沈みかけた夕陽が木々の間を縫って イブキジャコウソウ のエリアに射し込んできた。
昨秋 予想外に伸長した ハイゴケ に枝葉を覆われてしまったから 花だけが苔の上に顔を出している。赤い夕陽に照らされて花色が一層濃くなって見える。カメラを近づけると どうしても枝葉に触れてしまう。
触れると周囲に イブキジャコウソウ 特有の芳香が広がる。気分がすっきりするようだ。
フィールドではじめて イワシモツケ を教えて頂いたとき コデマリ じゃないのかと思った。
樹形も雰囲気もホントによく似ていた。
そのとき採取した枝を挿し木したら活着してくれた。
それから10年以上経過したがいまも毎年鉢の中で開花してくれている。いま コデマリ と比べてみると葉のカタチには明瞭な違いがある。
イワシモツケ の葉は丸いが コデマリ の葉は細くて先端がとがっている。花を比べると全体のカタチはよく似ているが イワシモツケ の花弁には切れ込みがあるが。コデマリ の花弁には切れ込みが無い。