この画像は、名作「2001年宇宙の旅」に出るかもしれなかった宇宙人です。それと、「光の街」最後の生き残り、ボーマン船長がこの中を旅する予定だったらしいです。
これは、廃刊となったドキュメンタリー本「メイキング・オブ・2001年宇宙の旅」に掲載されてい
たのもです。
これらの画像は、この映画のために開発された撮影技術、スリットスキャンを用いて撮影されました。映画の最後の方で、木星にたどり着いたボーマン船長が宇宙人によってどこかに移送させられる、あのスターゲイトを通り抜けるシーン。
宇宙人をどうデザインするのか、色々と試行錯誤があったようで、最終的には、生命体のような脈打つ光のイメージを作り出すテレビの録画フィードバック・テクニックを採用しそうですが、納期に間に合わなかったそうです。で、本編に宇宙人は登場しないと。
でも、その理由だけかな?もし、宇宙人が登場したら、あの映画はスピルバーグやルーカスが作る大衆向けエンターテイメント映画で終わってしまったのではないかな?在る様で無い、無い様で在る、見えないけど感じる、と言う東洋的な思想を取り入れたから、あの映画は後世に残る作品になったのではないかな?宇宙人を間接的に表現したのは、キューブリックがワザとしたのでしょう。