20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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レコーディング・ダイエット

2008年06月24日 | Weblog
 昨日は、運営委員をしている「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の総会および総会記念講演会のため、神楽坂の出版クラブに出席してきました。
 
 今年の記念講演の講師は、『本の死ぬところ暴力が生まれる』の訳者でいらっしゃる千葉工大教授・杉本卓氏でした。
 杉本さんには「子どものメディア環境と読書・図書館」についてお話いただきました。
 情報メディアと人格形成という視点から「特有な文字表現」について「顔文字」や「ギャル文字」「2チャンネル用語」などを分析・解説していただいたお話は、とても刺激的でおもしろかったです。
 特に、なぜ顔文字が生まれたかについてのお話は、現代の人間の関係性の根源的な部分を突いていて非常におもしろかったです。
 まさに現代の情報文化の世界をリードしていらっしゃる研究者の興味深いお話でした。
 
 総会のとき、同じく運営委員で、お隣に座っていらした童美連・元理事長で画家のHさんとお話していて、彼女があまりにもスリムになられたことにとつぜん気づきました。
「すごくスリムになられたわね。なにかおやりになってらっしゃるの?」
「岡田斗司夫のレコーディング・ダイエットよ。毎日、食べたものをすべて書いているの」
と、オタク論の教祖である岡田斗司夫の『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)の本に書かれたダイエット方法について、彼女は話し始めました。そしてメタボ管理をしてくれるサイトのことを教えてくれたりしました。
「へぇ、すごいわね」
 感心して聞いているそばから、私はバッグからガムやらキャンディやらを取り出すと、Hさんと私の右隣に座ってらしたP社のIさんにお裾分けしました。
 そしてガムを噛みながら、
「ほんとに書くだけで、こんな痩せられるなんて、夢みたいね」
 そんな簡単なことで?と、うれしくて思わずにたにたしてしまいました。
 すぐその気になりやすい私は、スリムな彼女を見て、その場でレコーディング・ダイエットをやろうと決意したのでした。
 
 会議が終わって神楽坂を地下鉄の駅に向かってのぼりながら、
「明日からはレコーディング・ダイエットなんだから、今日は前夜祭。食べ納めだわ」と、滅多に入ることのないシュークリームで有名な「ラパン」に、ふらふらと足を踏み入れ、シュークリームを買ってしまいました。
 ここのシュークリームは「家庭画報」に載るほど神楽坂界隈では有名です。
 魔が差すとはこういうことをいうのでしょう。滅多に入らない、滅多に買わないシュークリームをなにかに誘われるように、ついふらふらと買ってしまったのですから。
 帰ってきて後ろめたい気持ちで、それを冷蔵庫に冷やしました。けれど目の前にだすと、その誘惑に負けて、夕食後私はカスタードクリームと生クリームたっぷりのシュークリームをぺろりと平らげていました。
「今日だけ、今日だけ」と言い訳しながら、指についたカスタードクリームを舐め、ちょっぴり後悔しながら。
 
 そんなわけで、今朝からいよいよ岡田式ダイエットの開始です。
 果たして三日坊主で終わるか、あるいは、ほんのちょっとでもスリムになれるか・・・。すべては私の意志にかかっています。

コメント (7)
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