERSはエンドロールの歌も歌っていますので、ご注目下さい。
これをキッカケに繋がって頂ければと思います。」
【質疑応答】
Q:今年2月に胃癌の手術をしてから半年、これまでの道のりを含めて本日、今作の試写を迎えた気持ちは?
東さん「正直、すっかり忘れていました。昨年11月にこれをやると決めて、もう呑んでる場合じゃないなとアルコールをピッタリと止めたんですね。周りの人達は「病気したから?」って言うんですけど、夜、イイ感じになっていると、打ち合わせが抜けたり、明日如何しようかという構成が甘くなっちゃうので、そこから1日も一滴も吞んでないんですよ。今言われて思い出したんですけど、8月22日の配信の日にもう呑んで良いんです。自分で決めたんですけど、人生の中で今が一番体調的には元気ですね。というのも、途中で私が倒れる事があったら「どうするんだ!」という気持ちがあったので、すっかり病気の事は忘れていました。」
Q:絵本作家ののぶみ氏の騒動に関し、「MAZEKOZE アイランドツアー」の作品に影響はあったのか?
東さん「のぶみさんは『ムーサの島(Muses’ Island)』という所で、障がいの有る無しの様々なアーティストが十数名で一つの作品を仕上げるというアートワークショップの所にキャスティングをしていました。そして撮影も終わり、編集もほぼ終わった所でSNSでのぶみさんの事が炎上しているという事を知りました。過去、学生の時に先生にいたずらをした事をエッセイに書いているという事は私は存じ上げませんでした。『あたしおかあさんだから』の歌詞については知っていました。その詞が発表になった時に、私個人的には「NoGood」だったんです。お父さんが不在だったし、お母さんだからこんなに我慢して頑張っている、偉いねというエールにも捉えらえるし、お母さんからこんなに自由を奪った事を賛美するのも如何なものか、と思ったんですね。そそれから3年半が経って、彼は人権や多様性を勉強したと聞いていたんですね。3年半、絵本作家として仕事が出来なかったので、また戻りたいと聞いていましたので、人生の中で失敗や間違いがあっても生き直し、再生が出来る社会の方が多様性だと私は思っていますので起用しました。実は彼の方が躊躇をしたんです。「僕を使うと迷惑をかけるのではないかな」という風に心配をしていたのですが、ここは貴方が素晴らしい絵本をまた書く事で社会に恩返しをした方が良いんじゃないだろうか、貴方個人にフィーチャーする訳ではないし、十数人の中でのワークショップだから私は良いと思う。という事でキャスティングをしました。そこが私の甘さでした。私の想像以上に炎上をして、彼の方から「折角のこの作品に傷をつける事になるので辞退」とその時に言われたのですが、撮影も編集も終わっていたので、本当に大変でした。編集し直し、皆で写っている所は修正をしてもらったりとか、それによって不安になるアーティストもいらっしゃったし、逆にのぶみさんを応援するというアーティストさんもいらっしゃって、私も色々な気づきや勉強に繋がりました。」
Q:大阪府立登美丘高等学校ダンス部出演部分の映像収録が大変だったとの事だが?
東さん「彼女達にダンスをして頂きたいと思ったんですね。大阪ですし、どうなるのかと思いつつ、学校側に相談をすると、部活として日曜日であれば日帰りで東京に行く事は出来るという事で進めていたんですが、緊急事態宣言になり、延期になり、日を改めたらまた緊急事態宣言になり、もういよいよ間に合わないとなった所で校長先生や教育委員会の方と私達スタッフが本当に何度も話し合いをしました。ここで彼女達のダンスを実現させないとなると、一生、「あの時出来なかったな…」という事になるんですね。ここは私達大人も何とか頑張るんだという所を見せたいよね、という事で教育委員会と学校側が何とかしましょうと言ってくれたんです。緊急事態宣言が明けて直ぐに日帰りで撮影をさせてもらって。
彼女達は制服で踊るというテーマもあったんですけども、私は皆で同じ制服で踊るのは多様性ではないなと思ったので、全員がバラバラの制服を着て頂きますという事で15人に違う制服を着て頂きました。登美丘高校ダンス部は部員が40人以上いるんです。全員が出たいとの事だったんですけども、オーディションをして15人に絞って頂きました。物凄い稽古をしてきてくれて、皆で踊りを合わせる時にも稽古の暇が無いので一緒にステップを踏んでもらったりとか、本当に時間との戦いでした。」いよいよ目前に迫った世界映像配信。2021年8月22日16:00、「MAZEKOZE アイランドツアー」出発です。
