goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

偶然から得られる経験や知識、出会い コロナ禍で失われた場と機会をつくるために<北海道をアップデート>

2021-08-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/17 11:00
 猛暑が続いた北海道。札幌でのオリンピック競歩・マラソンの開催を挟みつつ、引き続き新型コロナウイルスの影響で、移動の制限などが呼びかけられているお盆休みに入りました。
 コロナ禍の行動制限によって、たくさんのことが失われてきました。観光客が落としたであろうなど「経済的利益」のようなものはもちろんです。
 さらに、例えばお祭りに行って得られただろう「ひと夏の思い出」、偶然の出会いで得た「今まで知らなかったことへの新しい関心」、学生時代にしかできない「無鉄砲な旅行計画で得た経験」のようなものも含まれてるのではないでしょうか。
■未来にとっての損失
 幸い、私はこれまでたくさんの「偶然の機会」に恵まれてきました。学生のころのこと。当時まったく知らなかった世界だった現代アートの分野で作家の滞在制作をしている団体の門を叩き、イベントや展示の手伝いをさせてもらいました。それまで自分の中になかった関心を育んでくれました。
 さらにその縁で、その周辺にいた民族音楽のレーベルを運営されている方や、映画制作をされているような方々とも話す機会が生まれ、こんなにいろんな世界があるんだなと、しみじみ思った記憶があります。実際に会って話していくことで起きるさまざまな偶然の中で、新しい経験や知識を得ることができると思います。
 私たちクリプトン・フューチャー・メディアのローカルチームは今できることとして、できる限りの機会を、みなさんに提供したいと行動しています。そして、ちょうどこの8月はたくさんの取り組みを実施するところでした。そのうちのいくつかを、この場をお借りして紹介させていただきます。
 ◆さっぽろ夏まつりの中止に伴い、オンラインで札幌の魅力などを伝える「さっぽろオンライン夏まつり2021」のオープニング生配信「ここが見どころ!さっぽろオンライン夏まつり2021」(※オープニング生配信は8月14日に終了。「さっぽろオンライン夏まつり2021」は8月29日まで開催)
 ◆北海道のどこからでも「シャンコシャンコ♪」の子ども盆踊り唄が踊れるオンライン盆おどり「第二回 北海道どこでも盆踊り with Domingo」(8月14日~29日)
https://domingo.ne.jp/dokobon
 ◆北海道平取町二風谷でアイヌ伝統工芸を制作されている関根真紀さんとYouTube「しとちゃんねる」でアイヌ文化を発信されている関根摩耶さんがゲストのオンライントーク「二風谷、アイヌ文化のいまとこれから」(8月19日)
https://no-maps.jp/dd210819
 ◆札幌でクリエーティブーCGやアニメーション、映像作品ーに関心のある学生が集いトークと交流会を行う「Sapporo Creative Community vol.1」(8月29日)
https://sapporo-cc.connpass.com/event/220612/
■どれも新しい試み
 お祭りや盆踊り、文化を学ぶ機会、クリエーティブコミュニティーの場…。ジャンルこそ違いますが、いずれも新しい機会を提供する試みです。
 いわゆる「ウィズコロナ」の中でオンライン開催にはなりましたが、私たちが行っているのは様々な「場づくり」なんだとあらためて思います。
 これらが偶然の出会いや新しい経験、知識を得るきっかけとなれば幸いです。もし関心のある内容がありましたら、ぜひ参加してほしいな、と思っています。
「週刊コラム」トップ
「週刊コラム 北海道をアップデート」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/577325

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【夏休み2021】国立アイヌ民族博物館オンラインツアー8/18-19

