東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

朝顔に われ恙なきあした哉

2022-09-20 | 散歩

  あさがおに われつつがなき あしたかな・・・子規。
  朝顔は秋の季語なんですね、
  立秋のころの句に使われるようです。
  今年もつつがなく朝顔を見られたことに感謝して。

 

   以前はどこででも見られたがこのごろでは
   前ほど見られなくなってしまった、
   庭園でもこんな鉢植えを見るとほっとする。

 

 

   その代わりと言ってはなんだけど変化朝顔は多く見られた、
   これは変化途中なんだろうね、葉の形が日本朝顔に近い。

 

 

   変化完了、花だけ見たら何の花か分からない。

 

 

   変化朝顔は独特のネーミング、
   専門家は名前だけで花の形や葉の形が分かるようだ。

 

 

   朝顔の難点は早く咲くので元気な花が見られないこと、
   開園と同時に入っても多くの花は萎れている。

 

 

   見ていた中年のご夫婦、
   この花は何の花だ、ナデシコかなぁ?と。
   そうだねぇアサガオとは見られないのかも。

 

 

   今年最初で最後の「団十郎」、
   今年も朝顔市は中止だったので団十郎は見る機会がなかった。
   秋風が立つ頃になってやっと鉢植えで見ることに。

 

 

   花の色が歌舞伎の市川団十郎が得意とした演目「暫(しばらく)」で
   団十郎の着ていた着物の色と似ていたことからこの名に。

 

 

   上り詰めた団十郎。

   市川海老蔵(44)と長男、堀越勸玄(9)が10月22日に千葉・成田山新勝寺で
   十三代目市川團十郎の襲名と八代目市川新之助の初舞台の
   奉告参拝を行うことが15日、松竹から発表されました。
   新勝寺の大本堂正面舞台で海老蔵の口上に始まり、「雪月花三景 仲国」を海老蔵、
   長女の市川ぼたん(11)、勸玄らが披露する。当日は参道でお練りも行う予定と。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影    月  日  向島百花園

          

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萩のはや花をつけたる残暑かな

2022-09-19 | 季節の花

  上の句は久保田万太郎の句です。
  朝晩がちょっと涼しくなったと思うと
  待っていたかのように周りはハギの花でいっぱい。
  いま咲いているハギの花を集めてみました。

 

   ハギの花と言えばまあ普通はこんな花、
   ミヤギノハギ(宮城野萩)かな、
   日本特産で本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布するようです。

 

 

   ハギには白い花もありますね、
   白萩、なんとなくロマンチックっぽいような。
   ほかに白地に紅絞りが入る「江戸絞り」も咲くけど
   もうちょっと遅くなってからかな。

 

 

   メドハギ(筮萩)。
   茎を束ねたものを占いの棒「メドギ」に使い、
   それが転訛してメドハギになったという説があるようです。
   北海道から沖縄まで日本全国に分布していて
   日当たりのよい草地や川の土手、道端などで普通に見られます。

 

 

   キハギ(木萩)。
   ハギの仲間は木なのか草なのかよく分からないものが多いが、
   このハギははっきり木質化するのでこの名がついたと。

 

 

   ヌスビトハギ(盗人萩)。
   小さな小さな花です、花はちゃんとハギの花だけど
   風にゆらゆらたなびいて撮りにくい花ったりゃありゃしない
   果実の形を忍び足で歩く盗人の足の形に見立てたとも、
   果実が知らぬ間に衣服に付着するからともいわれる。

 

 

   ヌスビトハギの実。
   この形を抜き足差し足忍び足で歩く盗人の足跡に見立てた。
   毛が密生していて服につきやすい、
   セーターとかにひっつくと、はがすのがたいへん♪。

 

 

   マキエハギ(蒔絵萩)。
   これも小さな小さな花、5ミリくらいの真っ白い花。
   まっすぐに伸びた細い花柄が、
   蒔絵の優雅な筆の運びを思わせることからこの名がついた。

 

 

   葉が小さくて茎が細い上、冬季には地上部がなくなるため、
   草の仲間にしか見えないが、ヤマハギ同様に木の仲間。

 

 

   本州から沖縄にかけて分布し草地や林縁、路傍などに生える。
   枝は細くて白い花を付け風に揺れているさまは
   まさに蒔絵の世界優美な萩です。

 

 

   百花園名物の「萩のトンネル」、
   ちらほらと咲きだした花が見られます。
   これは16日の撮影、今は満開に近いかな。

   子規の句に「萩咲て 家賃五円の家に住む」があります。
   萩咲て(はぎさいて)と優雅に詠み出して、
   突然五円というリアルな数字が出てくる、さすが子規の世界。
   みずからの墓碑銘案の最後に「月給四十円」と記したのも子規であった。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影    月  日  向島百花園

          

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水辺の花も最後の輝きを

2022-09-18 | 散歩

  長い間を楽しませてくれた
  水辺に咲く花もそろそろ終わる季節になりました、
  トンボたちも止まるところがなくなってしまう、、、。
  今年最後になるだろう水辺の花たちを。

 

