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<ウポポイ 共生の森開設へ>開設まで1年 アイヌ語復興ここから 施設内は第1言語に

2019-04-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/24 05:00
 24日で開設まで1年となったアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を生かし、消滅の危機にあるアイヌ語を復興する取り組みが進んでいる。ウポポイ内の案内などは第1言語をアイヌ語とし最上位に表記。外来語などの新しい言葉もアイヌ語で表現する方法を検討する。中核施設の「国立アイヌ民族博物館」は、展示エリアの解説文のアイヌ語執筆に道内外のアイヌ民族約15人が協力しており、関係者たちは「アイヌ語が自然に存在する社会に」と願っている。
 「今の自分たちの暮らしに照らし合わせて、アイヌ語を考えるきっかけになった」。協力者の1人、神奈川県鎌倉市在住の瀧口(たきぐち)夕美さん(47)=釧路市阿寒町出身=は、修正を重ねたアイヌ語の解説文を眺めながら話す。
 施設内はアイヌ語を最上位に置き日本語と英語も明示。中国語や韓国語など他言語の表記も検討中だ。
■解説文執筆
 協力者は、言語学者らとペアを組み、「カムイとの関わり」「現代の仕事」など博物館の展示エリアごとにアイヌ語の解説文を考える。アイヌ語はかつて口承のみで文字を持たなかったため、カタカナで発音を表記する方針。各地の方言で書き、多様性も生かす。
 瀧口さんは15年ほど前、アイヌ語を学び始めた。例えば、キツネは「ケマコシネカムイ(足の軽い神)」の他に「チロンヌプ(われわれが殺すもの)」という表現もある。言葉の連なりから文化の成り立ちを実感でき、アイヌ語を通して「自分の中で不確かだったアイヌ像を捉えられつつある」と話す。
 アイヌ語は、明治政府が日本語教育を強制したことなどにより衰退し、現在の話者は極めて少ない。国連教育科学文化機関(ユネスコ)公表の危機的言語・方言の中でも、5段階評価で最も危機的なランクに位置づけられている。
 解説文の執筆に協力する札幌大4年の葛野大喜さん(21)は、静内町(現日高管内新ひだか町)でエカシ(長老)と慕われた祖父の故辰次郎さんのアイヌ語の言い回しを参考に文を考えた。「自分だからこそ書ける解説にしたい。じいちゃんたちが日常的に使っていた言葉を大切にしていけたら」と願う。
■新語も翻訳
 博物館の設立準備室は昨年度、言語学者やアイヌ文化伝承者ら約10人のアイヌ語新語検討ワーキング会議を発足させ、「ベビーカー」や「非常口」などかつて存在しなかった単語の表記方法を検討中。例えばイスは「上に座るもの」など言葉を組み合わせる。
 準備室の佐々木史郎主幹は「あくまでウポポイ内での表現として、文法的に誤りがなければ広く採用している。言葉が時代に伴い変化していくように、使いやすい単語が自然と残っていく形にしたい」と話す。
 アイヌ民族で、同会議メンバーの北大アイヌ・先住民研究センターの北原次郎太モコットゥナシ准教授(43)は「アイヌ語の復興は、現代のアイヌの民族意識を支えるだけでなく、アイヌ語の音声や記録を読み解き、かつての思想や暮らしを知る糸口にもなる」と意義を説明する。
 施設内の職員の業務連絡をアイヌ語にしたり、ガイドブックを作って来場者にもアイヌ語を話してもらうことなどを提案。「ウポポイに関わる全ての人が少しでもアイヌ語を使うという行動を通じ、民族共生の言葉を体現していってほしい」と話している。(斉藤千絵)
◆ケマコシネカムイのシ、チロンヌプのプは小さい字
◆北原次郎太モコットゥナシ准教授のシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/299382

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武四郎とアイヌ長老、芝居で 道内出身お笑いコンビ「アップダウン」 「友情の歴史知って」 5月26日、登別で音楽劇