【『MAZEKOZE アイランドツアー』メディア向け試写会および記者会見 開催概要】
<日時>
2021年6月16日(月)10:30開始
<会場>
公益社団法人日本外国特派員協会(FCCJ)
<登壇者>
東ちづる:俳優・タレント/『MAZEKOZE アイランドツアー』総合構成・演出・総指揮
平原綾香:シンガーソングライター・俳優
YANO BROTHERS(矢野マイケル、矢野デイビット、矢野サンシロー):シンガーソングライター
マメ山田:マジシャン・俳優
古宮正章:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長
MC:三ツ矢雄二
手話通訳:森本行雄、樋口真弓
【東京 2020 NIPPON フェスティバル主催プログラム テーマ「共生社会の実現に向けて」ONE – Our New Episode – Presented by Japan Airlines「MAZAKOZE アイランドツアー」概要】
東京 2020 NIPPONフェスティバル特設ページはこちら
<開催日時>
2021年8月22日(日)16:00〜(日本時間・予定)
<開催場所>
オンライン(ライブ配信予定)
:東京2020公式YouTube
東京2020 NIPPONフェスティバル ONE -Our New Episode- Presented by Japan AirlinesMAZEKOZEアイランドツアー - YouTube
:東京2020公式LINEからご覧になる場合は、下記URLからTokyo2020公式LINEアカウントを「友だち」に追加してください。
https://line.me/R/ti/p/%40tokyo2020
<配信所要時間>
約1時間30分(予定)
<参加予定アーティスト>
平原綾香(ミュージシャン)
小島よしお(お笑い芸人)
梶原徹也(ドラム奏者)
三ツ矢雄二(声優/マルチクリエイター)
ダンプ松本(女子プロレスラー)
レスリー・キー(写真家/映像監督)
マメ山田(日本一小さい手品師)
清野茂樹(実況アナウンサー)
松永貴志(ピアニスト/作曲家)
ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)
GOMESS(ラッパー)
サッシャ(ラジオ DJ/タレント)
大前光市(義足のダンサー)
⻘空応援団(社会人応援団)
あそどっぐ(芸人)
井桁裕子(人形作家)
糸あやつり人形一糸座
えびさわなおき。(アコーディオン奏者)
大窪みこえ(劇団員)
大橋ひろえ(演出家/俳優)
大阪府立登美丘高等学校ダンス部
尾上秀樹(中棹三味線奏者)
桂福点(全盲の落語家)
金澤翔子(ダウン症の書家)
かんばらけんた(車椅子ダンサー)
劇団人の森ケチャップ(特性だらけの劇団)
後藤仁美(小さなモデル/俳優)
光陽師想真(自閉症ダンサー)
佐藤ひらり(全盲のシンガーソングライター)
Sanika&Minori(ダンサー)
侍かふぇ(SAMURAI パフォーマンス)
鈴木清貴(ダンサー/振付家)
杉田和人(ヘアメイクアップアーティスト)
DAICHAN(ダンサー)
ちくちく野口佳代(刺繍作家)
ちびもえこ(小人バーレスクダンサー)
どっこいしょ隊(ダウン症のダンサー)
中津川浩章(美術家)
⻄垣恵弾(闘うバイオリン弾き)
野澤健(役者)
BABI&Kaie(ファッションアーティスト)
藤平真梨(ダンサー/振付家)
プリティ太田(こびとプロレスラー)
森田かずよ(ダンサー/俳優)
森本ケンタ(作曲者/ギタリスト)
ミスターブッタマン(こびとプロレスラー)
矢野ディビッド(ミュージシャン/俳優/モデル/MC)
矢野マイケル(シンガーソングライター/ラッパー)
矢野サンシロー(シンガーソングライター/ダンサー/薬剤師)
悠以(両声類シンガーソングライター)
陽介(太鼓奏者/舞台芸術家)
吉藤オリィ(ロボット研究者)
坂巻善徳 a.k.a. sense(美術家)
ピーター・フランクル(数学者/大道芸人)
東ちづる(俳優)
その他、総勢150名が出演。
<STAFF>
総監督・総指揮:東ちづる
監督:増田玄樹
その他、総勢240名以上のスタッフが参加。
協力:東京都水道局/日本航空株式会社
後援:渋谷区
主催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
https://news.goo.ne.jp/article/conpetti/entertainment/conpetti-47678.html