ミツバツチグリ
ミツバツチグリ と エチゴキジムシロ は似ている。生育場所も似ているし斜面を好む点も同じだ。
草体が小ぶりなことと 小葉は三枚で エチゴキジムシロ のように5枚にはならない点で区別する。
この株は用水路沿いに根を伸ばし競争相手のいない水面の上で花を咲かせている。
稔った種子は水から運んでもらう心算らしい。こっちの株は ようやく開花を始めた株らしく まだ多くの蕾が見える。地中の根塊が 栗 のように大きいから ミツバツチグリ というそうだが実際はそんなに大きくない。
河岸段丘の北向き斜面に繁茂しすぎた チマキザサ の刈払いで汗を流してきた。
風に乗ってやってくる マイマイガ の毛虫を気にしながら木陰で一休みすると 緑の花が目についた。
ヒロハテンナンショウ だ。同じ サトイモ科 の マムシグサ よりも花期が早く花色がさわやかだ。何かの本で読んだが この花は同じ方向を向いて咲くことが無い。三個とも全く別の方を向いている。気がつくと 足元には小さな タニギキョウ が花盛りだ。足の踏み場もないほどに群生するこの花の移植を何回か試みたが成功したことが無い。
種子から育てれば大丈夫なのだろうが まだそこまではやっていない。