   今年は水鉢をたくさん置いてくれたので
   長く楽しめたオニバスの花、
   この花が最後の花になりそうです。
   池にあるオニバスの花はとうとう見られなかった。

 

 

   ガガブタもまだ残っているけどこれが最後の花かな、
   水鉢の片隅でひっそりと。

 

 

   一時見られなくなったミズアオイの花、
   ここへきて息を吹き返してきました。
   青紫の花が涼しそうできれいです。

 

 

   北海道から九州、東アジアに分布している水辺の花。
   近年の環境汚染で各地で絶滅危惧種となっています、
   東京都では絶滅危惧種ではなく「絶滅種」のミズアオイ。
   田んぼに咲く似た花"コナギ"も今年はとうとう見られなかった。

 

 

   有終の美を飾るのか最後の発奮、コウホネの花。
   長い間載せてきたけどこれが最後となりそう、
   このあと行ってももう見られませんでした。

 

 

   黄色一色の花、周りの花弁のようなのは萼片、
   中にあるのが花。
   真上から見たいけど池に咲いているのでちょっと無理。

 

 

   黄色一色の花、よく見るときれいですね。
   真ん中のメシベを取り囲むようにオシベがあり
   外側に並ぶ爪のようなのが花弁です。

 

 

   これも最後の花でしょうね、ハスのつぼみ。
   もう美しいとしか言いようがない神秘的な容姿、
   ハスは花もきれいだけどつぼみも負けず劣らず美しい。

 

 

   さあ、見られなくなる花に思いを寄せながら
   秋の空の下を帰途につきましょうか。
   日差しは強いけど吹く風は秋の風、
   日一日と秋の気配が強まっていきます。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影    月  日  向島百花園

          

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秋の七草

2022-09-17 | 散歩

  万葉集の8巻に山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ和歌が2首、
  これががもとになっていて、後に広く知られるようになりました。
  「萩の花 尾花(おばな)葛花(くずばな) なでしこの花
  女郎花(おみなえし)また藤袴 朝貌(あさがお)の花」。

 

   ハギの花もここへきてあれよあれよという間にいっぱい咲いてきた、
   この気温の変化を敏感に受け止めているのだろうか。

 

 

   尾花(おばな)とは動物のしっぽみたいにふさふさしたススキのことで、
   9月のお月見に欠かせない秋の代名詞としても有名です。

 

 

   クズの花。
   ちょっと前に咲いたんだけどすぐになくなってしまったが
   ここへきてまた盛大に咲きだしました。
   暑かったので間を置いたのかな。

 

 

   この七草の中で一番困ったのがナデシコの花、
   もうほとんど終わっていて探して探してやっと見っけ。

 

 

   オミナエシは目下満腹中、
   あっちを見てもこっちを見てもオミナエシでいっぱい。

 

 

   フジバカマ。
   ナデシコとは違った意味で探しました、
   もう咲いているかなぁ、、、やっと咲いているのを見っけ。
   秋の七草のうちで一番遅く咲くのかな。

 

 

   「朝貌(あさがお)の花」というのはキキョウと考えられています。
   アサガオはもっと遅くなってから日本へ入ってきた。
   帰ってから見たら花の上に赤い頭が覗いている、
   テントウムシかな消すのには忍びないのでそのままね。

 

 

   秋ですねぇ、誰がなんといっても秋です。
   誰も何も言わないか・・・。

   「肩に来て 人懐かしや赤蜻蛉」   夏目漱石
   河川敷を走っていると赤とんぼの群れと出合います、
   出合うというか群れの中に飛び込んだ感じ。
   「おいおい、前をよく見て飛んでくれよ
   こっちは急に止まれないんだから・・・。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影    月  日  向島百花園

          

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ちょっと珍しいホトトギス

2022-09-16 | 季節の花

  あちこちでホトトギスが咲いてきたけど
  今年はどうしたのかヤマホトトギスが
  すぐ後を追いかけて咲きだしてきた。
  すぐに見られなくなるので早めに撮っておこう。

 

   ホトトギス(杜鵑草)  ユリ科ホトトギス属。
   どこででも普通に見られるホトトギス、
   日本の固有種と言われるけど
   タイワンホトトギスとの雑種もあるということで
   はっきりしたことはよく分かりません。

 

 

   これは茎の伸び方から見るとホトトギスではないのかなと。
   すぐ近くには横に広がって伸びるのがあるけどタイワンホトトギスかな。

 

 

   珍しくヤマホトトギスが早めに咲いてきた、
   いつもの年はもっと遅くなってから咲いてくるけど今年は早い。

 

 

   3,4日で萎んでしまう、見かけたらすぐに撮るのがベスト。

 

 

   実際に3,4日後に行ったら前の花は無くなっていて
   新しい別の花が咲いていた。

 

 

   この花も次に行ったら無くなっているのかもしれない。

 

 

   よく似た花にヤマジノホトトギスという花がある、
   花弁が折れ曲がって下向きではなく
   横に平らに開くという。
   この下を向いた花弁はヤマホトトギスだろうね。

 

 

   数ある花の中にはたまにうまく開かなかった花もある。

   つまづいたっていいじゃないか、花なんだもの・・・せんだみつを!?

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影   9月10日  向島百花園

          

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