阿南市は寒いながらも此処10日位は天気が良くて余り雨が降らなかったが昨晩は夜の早い時間帯から久し振りの確りした雨が降り続いた。今日の日没後に外に出て何気なく空を見上げたら綺麗な星空だったので久振りに庭先に反射式天体望遠鏡をセットして時々覗いて居たら昨晩の雨で大気中のゴミが雨粒に寄って落とされたのだろう非常に良く見えて特に先程(10:30)が一番状態が良く30分程観望していたら体の芯まで冷え切って我慢出来ずに先程風呂に飛び込んだ。若い頃は寒い真冬でも偶に2~3時間くらいは平気で望遠鏡を覗いて居られたが最近は意気地が無くなり外に望遠鏡をセットする機会も少なく成った。
私は子供の頃から遠くや手の届かない物に対する興味が強く、小学生頃の夏休みには外に置いてある「いっきゃく」成る物の上で大の字に寝そべってよく星空を眺めながら其の侭に寝込んで仕舞い母親に「そんな所で寝込むと風邪引くよ!」と言われる程に星空を見るのが好きであった。当時の我家の経済状況では両親に「天体望遠鏡を買って!」等とは云え無かったので子供心に自分で給料を稼ぐ様に成ったら「絶対に天体望遠鏡を買うぞ!」と心に決めていた。
遠くに対する憧れは今から思うと天体とアマチュア無線は共通する部分がある様に思う。アマチュア無線も自分が行った事の無い見知らぬ遠い場所の人と話が出来るという一種の憧れや思いが始まりのスタート点であった様に思う。天体も肉眼で見る事が出来ない未知への好奇心を掻き立ててくれるがアマチュア無線を動だとすれば天体観測はどちらかと云うと静で素人としては眺めるだけで終わって仕舞い、何時しかアマチュア無線の方に寄り魅力を感じて現在に至っている。それでも偶に綺麗な星空を見ると虫が騒ぎ出す。今晩は正にその様な宵であった。現在は誰もが直ぐに解かる明るい新しい星の集団の昴が中天に輝き少し、東側にオリオン座が確りと輝いていた。