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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

道アイヌ協会「共生社会の一歩に」 日テレの差別表現検証番組

2021-08-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/27 05:00
 日本テレビが26日、アイヌ民族への差別表現問題に関する検証番組を放送したことを受け、道内のアイヌ民族は同局の対応を評価しつつ「今後も国民理解に向けた情報発信に取り組んで」と求めた。番組では問題となった差別表現の具体的内容が示されなかったため「一般の視聴者には、何が問題だったのか伝わらなかったのでは」との声もあった。
 「民族の歴史についての紹介もあり、日本テレビが数カ月で学んでくれたと感じた」。札幌などのアイヌ民族でつくる「先住民族アイヌの声実現!実行委員会」の多原良子代表は、検証番組を評価。「アイヌ民族の現状を多くの国民に理解してもらえる番組作りを期待したい」と話した。
 番組には北海道アイヌ協会の中村吉雄副理事長(71)も出演し、明治政府に日本語を使うよう強制された歴史を説明。「日本語の使用を禁止され、アイヌ語を使うよう強制されたらどう思うか想像してほしい」と訴えた。中村さんは放送後、検証番組が「未来志向で共生する社会への一歩となってほしい」と期待した。
 上智大の水島宏明教授(テレビ報道論)は、同局が検証番組を放送したことは評価しつつ、お笑い芸人がアイヌ民族を「あ、犬」とする謎かけを行ったことが差別表現だったと明示しなかったことは不十分な対応だったと指摘。「模倣を懸念して避けたのかもしれないが、この表現で傷つく人がいることをきちんと伝えなければ、根本的な解決にはならない」と強調した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/582555

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カラオケ店、苦渋の休業「クラスターないのに…」 道内10市町村

2021-08-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/27 03:10 更新
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の期間が27日から始まり、札幌市を含む石狩管内、旭川市、小樽市の10市町村にあるカラオケ店も道の休業要請の対象になる。感染状況が悪化した8月以降、道内でカラオケ店でのクラスター(感染者集団)発生はなく、業界関係者は「空調設備も整っているのに」と嘆息。「密」を避けられると人気だった動物園などの臨時休業も決まり、3回目の緊急事態宣言に道民の思いは複雑だ。
 「全国的にもカラオケボックスでクラスターは発生していないのに…」。「カラオケ歌屋」などを展開する道内カラオケチェーン最大手のタカハシグループ(網走)幹部は、道の休業要請に悔しさをにじませた。道内全72店のうち日高管内新ひだか町の1店を除いて27日から臨時休業に入る。
 道内2回目の緊急事態宣言が発令された5月16日~6月20日にも全店を休業。営業再開後は1部屋あたりの利用可能客の数を減らし、マイクカバーを無料で配るなどして感染対策を強化してきた。コロナ禍前に比べて売り上げは7割減と厳しく、同社幹部は「書き入れ時の年末までに感染が落ち着くことを祈るしかない」。26日に友人と札幌市中央区のカラオケ店を利用した北区のアルバイト従業員前田美樹さん(20)は「緊急事態宣言で同じことの繰り返し。対策に意味はあるのか。ストレス発散の場がなくなる」といら立ちものぞかせた。
 今回は土日の休業要請が見送られた大規模商業施設も対応に追われる。百貨店では午後8時までの営業時間短縮に加え、客が密集しやすい地下食品売り場での人数制限、土日のセールや集客イベントの自粛が求められる。
 大丸札幌店は17日から4カ所の入り口に館内の入場者数を示すモニターをすでに設置しており、担当者は「一定の人数を超えれば、すぐに入店制限できる態勢を整えている」。丸井今井札幌本店と札幌三越は27日から地下食品売り場での対策を強化。会計時に並ぶ客の間隔を従来の1・2メートルから1・8メートルに広げるよう呼び掛ける。両店を運営する札幌丸井三越は「混雑が予想される週末の催事は中止も含め検討する」と話す。
 人混みを避けられる屋外施設として人気だった施設も相次いで臨時休業に入る。旭川市旭山動物園は27日から9月12日まで休園。今年4月からコロナ対策のため事前予約制としてきた札幌市円山動物園も28日から9月12日まで休園する。
 家族で円山動物園を訪れていた札幌市中央区の主婦(48)は「予約制なので安心して遊びに来ていたのに休園するなんてがっかり。自宅以外で子どもが遊べる場所がなくなってしまう」と困惑した。おたる水族館は週末の29日までは通常通り営業し、30日以降の対応については27日に決定する予定だ。
 このほか、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」は31日から9月12日まで臨時休業する。(伊藤正倫、村上辰徳)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/582539

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