根津美術館で開催されている「KORIN展」に行ってきました。翌日5月20日が最終日とあって、メチャ混んでいました。私としたことが、すっかりこの展示会が行われていることに気づかず、慌てて今日行った次第。
尾形光琳と言えば、琳派。その代表作が国宝「燕子花(カキツバタ)図屏風」です。2年前に初めて見ましたが、今回再び公開と。今度は光琳がその10年後に再挑戦した同じテーマの屏風図「八橋図屏風」が100年の時を経て再び会合するという、奇跡のような燕子花てんこ盛り展示会となりました。
「燕子花図屏風」がどれほど素晴らしいものかは専門家のサイトを見て頂くとして、今回見た印象は、「燕子花図屏風に比べるとうるさい絵だな」と感じたことです。金色を使って花にディテールを描き込んでいるのです。さらに燕子花の描画も花びらがより広がっていました。また、「八橋図屏風」の方が色が剥げている部分が多く、ヤンキーよ、ちゃんと管理せいや!と思ってしまいました。
ところが、遠くから八橋図屏風を見ると、これが一転、素晴らしい絵に見えます。うるさいと感じた部分は遠くから見るとその形がはっきりと認識できりのです。逆に「燕子花図屏風」の方がボヤっとしてる感じです。
うーん、参りました。10年後に再挑戦した意味が分かったような気がします。
さすがは光琳先生。
で、庭園に咲く実際の燕子花も綺麗だなと。2年前にも撮りましたが、今年も撮りました。
時期が遅かったせいか、枯れてしまった物もあり、残念。
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