2019-04-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/24 05:00
音楽劇「カイ」の登別公演への意気込みを語るアップダウンの竹森さん(左)と阿部さん
 【登別】北海道の名付け親とされる幕末の探検家、松浦武四郎とアイヌ民族の長老の友情を描いた音楽劇「カイ」が5月26日、登別市民会館で上演される。吉本興業所属のお笑いコンビ「アップダウン」による2人芝居で、胆振管内では初の公演。2人は「笑いあり涙ありで、子どもたちも楽しめる。多くの人に見に来てほしい」と呼びかける。
 北海道命名150年を記念した道の事業の一つで、昨年から札幌や川崎など道内外で9公演を重ねてきた。登別は、13公演目になる。
 アップダウンの竹森巧さん(41)=渡島管内森町出身=、阿部浩貴さん(42)=札幌市出身=の2人が、武四郎や長老、幕府の役人ら計10人を演じる。
 「カイ」という題名は、武四郎がアイヌ民族の長老から教わったアイヌ語「カイ=この地に生まれた者」にちなんだ。武四郎は、アイヌの人々と生きる新しい世の中を願い「北加伊道」と名付けたと言われている。
 アップダウンの2人は18日、市役所を訪問。竹森さんは「道産子でも知らない北海道の歴史が盛り込まれている。特に『カイ』の意味を多くの人に知ってもらいたい」と力を込める。
 登別公演では、初の試みとして市民エキストラと劇中でコントを行う予定で、阿部さんは「随所にアドリブをちりばめたい。掛け合いが、今から楽しみ」と話す。
 登別公演は午後4時半開演。前売りチケットは一般が2千円、大学生以下は1000円(当日はそれぞれ500円増し)。問い合わせは室蘭VOXの三橋さん(電)080・3720・0470へ。(池田静哉)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/299301

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オープンまで1年 アイヌ文化復興拠点、整備進む-白老

2019-04-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2019.04.24

国が整備する白老町の民族共生象徴空間ウポポイ。年内に各施設がほぼ完成する
 国が白老町に整備するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が24日でオープンまで1年に迫った。中核の国立アイヌ民族博物館を中心に工房、体験交流ホールなど各施設の建設が進展し、年内にほぼ完成する見込み。運営に当たる公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌)による体験プログラムや展示の準備も進み、道や白老町も来年4月24日の開業に向けてPRに力を注ぐ。
 北海道開発局が23日、報道機関に整備状況を公開した。
 ウポポイは、国が同町ポロト湖畔の敷地10ヘクタールに約200億円投じて整備し、年間来場者100万人を目標に掲げる。メインの国立アイヌ民族博物館は鉄骨造り3階建て。幅130メートル、奥行き40メートル、高さ20メートル、延べ床面積8600平方メートルの巨大な施設だ。施設内にアイヌ民族の歴史や文化を紹介する展示室、シアター、ポロト湖を一望するカフェなどを設ける。開発局によると、建物は7割まで完成し、今後7月までに屋根と外壁工事を仕上げ、内装を経て11月中の完工を目指している。
 博物館西側に位置する半円状のエントランス棟も7割ほど仕上がり、夏には完成。券売やインフォメーション、飲食・物販の機能を備える。500~600人収容できる体験交流ホールの建設も進み、進捗(しんちょく)率は25%。背面をガラス張りにしてポロト湖が眺められる幅16メートルのステージ上で古式舞踊、ムックリ演奏などを披露する施設で年内に完成する。
 修学旅行など団体客を受け入れる体験学習館はほぼ完成。200人収容できる部屋が二つあり、木彫りや刺しゅうなど伝統工芸を体験できる。一般向け体験施設の工房も7割完成。工芸家による実演や体験が楽しめる。伝統的コタンのゾーンにはアイヌ民族の家屋チセを再現。3棟の建設に今後取り掛かる。
 ポロト湖東側の高台では、全国の大学などに保管されているアイヌ民族の遺骨を保管する建物(最大2304体収容可能)と慰霊施設、モニュメントを設置。慰霊施設とモニュメントはすでに完成し、現在、墓所となる遺骨保管施設の工事が進んでいる。開発局は「象徴空間の施設は年内にほぼ完成し、外構工事や植栽などを経て今年度内に全体が完成する」と説明する。
 一方、運営主体となるアイヌ民族文化財団も開業を控えた準備を急いでいる。町内の旧社台小を拠点に55人の職員が国立博物館の展示品整理や、体験交流プログラムの構築を進め、同財団の村木美幸本部長代理は「オープンに向けてしっかりと対応していきたい」と意気込む。
 道や白老町もPRに力を入れている。町は6月22日に白老で開催する「イランカラプテ音楽祭」などイベントを通じてウポポイをアピールするほか、来年1月15日の100日前の節目には道と連携したカウントダウンイベントも予定。道は300日前、200日前など節目に合わせたイベントを企画し、「これまで以上に宣伝に努めたい」としている。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/11361

