東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

樋口一葉の住んでいたところ

2021-07-08 | 散歩

  前回に続いて樋口一葉を追いかけてみましょう、
  この辺りに住んでいたのはわずか10ヶ月の間だったけど
  「たけくらべ」など代表作が執筆されたところです。
  今に残るその跡を歩いてみましょう。

 

   樋口一葉旧居跡
   千束稲荷、一葉稲荷から国際通りを渡ってすぐのところです。
   「たけくらべ」は吉原遊郭に近い下谷大音寺付近を舞台に、美登利と信如との幼い恋を描いたもの
   一葉が竜泉町に住んでいた明治26年(1893)7月より
   明治27年(1894)4月まで10ヶ月間の見聞きした事こと書き記したものとされます。

 

 

   今でもこの辺りは「竜泉」の名で残っています、
   旧居跡の看板の隣に立てられていました。
   末尾の方に明治26年からこの地に住んだとあります。

 

 

   「一葉記念館」
   昭和36年(1961)5月12日に開館、
   当時、女流作家の単独資料館としてはわが国で初めてのものでした。
   館の老朽化が進んだことや樋口一葉が新五千円札の肖像に採用されたことを機に、
   平成18年(2006)11月1日にリニューアルオープンしました。

 

 

   一葉記念館の前の公園には「樋口一葉記念碑」が。

   ここは明治文壇の天才樋口一葉舊居(旧居)の跡なり。
   一葉この地に住みて「たけくらべ」を書く。
   明治時代の竜泉寺町の面影永く偲ぶべし。
   今町民一葉を慕ひて碑を建つ。一葉の霊欣びて必ずや来り留まらん。
     (中略)
   菊池寛今は亡く、文章を次ぐに由なし。僕代って蕪辞を列ね、その後の事を記す。嗚呼。
   昭和24年3月  菊池寛撰、小島政二郎補並書、 森田春鶴刻。

 

 

   さらに同じ公園、「一葉女史たけくらべ記念碑」。
   樋口一葉を詠んだ佐佐木信綱の和歌が刻まれています。

   紫の古りし光にたぐへつべし君ここに住みてそめし筆のあや
   そのかみの美登利信如らもこの園に来あそぶらむか月しろき夜を

 

 

   すぐ近くの鷲(おおとり)神社の境内の樋口一葉文学碑。

   此年三の酉まで有りて中一日は津ぶれしか土前後の上天氣に
   大鳥神社の賑わひすさまじく、
   此處をかこつけに檢査場の門より入り乱れ入る若人達の
   勢ひとては天柱くだけ地維かくるかと思はるゝ笑ひ聲のどよめき・・・
   と「たけくらべ」の一節が刻まれています。
   下のレリーフは当時の吉原の風景とか。

 

 

   一葉稲荷の近く、国際通りに面したお茶屋さん、「一葉の里 秋元園」さん。
   ここにも一葉の名が残っています。

 

 

   さらに一葉記念館の近くのお煎餅屋さん、
   一葉が住んでいたころの面影を残しているような雰囲気が漂っています。

 

 

   お土産に五千円札煎餅を買ってきたけど
   古い記憶が蘇ります。

   もう十数年前、ちょうど新しい五千円札が発行されたころ。
   どこをどう走ったのか忘れたけど目の前にお煎餅屋さんが、
   五千円札煎餅の名に惹かれて購入。
   どこをどう帰ったのかも忘れたけど翌日農業公園で
   お茶の時間にみんなに食べてもらった。
   本物のお札なんてみんな見ていない、
   へぇ~、こんなお札なんだと喜んだのが記憶に残っています。

 

          data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影  6月28日  一葉の旧居跡付近を歩く

          

コメント
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