パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

美術館でお勉強

2011年03月20日 | アート・文化

1 震災前に渋谷のBunkamuraで開催されている「フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展」を見に行きました。
ここで非常にお勉強になったと言うお話し。

 それは、「なぜオランダでチューリップバブルが発生したのか?」が自分なりに理解できたからです。
そもそも、投機の対象が何故チューリップなのか?ガルブレイスの本を読んでもその辺は曖昧です。とにかく世界初のバブルが起こった事とその後どうなったのかは記述されていました。

 オランダは17世紀にオランダ東インド会社を設立して、貿易で大儲けした国です。長崎の出島に来るくらいだから。
株式会社の始まりはイタリアの大航海時代ですが、完成したのはオランダ東インド会社です。株取引所もありました。と言うわけで近代経済はオランダから始まったと言っても過言ではありません。
この豊かさを謳歌してオランダ独自の絵画芸術が生まれました。フェルーメールもその一人ですし、なんたってレンブラントですね。

2  フェルメールが男性をモデルにした絵は珍しいです。同じモデルで「天文学者」があります。どちらも航海術には必要な学問です。また、室内の壁に海洋地図が掛けてある絵が多いです。貿易立国であった証明ですね。

 今回の絵画展では花・果物を描いた静物画が多く展示されています。オランダでは盛んに描かれたそうです。

 貿易商人が自国では珍しい花・果物を輸入して人に見せびらかすのが、彼らの実力と金持ちの程度を証明する尺度らしいのです。
胡椒や磁器と違って利益を生みにくいのではないかな?しかもナマものをどうやって保存して持ち帰ったのか?そういう余裕を持ち合わせているだけの財力を持っているぞ、と自慢したのでしょうね。

 で、ここからが私の自説。そういった当時珍しい花のなかでも庶民を巻き込んで熱中した花がチューリップだったと。バブル崩壊の原因にも関わらず、彼らが未だにチューリップを愛しているのはよほどの愛着があるんでしょうね。

 いやー、ためになる絵画展であった、と言うか、絵見ろよ>俺。

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