ここのところ、美術館巡りの話で申し訳ありません。
今はあるハードウェアの検証中で、じっくり使い込んでからリポートしたいと思っています。
と言うわけで今回も美術館巡りの話です。東京国立博物館で行われている写楽展に行ってきました。
私個人としては、浮世絵、版画は飽きてしまう題材なのですが、写楽なら大丈夫だろうと、意を決して行きました。
結果、やはり飽きてしまいました。
写楽はわずか10ヶ月の制作期間の後、姿を消すわけですが、その期間をを4つに区切ることが出来るそうです。
有名な大首絵のシリーズは第1期に集中しています。
その後は全身の姿絵ばかり描いています。この姿絵ばかり続くので見飽きてしまいました。
あのデフォルメされたクセのある顔が平凡な顔になっています。
また、服のしわなど、他の浮世絵作家に比べかなり雑に描いているなあ、と言う印象を持ちました。
当時も人気が無くなったので、姿を消したのでしょうね。
今回タメになったのは、歌舞伎の世界では何故男が女形を演じるのか、が分かったことです。
風俗を乱すと言う理由で舞台に女性を登場させることを禁止したからだそうです。
いい年こいてそんなことも知らない私、恥ずかしい(笑)。
昔は白拍子(女の踊り手、静御前も白拍子だったとか聞いたことがあります)が陣中見舞いなどで肉体関係を持つことがあったそうです。歌舞伎が確立されたころは、まさに風俗の過渡期ですね。避妊の方法などが確立された結果、性が民間に開放されたと考えるべきかもしれません。
私は歌舞伎よりも能がお好み。