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IR、苫小牧市民に発信 米ハードロック苫小牧支店開設

2019-04-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 4/24(水) 16:32配信
 「ハードロック」のブランドで世界75カ国、200超のホテルやリゾート、カジノなどを展開する米国の娯楽企業ハードロック・インターナショナル(米国)の日本法人が24日、苫小牧市表町1のビル2階に苫小牧支店をオープンした。海外のIR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業者によるオフィス開設は市内3社目で、本格的なショールーム機能を有するのは初めて。23日にプレオープンイベントが開かれ、ハードロック・ジャパンのアド・マチダ社長が「IR情報センターとして道民や苫小牧市民に発信したい」と抱負を述べた。
 同支店はオフィスは延べ床面積は約160平方メートル。受付カウンターを含むパブリックスペースには、同社が考案した苫小牧IR構想のミニチュア模型をはじめ、レディー・ガガなど世界的に有名なアーティストの衣装や楽器などを展示。壁一面にはアイヌアート作品も描いている。常駐社員は1人だが、今後は来場者の動向を見ながら最大3人程度まで増やす予定。地元採用も検討する方針だ。
 23日のプレイベントには地元経済界などから50人以上が出席。同社のエドワード・トレーシー最高経営責任者とアド社長、来賓の岩倉博文市長、IR誘致を推進する北海道IR株式会社の藤田博章社長の4人がギターを使ったユニークな鏡開きで開設を祝った。
 アド社長は道民や苫小牧市民を対象にしたIR説明会などを開く構想を示し、「夏をめどに検討したい。また地元事業者にも来店いただき、参加意向に関するデータベースも作りたい」などと語った。
 一般市民の利用も広く呼び掛けている。営業時間は平日午前9時から午後6時。住所は苫小牧市表町1の1の5黒川ビル2階、電話0144(82)8566。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-01016150-tomamin-hok

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社説:アイヌ新法成立 格差解消へ実効性こそ

2019-04-25 | アイヌ民族関連
京都新聞 4/24(水) 11:05配信
 アイヌを法律上初めて「先住民族」と明記したアイヌ民族支援法が成立した。
 文化振興に偏った従来のアイヌ政策を修正し、地域振興を含めた総合施策へと踏み出す。一歩前進と受け止めたいが、先住民族としての権利には触れていない。アイヌの人々の誇りと尊厳の回復と併せ、いかに経済格差や偏見を解消するか。実効性が問われよう。
 2007年に国連で「先住民族権利宣言」が採択され、宣言を踏まえて翌年、国会決議でアイヌを先住民族と認めて10年余り。ようやく、との感は否めない。「日本は単一民族国家」といった誤った認識から、国として公式に決別したとも言える。意義は大きい。
 新法によると、国はアイヌ政策推進本部を設置し、基本方針を策定する。これに基づき市町村が文化、産業、観光振興のための地域計画を作ると、新たな交付金が関係事業に支出される。施策の実効性を高めるには、国や市町村がアイヌの人々の思いをくみ取り、具体的なニーズを把握しながら政策を進めていく必要がある。
 アイヌは明治政府によって同化政策を強いられた。生活基盤を失い、貧困を余儀なくされてきた。
 1997年に旧北海道土人保護法を廃止し、アイヌ文化振興法が制定された。民族文化や技術の継承などで一定の成果を上げたものの、アイヌの世帯収入や進学率の低さなど格差は残ったままだ。
 新法は先住民族としての権利回復の面で不十分さが目立つ。伝統サケ漁の許可は簡素化されたが、土地や資源の回復、教育権など具体的な権利保障に踏み込まなかった。国会は国連宣言の趣旨を踏まえるとした付帯決議を付けたが、法的拘束力はない。
 過去の政策への反省も謝罪もない。アイヌの暮らしを長らく侵害し、支配し、差別してきた歴史に真正面から向き合い、共生への道筋をきちんと描くべきであろう。
 安倍晋三首相は1月の施政方針演説で「アイヌの皆さんが先住民族として誇りを持って生活できるよう取り組む」と述べた。観光立国を巡り、国がアイヌ文化振興の拠点として来年4月開業を目指す「民族共生象徴空間」に言及したくだりだった。アイヌ文化を単に観光振興に利用するとの視点でしか捉えていないとすれば残念だ。
 先住民族アイヌの暮らしを元に戻すのは難しいが、国の責任は重い。私たちもアイヌの歴史と現況を知り、独自の信仰や言語、文化への理解を深めていきたい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000009-kyt-soci

