国設阿寒スキー場を出発し阿寒横断道路で弟子屈町方面に向かう途中に「双湖台」と云う展望台が有る事を私は知らなかった。此の道路は少なくても6~7回は通過して居た筈なのに其の存在さえ気付かなかった。過去の北海道旅行は観光が目的と云うよりもアマチュア無線の移動運用が中心だったので過去に余りQRVの無い場所や電波の飛びそうな場所の選考には力を注いだが主役級以外の観光スポットは眼中に無かった。従って阿寒湖や摩周湖は北海道に行く度に欠かさず訪れて居たが其の近辺にあるオンネトー湖や此の双湖台から望めるペンケトー湖やパンケトー湖の存在は全く知らなかった。
今回の旅行は出来るだけ沢山の観光スポットを効率的にロス無く見て廻る為に1ヶ月以上の期間を懸けて徹底的にインターネットで調べ検討し自ら旅の行程表を作る過程で此れ等の地味な観光地に気が付き立ち寄ってみる事にしたが残念ながら此の日は天候不良で湖面が十分に見えず写真を撮る段階には至らなかった。其の後に弟子屈町にある「道の駅 摩周温泉」に立ち寄ったのは小花の開花状況をチェックする為だったが前回の2014年に訪れた時に花盛りで有ったその場所は花の姿が余り見えず今年は花の最盛期は20日以上ずれ込んで居る事を実感した。
其れならば此の道の駅に長居は無用で今回の旅で一番期待して居た摩周湖に向かう為に摩周第一展望台に向かって緩やかな坂を登って展望台の横を通った段階で霧が掛かって居たので遣り過ごして摩周第三展望台へと向かった。此の駐車場は駐車代が要らないので摩周ブルーの湖面が見られるかどうかの確認が無料で出来る。第3展望台駐車場は車道の側帯に有り車が止まって居なかったので多分駄目だろうと散策道への階段を駆け上がると矢張り湖面は深い霧に包まれて居た。此の摩周湖に初めて訪れた2009年は3日間に渡り弟子屈町に滞在し7回挑戦して最期の最期で湖面が見られたが其の確率の悪さに閉口したので今回も摩周ブルーの湖面が簡単に見られる可能性は高くは無い事は解かって居たが矢張りショックは大きかった。然し湖面の霧が晴れる時は数分で晴渡るので此の場所で1時間粘って待ったが此の時は最後まで霧が晴れる事は無く最終的に諦めて次の観光地に向かう事にした。
摩周第三展望台への九十九折を下って摩周街道から川湯温泉に向かう途中の左側に有る硫黄山から可也の煙が上がって居るのを見付けた家内が「あの煙は何?」と聞いて来たので「火山活動で山肌から煙を出しながら同時に硫黄の結晶が噴出して居る場所だが硫黄の臭いが強く態々見に行く程の場所では無いよ!」と説明したら何を思ったか?「是非 見たい!」と言い出した。此処は摩周第一展望台と抱き合わせ販売の駐車場で多分硫黄山単独だと入場者が居るのかな?と思う場所だったので「止めとこう!」と言っても行きたそうにして居たので尚も無いと思いながらも仕方なく見学する事にした。駐車場に車を入れると強い硫黄の臭いがして嫌がるか?と思ったが駐車場からは300m以上は有る煙の場所に家内はどんどん近付いて行き「凄い凄い」を連発し1箇所だけ手が届く距離まで近付ける硫黄の結晶の前で「こんな凄いの見たのは初めて!」と離れようとしない。私は過去に2度程此処に来た事が有ったが今回ほどの強い臭いと煙(水蒸気?)は初めてだったが家内はひるむ事無く楽しんで居た。其の様子に其れまで遠巻きに見学して居た中国人達も「近付いて大丈夫だろうか?」と不安視して居たのだろう家内の様子を見て安心したのか?やがて段々と近付き始めた。見学が終わると土産物販売の店に入り遅い昼御飯と成ったが私は北海道名物の豚丼を家内に是非注文する事を勧めた。此れは前回〔2014年)に私が釧路市に訪問時に三橋さん(JE8DVU)鈴木さん(JR8FNO)が「えりも岬」に向かう私を態々「道の駅 しらぬか恋間」まで見送って戴き別れ際に御馳走して戴いた思い出の食べ物だったので此処の食堂のメニューに有ったのを見付けて勧めた。
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食事が終わったら川湯温泉の足湯に入った後に砂湯~和琴半島~美幌峠の「道の駅 ぐるっとパノラマ 美幌峠」と進んだが何れもぱっとせずに17時頃に再チャレンジの為に摩周湖第一展望台に車を入れて霧が晴れるのを只管待ったが1時間半間待っても霧は晴れる事は無かった。