2021-08-18 | アイヌ民族関連
リセマム 8/17(火) 13:15配信
 文化庁は「こども霞が関見学デー」で、日本で一番新しく、一番北にある国立の博物館、国立アイヌ民族博物館の展示室をめぐる遠隔中継ツアーを2021年8月18日・19日に開催する。
 2020年7月、北海道白老(しらおい)町にオープンした国立アイヌ民族博物館は、ウポポイ(アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」の意)民族共生象徴空間の主要施設のひとつ。他に国立民族共生公園、慰霊施設等、自然豊かなポロト湖のほとりにある。
 アイヌ民族は日本列島北部周辺、北海道の先住民族。日本語と系統の異なる言語の「アイヌ語」、自然界すべての物に魂が宿るとされている「宗教観」、祭りや家庭の行事等に踊られる「古式舞踊」、独特の「文様」による刺繍、木彫りの工芸等、固有の文化を発展させてきた。
 国立アイヌ民族博物館オンラインツアーは、3種類のプログラムを開催する。A「研究員・学芸員とまわる国立アイヌ民族博物館展示室ツアー」は展示室の見どころを、博物館で働く研究員・学芸員が紹介する。B「着物に色を塗ってみよう!」は着物の文様を鑑賞して、着物の塗り絵をとおしてアイヌ文化にふれる。C「もっと知りたいアイヌ文化と交易」ワークシートと解説(国立アイヌ民族博物館展示室を遠隔中継しながら、研究員・学芸員が解説)をとおして理解を深める。
◆A「研究員・学芸員とまわる国立アイヌ民族博物館展示室ツアー
(国立アイヌ民族博物館オンラインツアー)全4回、各回30分
開催日時:2021年8月18日(水)10:00~10:30、14:00~14:30、2021年8月19日(木)10:00~10:30、14:00~14:30
※Zoomの入室確認は開始時間10分前から行う
開催方法:Zoomミーティング(URL後日公開)
字幕:なし
対象:就学前、小学生、中学生、高校生
参加費:無料
定員:90名(※事前の申込み不要。先着順)
準備する物:カメラ内蔵PC(スマートフォン、タブレット可)、インターネット接続可能な環境(Zoomミーティングを利用するための一定のOS・ブラウザ環境等)
※Zoomのカメラはオン、音声はオフ(ミュート)で参加
※インターネット環境やコンピュータの種類によっては、接続が上手くできないこともあるが、すべての動作環境を保証はできない
※同プログラムの参加者による録画、録音はできない
※事業記録として、主催者側でZoomの録画を行う
◆B着物に色をぬってみよう!
(国立アイヌ民族博物館オンラインコンテンツ)
開催方法:ぬりえのワークシートをダウンロードして印刷のうえ体験する
ダウンロード:URL後日公開
◆Cもっと知りたいアイヌ文化と交易
(国立アイヌ民族博物館オンラインワークショップ)全4回、各回30分
開催日時:2021年8月18日(水)11:30~12:00、15:30~16:00、2021年8月19日(木)11:30~12:00、15:30~16:00
※Zoomの入室確認は開始時間10分前から行う
開催方法:Zoomミーティング(URL後日公開)
字幕:なし
対象:小学校高学年、中学生、高校生(保護者同時参加も可)
参加費:無料
定員:90人(※事前の申込み不要。先着順)
準備する物:筆記具(色鉛筆、クレヨン等)、はさみ、のり等の工作道具、「アイヌ文化と交易」ワークシート(ダウンロードして印刷、URL後日公開)、カメラ内蔵PC(スマートフォン、タブレット可)、インターネット接続可能な環境(Zoomミーティングを利用するための一定のOS・ブラウザ環境等)
※事前にワークシートをダウンロード、印刷して、ワークシートの内容を試す。オンラインでは、作ったワークシートを手元に用意して博物館の展示室から中継でプログラムを行う
※Zoomのカメラはオン、音声はオフ(ミュート)で参加
※インターネット環境やコンピュータの種類によっては、接続が上手くできないこともあるが、すべての動作環境を保証はできない
※同プログラムの参加者による録画、録音はできない
※事業記録として、主催者側でZoomの録画を行う
https://news.yahoo.co.jp/articles/524d7b1afdc574d2566979ab93bd2e328776bfff

