北海道新聞 07/31 17:23 更新
大学施設の入り口に展示された、アイヌ文様を用いた動物画のステンドグラスの再現作品=7月、フランス・ビシー(共同)
【ビシー共同】欧州の「温泉町の女王」と呼ばれるフランス中部ビシーで、東京五輪開催を機に日本を紹介するイベントが始まった。日本のステンドグラスアートを再現した作品が町並みに彩りを添え、市長は「温泉などをテーマに日本と交流を図りたい」と意欲を示す。
ビシー市などによる「ビシー・ジャポン2021」は日本の文化や芸術、料理、スポーツなどを紹介、体験する多数の行事を12月まで開催。日仏両国の温泉に関するシンポジウムや経済関係のイベントも予定される。
市内には「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市)が制作し、日本の駅や空港に設置されている大型のステンドグラス作品を、透過シートなどを使って再現して展示した。漫画「キャプテン翼」のキャラクターやアイヌ文様を用いた動物画などが大学の入り口や市場の外壁を飾る。
フレデリック・アギレラ市長(46)は、東京五輪を開く日本への理解を深めようと企画したと説明。温泉という文化的な共通点もあり「日本との対話に強い関心がある」と話す。
長い歴史を持つビシーなど欧州の11の温泉町は7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録が決まった。19世紀のフランス皇帝ナポレオン3世が度々訪れ、優美な建築が並ぶビシーの雰囲気は、湯煙などを特徴とする日本の温泉町とはかなり異なる。
アギレラ氏は「同じ温泉でもフランスでは医療目的が主で、湯との付き合い方は日本と違う。しかし過去数十年来レジャーの要素が加わり、似た点も生じている」と指摘する。関係強化に向け、これまで結んでいない日本との姉妹都市提携にも「前向きだ」と語った。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/573374
大学施設の入り口に展示された、アイヌ文様を用いた動物画のステンドグラスの再現作品=7月、フランス・ビシー(共同)
【ビシー共同】欧州の「温泉町の女王」と呼ばれるフランス中部ビシーで、東京五輪開催を機に日本を紹介するイベントが始まった。日本のステンドグラスアートを再現した作品が町並みに彩りを添え、市長は「温泉などをテーマに日本と交流を図りたい」と意欲を示す。
ビシー市などによる「ビシー・ジャポン2021」は日本の文化や芸術、料理、スポーツなどを紹介、体験する多数の行事を12月まで開催。日仏両国の温泉に関するシンポジウムや経済関係のイベントも予定される。
市内には「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市)が制作し、日本の駅や空港に設置されている大型のステンドグラス作品を、透過シートなどを使って再現して展示した。漫画「キャプテン翼」のキャラクターやアイヌ文様を用いた動物画などが大学の入り口や市場の外壁を飾る。
フレデリック・アギレラ市長(46)は、東京五輪を開く日本への理解を深めようと企画したと説明。温泉という文化的な共通点もあり「日本との対話に強い関心がある」と話す。
長い歴史を持つビシーなど欧州の11の温泉町は7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録が決まった。19世紀のフランス皇帝ナポレオン3世が度々訪れ、優美な建築が並ぶビシーの雰囲気は、湯煙などを特徴とする日本の温泉町とはかなり異なる。
アギレラ氏は「同じ温泉でもフランスでは医療目的が主で、湯との付き合い方は日本と違う。しかし過去数十年来レジャーの要素が加わり、似た点も生じている」と指摘する。関係強化に向け、これまで結んでいない日本との姉妹都市提携にも「前向きだ」と語った。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/573374