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2020年春オープン予定! アイヌ文化発信拠点「ウポポイ」 建設現場を公開 北海道白老町(動画)

2019-04-25 | アイヌ民族関連
UHB 4/24(水) 10:38配信
 アイヌ文化発信の拠点として、2020年4月に北海道白老町にオープンする予定の、民族共生象徴空間「ウポポイ」の建設現場が23日報道陣に公開されました。
 この施設は白老町に北日本初の国立博物館として整備が進められているものです。
 広大な敷地内には中核となる、アイヌの歴史や文化を紹介する国立アイヌ民族博物館を始め、アイヌ民族の伝統芸能が上演される体験交流ホール、昔ながらのアイヌ集落が再現される「伝統的コタン」など、アイヌ民族の文化を複合的に学べるようになっています。
 23日は、建設が進む博物館や慰霊施設などの様子が報道陣に公開されました。
 博物館は2019年秋ごろ完成し、2020年4月のオープンへ向け展示物の搬入などが行われます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000003-hokkaibunv-hok

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【ラグリパWest】日本での成長を決めたキウイ・ボーイ。 ティエナン・コステリー(IPU・環太平洋大)

2019-04-25 | 先住民族関連
ラグビーリパブリック 4/24(水) 11:48配信
 フレーズは「金髪をなびかせて」。
 しかし、ラグビーは甘くも優しくもない。
 えぐい。
 彷彿とさせるのはジャン・ピエール・リーブ。
 40年近く前のフランス代表の闘将も同じ感じの髪、色だった。
 ティエナン・コステリー。
 マイカ・ナシラシラとともにIPU・環太平洋大におけるチーム初の留学生になった。
 IPUはInternational Pacific Universityの略。2007年に岡山に開学し13年目を迎える比較的新しい私立大である。
 この6月で19歳。王国・ニュージーランド(NZ)から1年生入学の理由を話す。
「日本のラグビーのレベルは高くなっています。そして将来性があります。そこで自分を磨いてみたいと思いました」
 入学直後、4月13日の関西セブンズフェスティバル(7人制)で鮮烈デビューを飾る。
 1回戦は関西大。0‐5の前半3分、2人を抜き、ひとりをずらしてボールを放る。古堅哲真のトライを呼び込む。そのスピードは192センチ、90キロのサイズを感じさせない。6分には大外でパスをもらいインゴールに飛び込んだ。
 後半開始12秒で右親指を脱臼する。
 痛みに耐えながら、4分には3人をひきつける。ナシラシラへ5点へのラストパス。1トライ2アシストとそれまでの3トライすべてに絡んだ後、ピッチを離れた。
 試合は31‐10。昨年、関西Aリーグだった伝統校を撃破する原動力になる。
 フランカーとして日本代表キャップ4を持つ監督の小村淳は、その気迫に驚く。
「脱臼をしてるのに、試合に出してくれ、って言ってくるんだよね。すごいよね」
 生半可な気持ちでの留学ではない。
 軸の抜けたチームは、次戦の準々決勝で前年優勝の天理大に7‐44と大敗した。
 S&Cコーチの高山慎は話す。NZで教育を受け、通訳も兼ねている。
「セブンズから帰ってきて、まだまだ自分のレベルは低い、って言っていました」
 先輩留学生であるシオサイア・フィフィタ(天理大3年)やテビタ・タイ(摂南大2年)の強さや速さに刺激を受ける。
 フィフィタはジュニア・ジャパン(日本代表の下のカテゴリー)、タイはトンガ7人制代表だ。彼らと比べて自分を客観視できる。その上で向上心もある。練習終わりには、サインプレーや練習内容、気づいたことなどを手のひらサイズのノートに記している。
 自分自身を「タマ」と呼ぶ。そして、そう呼ばれることを好む。Tama=息子。NZ先住民族のマオリの言葉である。
「自分の使命を忘れないためです」
 父・ステファンは、脳に起因する進行性の運動神経障害を発症している。すでに会話がうまくできない。
「父の容態はよくありません。その中での決断は大変でした。ただ、父に自分という息子がいるという誇りをもってもらうためにも、日本に行く道を選びました」
 イギリス系のタマには、マオリの血も若干混じっている。
 その父を含め、母、そして2人の兄の家族4人とは、無料のビデオ通話アプリでコミュニケーションをとっている。顔が見えるため、ホームシックにはかかりにくい。
 タマはオーストラリアで生まれた。NZに移り、オークランドで育つ。NZ最大で150万人以上が暮らす都市を本拠地にするブルーズの18歳以下代表に選ばれた。南半球を中心とした国際リーグ、スーパーラグビーの代表的チームのひとつである。
