JA6WFM DX - CONTEST-50MHz plus 160m JCG-43012

コンテスト参加、6m/10m/15m/CW/SSB/FMオープン話題

all asia dx CW リモート参加

2020-06-22 21:50:00 | アマチュア無線
今年のall asia DX CWはJG6YLYでマルチオペシングルTXでリモートで参加しました。飛びチェックを兼ねて個人コールサインでも参加しましたが、こちらはチェックログでのログ提出しました。

リモート参加の目的は、コロナの影響で来月に控えたHQの運用でメンバー全員がシャックに集まるのを避けるためと、リモートへの興味でした。

その様な話をしたらYoutubeでリモートの例をYCCCが紹介しているというのを教えて貰ったので、覗いてみました。そうしたらanydeskというリモートディスクトップアプリでシャックにあるパソコンを遠隔操作する簡単な方法でした。

シャックのPCは、BLOGや雑誌で紹介されているリモート例の様な複雑な構成でなく通常のコンテスト運用の設定で特別なリモート用に特別なソフトやインターフェースは必要とせずに実現できそうでしたので、さっそく実験に入りました。

シャックのPCに追加したのはN1MMに加えてanydesk,RS-BA1,comのソフトスプリッターVSPEだけです。とりあえずやるにはRS-BA1も不要なのですが、N1MMだけで、周波数を可変するのは、ランニングだけならば良いのですが、S/Pをやるとなればup.downキーでやるか、クラスター情報がバンドマップに反映されて現れたコールサインをクリックでもやれるのですが、これだけは、ちょっとやり難いと感じたのでRS-BA1を導入しました。Kenwoodのリグだと無料のリモートコントロールソフトがメーカーから提供されているのですがね

あとは、IC-7700はcomポートが一つなのでこれをN1MMとRS-BA1に分配共有する必要があるのでVSPEを使用しています。ただこれを使用するとIC-7700,IC-7600辺りまでは、一瞬周波数が飛んで直ぐに戻る現象や、モードが変わる現象が生じます。これもIC-7300以降だと異なった二つのcom接続が出来るのでVSPEは不要ですので、挙動不審な動きもありません。この挙動も慣れると直ぐに戻せるので、シリアスな問題ではないとも言えます。

受信音は7700のヘッドフォン出力をPCのマイク入力へ入れています。この音源をanydeskの音源に指定して、リモート側に送っています。リモート側のオペはこの音を自宅のPCで聞いています。
最初は7700のACC-AF出力から取っていたのですが、CWのサイドトーンが流れないので、使い難いとのコメントもあったのでヘッドフォーン出力にしました。

これで受信は整ったので送信になりますが、anydeskを使用すると自宅で運用するリモート側のPCのキーボードがシャックのホスト側PCに繋がれたキーボードと同じ働きになりますので、普段のN1MMの操作と同じように操作するだけです。周波数可変はRS-BA1のダイヤルにカーソルを持って行ってマウスのホイールを前後に回せばダイヤルが回って周波数が変わります。これも直ぐに慣れて自然な動作が実現できます。

ここで遅延の問題がありますが、実際に聞こえる受信信号とリモート側で聞く信号には、僅かな遅延があります。しかし、これも許容範囲で問題にはなりません。この辺りは実際に運用してみないと実感が分かりません。

ではキーボード操作での遅延はどうか?これも遅延はありますが、許容範囲です。交信のやり取りを第三者が受信していても、反応が遅れる現象は感じられません。

ですので、パイルもさばけます。遅延が気にならないのは、リモート側では特別なことをやっていなくて、シャックのホストPCをリモートで操作しているからだと思います。ただCWをパドルでやりたいとなれば、状況は異なりますので、それはコンテスト参加とは別の課題でしょう。

今回all asia DX CWで検証してみて、この程度の方法でも使えることは確認できました。実際にやってみて課題は見えてきましたので、ローターをリモートで回すなど利便性を向上させるには、ソフトだったり、インタフェースが必要になるのは避けられません。

今回はシャックに一人常駐したので、メッセージでアンテナ回して!とか、アンプ切替えて!とか、人力リモートも駆使しました。

ここで注意が必要なのは全てオペ一人でやればシングルオペになますが、オペは一人でもシャックにいる家族やクラブのメンバーにアンテナを回して貰えばマルチオペの扱いになります。
交信しないから良いでしょ!ってはならないと思います?

IC-7700 JRL2000 工人舎八木(これもリモートでバンド変更可能にするのが課題)
運用実験でしたのでスコアは競っていません



これはリモート側で見ているシャックのPC画面です。これを全てのオペが自宅で見ながら運用します。
呼びに回っている例:動画で受信音が聞きにくいですが、これはネットだからでなく、信号自体が弱くて忠実にリモート側のPCで聞こえているのです。
https://youtu.be/Y_fHe8qS8QA

これと同じ方法で私のシャックも簡単リモートを実現しています。
シャックのPCにはanydesk, JTDX, N1MMだけで特にFT8の運用は簡単です。
出先ではanydeskをインストールしたタブレットでシャックのPC画面にある
JTDXの画面を見てコールサインクリックやCQで自動交信が可能です。

マルチオペではなく自分だけで使用する場合にはanydeskではなく、Chromeのリモートデスクトップアプリが使いやすいかもしれませんので試してみる価値はあります。

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