パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

カラバッジョ展 at 国立西洋美術館

2016年03月09日 | アート・文化
言わずと知れたカラバッジョ。
彼がいなければ、ベラスケス、ルーベンス、レンブラントは輩出しなかった、偉大なる革新者。
革新者らしく、性格、人生そのものが波瀾万丈です。
素人の私がこれ以上言うのもはばかれるぐらい研究されています。と言う事で、この展示会についての感想を。


高い!1,600円。
カラバッジョの絵は11点。それにカラヴァジェスティという彼のフォロワーの絵が50点。この少なさでこの入場料。
そして、ポスターカードは1枚162円。
カラバッジョの絵は持ち出しが難しいほどの保存状態らしいです。

11点ですが、それは全て素晴らしい。
革新者らしく、ナルシストですね。これは、自分の姿を鏡に映して描いています。


「トカゲに噛まれた少年」ミケランジェロ曰く、「哀しい顔」を描く方が難しいらしいです。確か。(笑)



「女占い師」3/4の全身像、簡素な絵、そして分かりやすい表現、当時としては、斬新だったそうです。
若い女性にウットリしていいるウチに指輪を盗まれると言う情景です。これは良くマネされた絵だそうです。


「エマオの聖餐」これは、殺人を犯してローマから逃亡した直後に描かれた物。そんな大罪を犯しても宗教画という・・・


「果物籠を持つ少年」これは、果物の静物画がメイン。人物は風景画の様にぼやけています。こんな事をしでかすのも、「自分は才能に満ちあふれた者」を見せびらかしているような・・・


これは、「エッケホモ(この人を見よ)」ですね。このテーマで3人の画家に競作させました。カラバッジョは落選。合格したのはチゴリと言う人で、この人の絵も展示されています。
私としては、チゴリの方がテーマに忠実というか、分かりやすい。カラバッジョの方は、陰影委が強く、ネガティブに見えました。


これは、近年カラバッジョの絵として認定された「マグダラのマリア」こんな白目の向いた恍惚の姿を描けるとは・・・・・
これも追随者が多い絵だそうです。


出展数が少ない、何もかもが高い!ですが、それでも見る価値は十分にあります。
コメント
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