 ポジションはフォワード3列目。いわゆる「ルース」。小さい頃からのあこがれは同じ位置で活躍したブラッド・ソーン。スーパーラグビー、レッズの現ヘッドコーチには会った時に言われた。
「いい選手になりたければ、12時間だけ頑張ってもダメ。24時間それを続けないと」
 NZ代表で59キャップ。13人制のリーグから15人制のユニオンに転向した経験を持つ指導者の言葉は強く心に残っている。
 ウエストレイク・ボーイズ・ハイスクール在学中に留学の打診があった。神戸製鋼で通訳をするジョー・ラッシュを通じてだった。ラッシュはNZにある兄弟校のIPUニュージーランド大を卒業。監督に就任して2年目の小村は神戸製鋼のOBでもある。
 少なくない縁が今回の話を運んで来る。
 3月23日に来日。小村はびっくりする。
「去年の12月に下見に来たのね。その時は100キロオーバーの体でした。でも3月には90キロちょっとに落として来たのよ。10キロ近く絞ってきてくれました」
 セブンズへのフィットは当然だった。
 大学では1日6時間の日本語の猛レッスンが始まっている。しかし、疲れはない。
「高校時代、6時間の授業は普通でした」
 日本が気に入っている。
「みんなが礼儀正しいし、ものごとは時間通りに進みます。食べものも美味しい。特に焼き肉が好きになりました」
 部員たちとすでに学校近くにある食べ放題の店に通ったりしている。
 ラグビー部は創部13年目を迎える。開学と同時に作られた。
 昨年は第55回大学選手権出場への代表決定戦で朝日大に17-59と敗れた。
 新年度の目標は変わらない。中国・四国の代表として、東海・北陸の覇者を破り、初の選手権に駒を進めることである。
「チームを有名にして、みなさんから見てもらえるようにしたいですね」
 タマには起爆剤としての期待がかかる。
 チーム躍進の先には、自分の未来が重なる。
「トップリーグに入って、最終的には日本代表になりたいです。7人制が好きなので、そちらの代表にもなれたらいいですね」
 オールブラックスよりジャパン。
 来日してまだ1か月。すでに、日の丸を背負う心構えはできている。
(文:鎮 勝也)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00010002-rugbyrp-spo

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「ウポポイ」準備着々 開設まで1年

2019-04-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/24 00:59 更新

報道機関に公開されたウポポイの中核施設「国立アイヌ民族博物館」。すでに7割が完成した=23日、胆振管内白老町(西野正史撮影)
 【白老】国が胆振管内白老町に整備するアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開設まで24日で1年となった。工事発注者の開発局は23日、報道機関向けに整備状況を公開し、中核施設「国立アイヌ民族博物館」が7割まで完成したと説明した。運営主体の公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌)が準備する古式舞踊のプログラムも固まりつつある。
 ウポポイは、道内初の国立博物館となる国立アイヌ民族博物館、舞踊を披露する「体験交流ホール」、伝統的なコタン(集落)を再現する「国立民族共生公園」などを備えた、アイヌ文化の伝統継承と理解促進の拠点。総工費は約200億円で、国は年間来場者100万人を目標に掲げる。
 開発局によると、国立アイヌ民族博物館は、高さ約20メートル、3階建ての外観がほぼ完成し、今後、屋根と内装を仕上げ、展示品を搬入する。団体客が伝統工芸を体験する体験学習館は9割、体験交流ホールの3割が完成。施設はいずれも年内の完成を予定する。
 一方、同財団は、舞踊や口承文芸の公演プログラム制作を急ピッチで進める。1公演約40分のプログラムで、「サロルンチカプリムセ(鶴の舞)」や「ハンチカプリムセ(水鳥の舞)」といった伝統舞踊のほか、アイヌ民族の世界観を表現した物語に沿って演じる創作舞踊の上演を予定する。
 現在は職員55人が、昭和初期にアイヌ民族を撮影した映像や音声資料を元に、舞踊と歌の練習に励む。プログラム制作のグループリーダー山道ヒビキさん(30)は「伝統を確実に継承しながら、多くの人がアイヌ文化に親しみを持てるような演目にしたい」と話している。(金子文太郎)
◆サロルンチカプリムセとハンチカプリムセのプとムは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/299300

