葛(くず)の名はかつて大和国(奈良県)吉野川(紀の川)上流の
国栖(くず)が葛󠄀粉の産地であったことに源を発すると。
国栖の人が、この植物を売り歩いたため、
いつしかクズと呼ばれるようになったという説があります。
クズ(葛) マメ科クズ属。
大きく肥大した塊根に含まれるデンプンをとり、「葛粉」として
葛切りや葛餅、葛菓子(干菓子)などの和菓子材料や
料理のとろみ付けに古くから使われてきました。
日本や中国では薬物名として根を葛根湯(かっこんとう)
と呼び生薬として今でも重宝されています。
さらに花を乾燥させたものを生薬名葛花(かっか)と呼ぶ。
夏の開花初期の頃、房になった花を花穂ごと採取し、
風通しのよい場所で速やかに乾燥させる。
民間では二日酔いによいとされ、葛花1~3グラムを茶碗に入れて湯を注いで、
冷たくしてから飲む。花は焼酎に漬け込んで、花酒にする。
お酒と二日酔いの薬が同じ花から作られるなんてイイネ!。
片やアメリカではフィラデルフィア万国博覧会の際、
日本から運ばれたクズが飼料作物および庭園装飾用として
展示されたのをきっかけとして、
東屋やポーチの飾りとして使われるようになった。
さらに緑化・土壌流失防止用として政府によって推奨され、
20世紀前半は全土でもてはやされた。
が、今のアメリカでは侵略的外来種として広く認知されている。
クズはアメリカ南部地域において年間150,000エーカー(610 km2)の割合で生息域を広げており、
あまりの成長の早さから除草剤の散布や刈り取りではほとんど食い止めることが出来ず、
そのうえ除草にかかる費用は毎年600万ドルずつ増えつつある、と言われている。
このことからクズは「グリーンモンスター」の異称で呼ばれることになった。
さて、ここ百花園では突如タヌキマメが繁殖、
去年まで見られた花々が今年は見られなくなりました。
トウテイラン(洞庭藍)がほぼ全滅してしまい
わずかに残った花もこんな姿しか見られない。
そしてマツムシソウ(松虫草)も生える場所がなくなってしまい
時たま1輪か2輪の花が見られるだけに。
こうなる前に取り除いてくれればよかったんだけど・・・。
誰が持ってきたんだろうタヌキマメ、2~3株あればいいのにね。
一方で元気な花も姿を見せ始めてきました。
百花園でのヒガンバナはあまり多くないけど
ぼつぼつと咲き始めたようです。
白いヒガンバナもちょっとだけ見られます、
これは時間が経ってもあまり増えないかな。
サルスベリも有終の美を。
百日紅と書くように花期は長いけどここのはいつまで咲くのかな、
咲くのが遅かっただけにこれからも長く咲き続けて欲しいものですが。
河川敷を走っていて農業公園の近くになると
クズの山が広がっています、
もうほんとに山です、低く高く盛り上がって
うねうねと続くクズの山。
こうなってはもう手の施しようはない、
まあ根っこも広がるので河川敷は丈夫になるのかも。
data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影 9月 16日 向島百花園