パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

最後の印象派展 at 損保ジャパン日本興亜美術館

2015年09月06日 | アート・文化
「印象派」と言う言葉は、元々批判的な言葉として採用されたものです。
その当時のフランス絵画界は、写実的に描くことが本道だったので、こう、曖昧な作画をするモネやルノアール達若者の野心をバカにした言い方が「印象派」でした。

やがて、その印象派が主流になります。ブルジョアジーが支持したためです。
成金達は、貴族然とした従来の美術品を敢えて買わなかったのですね。この辺がパンク。(笑)

従来のアカデミック(保守本流)な連中も印象派の技術を取り入れざるを得ませんでした。
具体的には、エコール・デ・ボザール(フランスの美術学校)に通う学生達です
それが、この展示会。

本家、印象派の連中は、その後、新印象派、フォービズム、キュビズム、そして現代アートへと進化します。

一方、アカデミックな連中は、進化することも無く、第一次世界大戦後も、印象派的作画を維持します。
そして1922年、パリのジョルジュ・プティ画廊での毎春展覧会を最後に印象派はこの世から姿を消します。

19世紀末、反アカデミズムの連中が始めた印象派は、アカデミズムに引き継がれ、最後を全うする。皮肉ですね。

「黒の一団」というグループもいたくらいで、全体が黒っぽい(暗い)感じの絵が多いです。
印象派と言えば、戸外の日光を上手く利用するのが特徴なのですが。
印象派の技術は導入したが、シャヴァンヌの影響を受けた、と言う画家が多いですね。そう言うことですかね。アンリ・ル・シダネルの一部の作品を除いて。

マネ、セザンヌ、ゴッホ等、ご本家の画家達に較べて、印象が薄い作品達だなぁと。心にガツンと来ませんでした。

だから、印象派か。(笑)最後にふさわしいかな?(笑)

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