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アイヌ施設開設へ準備急ピッチ

2019-04-24 | アイヌ民族関連
共同通信2019年4月23日 / 16:30 / 11時間前更新
 北海道白老町に建設中のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の整備状況が23日、報道陣に公開された。来年4月24日の開設まであと1年となり、ハード、ソフト両面の準備が急ピッチで進んでいる。
 象徴空間は白老町のポロト湖周辺の約10ヘクタールの土地に、国立アイヌ民族博物館や体験型の施設などを整備する。博物館は3階建ての外観はほぼ完成。作業員らが屋根の仕上げや内装の工事に取りかかっていた。伝統的な住居(チセ)を再現した施設は、まだ着工したばかりという。
 建設を担当する国土交通省の職員は「予定通り進んでおり、年内に主要施設の工事を終えたい」と説明した。
https://jp.reuters.com/article/idJP2019042301001995

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「ウポポイ」建設現場にカメラが…来年4月オープンへ準備急ピッチ 北海道白老町(動画)

2019-04-24 | アイヌ民族関連
HBC 4/23(火) 20:53配信
アイヌ文化を発信する拠点として胆振の白老町に建設中の、民族共生象徴空間=「ウポポイ」。
オープンまでの準備が急ピッチで進んでいます。
「ウポポイ」は総工費およそ200億円をかけて白老町に建設されています。
オープンまで1年となり、23日、報道機関に整備の状況が公開されました。
メインのアイヌ民族博物館は全体のおよそ7割が完成しています。
敷地内には各地の大学で研究目的で保管されているアイヌの人々の遺骨を集約し、慰霊する施設も作られました。
また、施設内のホールで披露されるアイヌ伝統の踊りの練習も進んでいます。
19日にはアイヌの人々を法律として初めて「先住民族」と明記した、いわゆるアイヌ新法が成立し、地元では機運が高まっています。
「ウポポイ」は来年4月24日オープンです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000016-hbcv-hok

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北海道白老町に来年オープン アイヌ文化の復興・発展…民族共生象徴空間「ウポポイ」公開(北海道)

2019-04-24 | アイヌ民族関連
STV 4/23(火) 20:47配信

北海道白老町で建設が進められているアイヌ文化の拠点「民族共生象徴空間・ウポポイ」がオープンまで1年を前に報道陣に公開されました。広大な敷地をいかしアイヌ文化を「見て」「触れて」「感じる」ことを目指しています。
白老町で昔から伝わる伝統的なアイヌ舞踊。「鳥の動き」を表現しています。白老町のポロトコタンには来年4月に、アイヌ文化の拠点が完成します。その名は「民族共生象徴空間・ウポポイ」「ウポポイ」とは、アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味します。札幌ドームおよそ2個分という広大な敷地です。
(岡本記者 リポート)
「三角屋根がかつての民族博物館です、広さが5倍になって新しく生まれ変わります」
およそ200億円で整備される「ウポポイ」。北日本で初めての国立博物館となる「アイヌ民族博物館」や「民族共生公園」などが整備される予定です。先週、アイヌ民族の誇りを尊重する新たな法律が国会で成立。法律には、アイヌ文化を進める自治体などに新たな交付金を創設することが盛り込まれていて「ウポポイ」も対象となりました。きょうは、アイヌ民族の団体の人たちが展示する着物や装飾品の製作の真っ最中でした。新たな国立民族博物館では、こうしたアイヌの文化・生活を「見て」「触れて」「感じる」ことを目指しています。
(アイヌ民族文化財団 竹内隼人さん)
「(アイヌ民族衣装の)繊維がどのように作られていくか、過程とか、そういった物を触って頂いて、より具体的にアイヌ文化を身近に知ってもらえたらなと」
「ウポポイ」は、1年後の来年4月、東京オリンピックに先駆ける形でオープン予定です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000273-stv-hok