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

支柱と垂れ下がる根で「宙に浮く」ガジュマルの大木 台湾・花蓮の小学校

2021-08-18 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 8/17(火) 16:30
花蓮県の月眉国民小学の「空中の樹」(中央社フォーカス台湾)
(花蓮中央社)東部・花蓮県の月眉国民小学(小学校)の校庭でどっしり構えるガジュマルの大木。樹齢92 年だという。数年前、細菌に侵された根が全て切除され、何本もの支柱が立てられた。さらにいくつもの気根(空気中に伸びる根)が地面に向かって垂れ下がっており、宙に浮いているように見えることから「空中の樹」と呼ばれるようになった。
ガジュマルは歴代の卒業生を見守り、学校と地域をつないできたと廖仁芸校長は語る。全校生徒は27人。8割が台湾原住民(先住民)族アミ族だ。アミ族では万物に魂が宿ると信じられており、ガジュマルも敬意を集めているという。
2016年、生い茂っていた葉が全て枯れ落ちているのが見つかった。教員と児童で話し合い、再生できる専門家を募ることに。政府から専門家が派遣され、根が細菌に侵食されていることが分かり、根を切除する「手術」が行われた。台湾東部で初だったという。
生まれ変わったガジュマルは今年、民間団体の「全国で最も美しい学校の木」の1つに選ばれた。廖校長は賞金の使い道について、「教員一同、木を喜ばせたいと思っている」とし、肥料を買い足す考えを示した。
(李先鳳/編集:楊千慧)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafdf6916868139b35843b087891c415249e9156

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文字を持たない民族が描く「アボリジナルアート」 その奥深い魅力に迫る

