パールライスのつれづれなるままに

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横山華山 at 東京ステーションギャラリー

2018年10月06日 | アート・文化
横山華山は、江戸時代後期の京都で活躍した絵師です。江戸の絵師までも影響を及ぼし、生前から人気の絵師でした。海外のコレクターがいるほどです。しかし、大正時代以降、忘れられた画家となってしまいました。

これは楽しい絵です。
得意の群衆シーン、輪郭線が親睦感をわかせます。昭和のギャグ漫画家を思わせるような丸みのある曲線、そして線幅の強弱が。
狩野派は角ばった武骨な武士好みの輪郭線。それと反対の描線が自分には、楽しさを喚起させてくれます。

しかし、それだけではなく、様々な技法を駆使して、いくつもの趣の異なる絵を描いています。
しかもその基盤にあるのが、奇才曽我蕭白への尊敬の念。
このパラノイアさと技術の高さにクラクラしてきます。
コメント
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