



私が2009年から2014年に車中泊をしながら延べ日数300日以上を掛けて日本一周をした中で誰かに「訪れた観光地で何処が一番気に入りましたか?」と聞かれれば迷う事なく「摩周湖」と言える程に私は此の地が大好きです。私が初めて摩周湖を訪れたのは2009年の7月の中旬辺りでしたが此の時も天候は今年と同じ様な13年振りの冷夏で1ヶ月間滞在した道内は何れの地でも雨か曇天で特に此の弟子屈町は雨こそ降りませんでしたが連日の天候不良で摩周湖に霧が発生し湖面を見る為に3日半に渡り此の地に滞在し、摩周湖第三展望台に6回、裏摩周と言われる第二展望台に1回と合計で7回挑み其の途中の段階で御会いしたプロのカメラマンに「此の時期に摩周湖を狙うなら05:30までが勝負、其れを過ぎるとチャンスは少ない。」と教えられ、これ以上は滞在出来ないと思った4日目振りの最期のチャンスに早朝の05時頃、祈る思いで第三展望台の散策道に繋がる階段を駆け上がり、初めて湖面を見た時の感激は今でもハッキリと憶えて居ます。次ぎに訪れたのは2010年で此の時は第三展望台に2回臨み確立は漸く50%、三回目は2014年で此の時に初めて摩周湖第3展望台で最初から摩周ブルーに輝く一番綺麗な湖面を見る事が出来ました。
其れ位に私にとって分の悪い摩周湖を家内には少ないチャンスの中でも是非見せて遣りたいとの思いで今回の旅行は最初の日に万一湖面が見えない時でも次の日の早朝に再びトライ出来る様に宿泊地は出来るだけ摩周湖に近くして確率を上げる事にしました。前日に摩周湖に来た時には第三展望台で1時間以上待機しましたが深い霧は晴れる事は無く仕方無く屈斜路湖方面の観光をした後の16:00頃から再び摩周湖に向かい摩周湖第一駐車場で1時間半近く粘りましたが矢張り近い湖面の岸が少し見えただけで霧が晴れる事は有りませんでした。其の日の夜は早朝のチェック・アウトが自由に出来るペンション(オーナーには多分の迷惑を掛けたが)に泊まり翌朝の05時前に食事をする事無しに出発しましたが摩周湖に上がる前に通過した屈斜路湖サイドでは小雨が降る状態に「此の天気では絶望的だな!」と思いながらも一分の望みを持って進み第三展望台に上がる九十九折の坂道で車の方向が変る度に周りを見ると雲海は可也下側に有り中天には少し淡い青空が見え始めた。第三展望台の駐車場に近付くと車が1台駐車して居たので「もしや?」と思い階段を上がる所で観光客とすれ違い「湖面は見えて居ますか?」と聞いたら「よく見えて居るよ!」とニッコリ微笑んだので階段を駆け上がった眼下には霧の無い摩周湖の湖面が広がって居た。




家内は少し遅れて上がって来たが湖面を見たら瞬間に「凄い綺麗!」と言った侭 暫くは眼下の景色に見入って居た。此れなら第一展望台でも湖面が見える筈なので進むと1台の車も止まって居なかったが料金を徴収する場所には早朝の為に係り員は居らずラッキーという状況・・・・・過去に確認の為に態々第3展望台に執着したのは湖面が見られ無いのに駐車料金を払うのが勿体無いと思う貧乏人のせこさ!で有ったが06時頃までは此の駐車場は開放されて居るので今後訪れる予定がある方は考えられると良い。摩周ブルーと言われる湖面の色は最高の状態では無かったが今回の絶望的な状況の中で粘りに粘って何とか家内に摩周湖の素晴らしさを見て知って貰った事で此れまでの苦労は報われた。