昨晩遅くに3.5MHz帯の国内交信を狸ワッチしていたら突然にバンド内全体が59プラスのノイズ音だけに成りアマチュア局の音声が全く聞えなく成って仕舞った。
最初は何が起こったのか解からなかったが其の後にアマチュアバンドを切替えてもノイズ音だけで音声信号は全く聞えない状態で最終的にBC帯の地元の放送局に同調しても音声が出ない状態に其の時点で漸く『如何やら無線機のトラブルは間違い感じ!』と思った。
無線機の各種、前面操作スイッチを押してみると反応はあるしバンドチェンジやメインダイヤルを動かすと各周波数帯とも周波数表示は変化して居るので如何も中間周波数段、以後のトラブルの様に思えるのだがトランシーバーの電源を落として入れ直しをすると数秒間は復調された信号が出るのだが其の後にノイズ音は出るが復調音は聞えない状態の症状と成る。
彼是と遣って居る内に時計を見ると日付が変わる時間帯に成ったので諦めて布団に入ったが内心は穏やかでは無かった。今朝は朝一番に起きて早速無線機のチェックをしたが症状は其の侭の状態で正常に働かないので同じ型番の予備機を箱から取り出して原因と思われる基板から交換を始めた。
一番最初に交換し易い音声のデジタル処理回路の基板を入替えて見たが症状は変わらないので次に中間周波数関係の大きい方の基板を入替えたら正常に復調された音声信号が出たので『此の基板のトラブルか?』と思ったが如何も納得出来ない感じもあったので念の為に元の基板に再び入替えて電源を入れたら『何と?』無線機は正常に働いて現在まで通電を続けエージング・テストをして居るが問題なく正常に動作し続けて居る。
基板交換して正常に動作した時に気に成ったのは昨晩の症状が出て居た時に無線機本体を手で叩き衝撃を与えると時々正常に動作したので何処かの回路間の接触不良の可能性も感じた事と、幾等同じ型番の無線機の回路基板でも其々の機器で総合調整されて居るので特性面で微妙な違いが出る可能性を感じ慎重に対応する事にした。
確実に無線機の故障の場所と原因が解かった場合は(メーカー修理対応期限が切れた機種の場合)他に方法が無いので致し方が無いが?今回はもう少し慎重に対応したいので現在は症状が出れば何時でも直ぐに無線機のチェックが出来る様に天板と底板を外した状態で動作させている。
私も電子機器や家電機器の修理業務を40年間に渡り仕事として来たが今回の様な『微妙な時々症状で症状がハッキリとしない物件程、難題で手間の掛かるケースは無い。』従って今回の問題も一筋縄には行かない感じがする。