変態ニッポンよ、永遠なれ!
七宝とは、銅板の上に下書きをして、金属の薄いリボンで輪郭線をトレースし、リボンの内側に釉薬を入れて焼いたものです。
明治政府は当初お金がなかったので、こういった超絶技巧の工芸品を輸出して、外貨を稼いでいました。
外貨獲得、お国の為、と言うよりは、好きで好きで愉しんで作っていたに違いない。でなければ、ここまで執拗に描き込まないハズ。10cmにも満たない銅製の壺なのだから。大きいのもありますけどね。
こういう、ものづくりの姿勢が、現代では、軽薄短小となって息づいているのでしょう。
下絵図もあります。
この精緻な絵を見るだけでも価値があります。
この過剰なまでの装飾も、晩年、がらりと変わります。
最後は、水墨画を七宝で表現しています。
墨のグラデーションを見事に再現しています。
無線七宝を採用したのでしょうか?
これを持って、達人の域に達した、と思います。
しかし、それも一代限りで閉じてしまいます。この潔さは、元武士らしい姿勢、というのでしょうか。
巨匠たちの行き着く先は、皆同じだと思います。
"Less is more(より少ないことは、より豊か)"
近代建築3大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。
華美な部分が徐々に無くなり、無の空間と装飾との間の取り方が絶妙になっていきます。
日曜美術館、先代の司会者、千住明が「引き算の美学」と言っていましたが、まさにその通り。
マネジメントの神様、ピーター・ドラッカーはオーストリア人なのに、室町時代の水墨画が好きで、ドラッカー・コレクションとも言われています。
彼が、「水墨画の要は、レイアウト」と言っています。
詰まるところ、そう言うところに行ってしまう訳です。
"Simple is best" 禅の思想が入っているのが日本の美かな?
並河靖之、本人です。
おっと、話しがずれました。
美術館では、単眼鏡を貸してくれるので(要免許証)、是非借りて覗いてみて下さい。その変態ぶりにため息が出ます。
七宝とは、銅板の上に下書きをして、金属の薄いリボンで輪郭線をトレースし、リボンの内側に釉薬を入れて焼いたものです。
明治政府は当初お金がなかったので、こういった超絶技巧の工芸品を輸出して、外貨を稼いでいました。
外貨獲得、お国の為、と言うよりは、好きで好きで愉しんで作っていたに違いない。でなければ、ここまで執拗に描き込まないハズ。10cmにも満たない銅製の壺なのだから。大きいのもありますけどね。
こういう、ものづくりの姿勢が、現代では、軽薄短小となって息づいているのでしょう。
下絵図もあります。
この精緻な絵を見るだけでも価値があります。
この過剰なまでの装飾も、晩年、がらりと変わります。
最後は、水墨画を七宝で表現しています。
墨のグラデーションを見事に再現しています。
無線七宝を採用したのでしょうか?
これを持って、達人の域に達した、と思います。
しかし、それも一代限りで閉じてしまいます。この潔さは、元武士らしい姿勢、というのでしょうか。
巨匠たちの行き着く先は、皆同じだと思います。
"Less is more(より少ないことは、より豊か)"
近代建築3大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。
華美な部分が徐々に無くなり、無の空間と装飾との間の取り方が絶妙になっていきます。
日曜美術館、先代の司会者、千住明が「引き算の美学」と言っていましたが、まさにその通り。
マネジメントの神様、ピーター・ドラッカーはオーストリア人なのに、室町時代の水墨画が好きで、ドラッカー・コレクションとも言われています。
彼が、「水墨画の要は、レイアウト」と言っています。
詰まるところ、そう言うところに行ってしまう訳です。
"Simple is best" 禅の思想が入っているのが日本の美かな?
並河靖之、本人です。
おっと、話しがずれました。
美術館では、単眼鏡を貸してくれるので(要免許証)、是非借りて覗いてみて下さい。その変態ぶりにため息が出ます。