2021-08-18 | 先住民族関連
ほ・とせなNEWS2021年08月17日10時00分

オーストラリアの先住民であるアボリジナルの人たちが描く絵画が、現代アートとして注目されています。彼らは文字を持たず、大自然の中で生き抜くための情報の記録や伝達のために、絵画表現を用いていました。それらを1971年にアクリル絵の具を使ってキャンバスに描き始めたのが「アボリジナルアート」の始まりだといわれています。
国内で数々のアボリジナルアートの展覧会の開催やサポートを行うコーディネーターの内田真弓さん。1994年にボランティアの日本語教師として渡豪し、日本帰国直前にメルボルン市内のギャラリーでアボリジナルアートと出会い魅了されました。そのギャラリーで6年間勤務したあとの2000年に「Art Space Land of Dreams」を主催し、現在に至ります。
今回はアボリジナルアートのパイオニア的存在である内田さんに、その自由で奥深い魅力について聞きました。
アボリジナルアートとは?
―アボリジナルの人について教えてください。
オーストラリアに人口が2500万人ほどいるなかで、人口の約3%がアボリジナルの人たちだろうといわれています。そのうち8割以上は、英語しか話さない人も多く、都市部に住んで生活様式も肌の色も白人の人と変わりません。残りの2割ほどが居住区で暮らし、自分たちの言語で話し、年に数回、一晩中歌や踊りで儀式を行うことで仲間同士のつながりをコミュニケーションしている人たちです。今や、彼らの描く絵というのが、世界的にコレクターもいますし、オーストラリア国内でも空港などメジャーな施設に展示されているんです。
―アボリジナルアートの成り立ちについて詳しく教えてください。
オーストラリア国内で1967年に初めてアボリジナルの人が市民権を得て、経済的自立を迫られた際、時間軸も文化も背景も優先順位も世界観も社会観も全く異なるところで生きてきた人たちが、会社に行って決められた時間で働くには当初無理があったそうです。そこで、1971年、彼らにキャンバスとアクリル絵の具が紹介され、文字を持たない彼らが5〜6万年前から同じ方法で、生きるために必要な情報、水場や獲物の在処などを伝えてきた絵画表現を、アートとして表現し始めました。もともと彼らは狩猟民族なので定住せず、移動し水場を求めながら歩いて生活していたので、彼らが唯一描けた場所というのが自分たちの体の上と砂の上、大地でした。それをキャンバス上に描き始めたんです。
通常、絵は壁に掛けるときに縦横、上下など向きがありますが、アボリジナルアートに限っては、決まった方向がありません。もともと地面に描かれていたので、俯瞰のイメージで見ていただけるアートだと思っています。そのため、展覧会で美術館のキュレータの方と相談するとき、縦か横かで大変悩みますね。
5万年前からの不動のストーリー
―内田さんが感じるアボリジナルアートの魅力についてお聞きします。
初めてアボリジナルアートを見たときは、すごく力強さを感じ鳥肌が立って。どれも抽象画で、英語の解説を受けてもよく理解できない中でも、画家がどういう環境で自分オリジナルのテクニックでこの絵を描いたんだろうという、絵の背景、描く人側のストーリーに非常に興味を持ちました。知識も先入観もない中で見た絵なので、ダイレクトに心に響きましたね。
そのギャラリーで、エミリー・ウングワレーという推定年齢86歳の女性アーティストの大作に出会いました。彼女は普段、狩りをして生活し、初めて絵筆をとった70代後半から86歳で亡くなるまでの約8年間に3000点もの作品を仕上げた作家で、今や世界中にコレクターがいます。2008年には、日本で行われた彼女の展覧会のコーディネーターとして参加しました。その展覧会は、延べ12万人ほどの動員を記録し、当時オーストラリアでも話題になりました。やはり多くの人が彼女の作品やアボリジナルアート自体に力強い魅力を感じているのだと思います。
特に今は、SNSなどの情報で人の価値観が左右されやすい時代。自分の価値観、自分の審美眼って何ですかと言われたときにきちんと答えられない人も増えるなか、彼らアボリジニの人たちが守ってきたものは、文明がいくら栄えようと5万年前から伝え続けてきた不動のストーリーなのです。彼らは狩りにも行けばスーパーに買い物にも行きます。現代を生きるアボリジニの人たちは、スーパーで何でも買える時代でも、それでも狩りに行き、儀式を行い、大地とコミュニケーションをとるんです。それが時には、アートという困ったマジックによって、突然有名なアーティストに変貌することもありますが、描いている本人たちは1枚で2億円の価値が付く絵を描くよりも狩りに行き、芋虫を何匹取れたかというほうが自慢なんです。
そんな素敵な人たちといると、いろいろな情報に追い掛け回されているときなど特に、砂漠の中へ向かうこと自体が自分にとってのリセットで、そこはやはり時間が止まる場所ですね。自分が一番大事にしているものを見させてくれます。彼らから、狩りへ一緒に行こうと言われても車の運転しかできない私ですが、彼らは、道などなく目印も標識もない道とは言えないような場所を記憶しています。木も動物もにおいも、その皮膚感覚で覚えている。一般人には何もないように見える広い砂漠にでも彼らは何でもあるという。そんな彼らが描いている絵だからこそ魅力的なんですよね。
―内田さんがコーディネーターとして今後も続けたい事と、最新のアボリジナルアート事情について教えてください。
アボリジナルの人達のプライド、存在意義のようなものをアートというツールを通して、生まれ故郷の日本へお伝えするのが使命だと思っています。すべて一人でしているので、時間はかかりますが、最近ようやく0から1になった感覚があります。2001年のシドニーオリンピックの時に、オーストラリアは様々なアボリジニの人たちを全世界の人たちにアピールしましたが、そのあたりから展覧会の要望や問い合わせが増えていきました。
自分の審美眼に責任をもって
私は1点でも多く、1人でも多くの人に、アボリジナルアートを家に飾ってほしいと思っています。鑑賞するだけでなく所有する喜びを是非感じてほしいです。日本の家の空間に見合う作品をいつも探すようにしています。絵を買うには勇気がいるんです。だからこそ現地へ何度も通って何度も話して、自分のジャッジで、自分の審美眼で、その1点をセレクトできるか。自分の腕にかかっていると思っています。欲しい人が頑張って買える価格帯、サイズで、クオリティーのいい絵をずっと楽しんでもらいたい。固定概念にとらわれず見てもらえる絵だと思っているので、特にルールなく感じたままに見てもらいたいですね。
2021年8月18日から23日まで、東京・西新宿のヒルトピア アートスクエアにて開催予定の「アボリジナルアート展」では、大作から小ぶりな作品まで幅広く80点ほど出展、販売予定。多くの人に見てもらい、アボリジナルアートを感じてほしいと話してくれました。
ほ・とせなNEWS編集部
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/hotosena/region/hotosena-14414807

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする