楠章子さんと言う作家を知ったのは、デビュー作『神さまの住む町』(岩崎書店刊)を編集者から送っていただき、読ませていただいたあの瞬間でした。
町のそのへんに神さまがひょっこりと住んでいる。町に住む人たちを見守ってそこに住んでいる。
それを大阪弁の叙情性豊かな、やわらかな文体で書かれた楠さんの作品世界に触れたときは、なんともいえない心地いい風が、あたりに吹いているのを感じたものでした。
その後、楠章子さんご本人とお会いする機会があって、お目にかかったとたん、思わず目をこすって彼女をみつめてしまったことを覚えています。もしかして、これって神さまの仕業?と。
だって「神さまの住む町』の表紙の、日本画風の清楚な少女のすがたに、楠章子さんご本人が、あまりにもそっくりだったものですから。
まるでご本から飛び出してきたような、お若くて楚々とした少女のような方で。
その楠章子さんの第二作目が届きました。
『古道具ほんなら堂~ちょっと不思議あり~』(毎日新聞社刊)です。
町のかたすみに不思議が存在しているのは、今回の作品もいっしょです。
家族、町、友だち。そんな少女たちを取り巻く世界の真ん中には、やっぱり今回の作品も、不思議とあったかさがでんと陣取っていました。
これは、楠章子という作家のひとつの特徴なのかもしれません。
「まめだのせっけん」
「ガラスビンのしずく」
「にじ色のこな」
「かけた茶わん」
この4編からなる短編集です。
ぜひお読みになってみてください。
町のそのへんに神さまがひょっこりと住んでいる。町に住む人たちを見守ってそこに住んでいる。
それを大阪弁の叙情性豊かな、やわらかな文体で書かれた楠さんの作品世界に触れたときは、なんともいえない心地いい風が、あたりに吹いているのを感じたものでした。
その後、楠章子さんご本人とお会いする機会があって、お目にかかったとたん、思わず目をこすって彼女をみつめてしまったことを覚えています。もしかして、これって神さまの仕業?と。
だって「神さまの住む町』の表紙の、日本画風の清楚な少女のすがたに、楠章子さんご本人が、あまりにもそっくりだったものですから。
まるでご本から飛び出してきたような、お若くて楚々とした少女のような方で。
その楠章子さんの第二作目が届きました。
『古道具ほんなら堂~ちょっと不思議あり~』(毎日新聞社刊)です。
町のかたすみに不思議が存在しているのは、今回の作品もいっしょです。
家族、町、友だち。そんな少女たちを取り巻く世界の真ん中には、やっぱり今回の作品も、不思議とあったかさがでんと陣取っていました。
これは、楠章子という作家のひとつの特徴なのかもしれません。
「まめだのせっけん」
「ガラスビンのしずく」
「にじ色のこな」
「かけた茶わん」
この4編からなる短編集です。
ぜひお読みになってみてください。