パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

明治有田 超絶の美展 at そごう美術館

2015年10月04日 | アート・文化
ヘンタイ日本バンザイ!
この超絶技巧、現在では再現不可能です。
特にこの2作品は、透かし彫りです。その内側にまた、陶磁器があるのです。この入れ子状態、どうやって作ったのか?


これらの工芸品は明治時代、輸出用として作られた物ばかりです。故に今の日本人が、こんなにハイテクの美術品が存在していた事を知ると、驚くと同時に疑問が起こります。何故日本に現存しないのか?

その理由は、外貨獲得です。
明治政府はお金が無かった。で、窮地に立たされて、日清・日露戦争を始めるわけです。勝てば賠償金が貰える。

産業革命の無かった日本は、当然工業製品を売ることが出来なかった。その代わり、工芸品を売って外貨を稼いだのです。
その当時、欧米各地で行われていた万国博覧会に出席、これらの工芸品を展示すると同時に店頭販売していたのです。売るためには、ド派手な装飾になりますわね。

西洋人、驚きますわね。今の我々でさえ驚いてしまう。
そして、この美術品をくるむ包装紙が浮世絵でした。

当時のフランスの若い画家達も当然驚く。日本に対して憧れを抱きます。しかし、貧乏画学生にとっては、高価で買えない。だけど、浮世絵なら入手可能。タダだから。
その若い画家達は、後に「印象派」と呼ばれる巨匠となります。
ゴッホを含む、印象派の画家達が何故、浮世絵に影響されたか。その理由の一つがこれです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 簡単無線LAN子機 WLI-UTX-AG3... | トップ | 懐かし過ぎました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アート・文化」カテゴリの最新記事