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北海道白老町に来年オープン 民族共生象徴空間「ウポポイ」公開(北海道)

2019-04-24 | アイヌ民族関連
STV 4/23(火) 16:47配信
来年4月のオープンにむけて白老町で整備が進められている民族共生象徴空間「ウポポイ」が報道公開されました。
「民族共生象徴空間・ウポポイ」は、国がアイヌ文化を復興・発展させる拠点として白老町に建設を進めています。「ウポポイ」には北日本で初めての国立博物館である「アイヌ民族博物館」やアイヌ文化を体感できる「民族共生公園」、さらには「慰霊施設」などが整備される予定で、施設全体が23日報道陣に公開されました。政府は、来年の東京オリンピックの開会式でアイヌ文化を紹介する予定で、それに先駆ける形で4月24日のオープンを目指しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000163-stv-hok

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「アイヌ民族いない」とツイート 元札幌市議が渋谷区議に

2019-04-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/23 17:52
 21日に投開票された東京都渋谷区議選で、政治団体「NHKから国民を守る党」から出馬した元札幌市議の金子快之(やすゆき)氏(48)が当選した。金子氏は札幌市議だった2014年8月、ツイッターに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込み、所属していた自民党から除名された上、市議会が議員辞職勧告を決議。金子氏は辞職せず、15年の札幌市議選に立候補したが、落選した。(柳沢郷介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/299241

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日本遺産2年目

2019-04-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/23 17:00
 「シマフクロウはアイヌ語でコタンコロカムイと言って偉い神様なんだよ」
 上川管内上川町の観光施設「北の森ガーデン」で民芸品店を営む伊沢修一さん(71)が、東京から訪れた少年に優しく教える。
 昨年5月に認定された日本遺産の事業として、上川・十勝管内の12市町でつくる協議会が中学生向けに作る漫画教材の一場面だ。3人の中学生が上川地域のアイヌ文化と大雪山系の自然に触れ、関心を深めてゆく物語で5月末にも7千部発行する。
 監修した旭川の川村カ子(ネ)トアイヌ記念館の川村久恵副館長(47)は最終章のせりふにこだわり、「アイヌの人たちはユニークな文化と優しさを持っています。あなたの身近にも暮らしていますよ」と加えた。「文化は過去のものではない。観光に生かすなら、日々の生活を成り立たせる仕組みを考えてほしい」という思いからだ。
 日本遺産の取り組みは2年目に入る。協議会の事務局を小人数で切り盛りする上川町の担当者は「チセ(家)で子供向けの体験キャンプを開きたい」と構想を練る。
 北の森ガーデンにあるササぶきのチセは、「小さい頃から造り方を教え込まれた」という伊沢さんら上川アイヌ協会の人たちが3年前に建てた。防虫のため毎日まきをたき、室内をいぶす作業を絶やさずにきたこのチセは、キャンプ会場にふさわしい。
 文化はたゆまぬ営みの蓄積。「日本遺産は応援する。都合のいいときだけアイヌの名を使うのはだめだけど」。伊沢さんは木彫の手を休めずに話した。(佐藤 洋樹)
※「コタンコロカムイ」のロは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/299154

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妖精、ハト“冬眠”からお目覚め からくり時計「果夢林」稼働 留辺蘂・道の駅おんねゆ温泉

2019-04-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/23 05:00

親子連れなどが見守る中、約半年ぶりに稼働した果夢林
 北見市留辺蘂町の道の駅おんねゆ温泉で、冬期間休止していた高さ約20メートルのからくり時計「果夢林」が21日、今季初めて稼働した。1時間おきに音楽に合わせて踊る森の妖精やハトの人形が登場し、親子連れなどを楽しませた。
 果夢林は1996年に設置された道の駅のシンボル。
 午前8時~午後6時の毎時0分から約4分間、笛や太鼓を手にした妖精の人形5体が前後左右に動き、最後に青いハトが現れる仕掛けだ。
 妖精の衣装は昨年、留辺蘂特産の白花豆の花やアイヌ民族の文様をイメージしたデザインに一新された。家族で見物した北見市の谷藤真紀ちゃん(3)は「人形の動きと衣装がかわいかった」と笑顔で話した。
 今季の稼働は11月3日まで。(水野富仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/298940

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