20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「わたしのママは魔女」(ポプラ社刊)

2008年06月15日 | Weblog
 昨日の、岩手・宮城地震は大変なことでした。
 東京もかなりゆれました。
 岩手のMayさん、仙台のSさん、だいじょうぶでしたか?
 TVの東北地方の地図を見ながら、おふたりのことを考えていました。
 こころよりお見舞い申し上げます。 

 さて、今日、明日はご本のご紹介をしたいと思います。
 ご存じ、藤真知子さんの『わたしのママは魔女』シリーズの37巻(?)「まほうの国のプリンス&プリンセス」です。人気シリーズなので、いまさらご紹介?と言われそうですが。
 藤さんからお送りいただきましたので、この機会に。

 藤真知子さんとはもう、かれこれ20年近い友人です。とはいえ、日常でお目にかかることは滅多にありませんが、なにかのときは必ずご一緒しています。
 そんなご縁から、彼女の文庫のご本の解説なども書かせていただいております。
 彼女はいわずと知れた、ふたつの人気シリーズ『まじょこ』『魔女ママ』を抱えた売れっ子作家です。おまけにとってもおしゃれ。
 日本舞踊を習っていらして舞台で藤娘を躍られたり、すてきなドレスを着て、ハリー・ウィンストンのネックレスのようなゴージャスなアクセサリーを身にまとってシンフォニーをバックに朗読を演じたり・・・。
 そんな彼女の作品ですから、この「まほうの国のプリンス&プリンセス」も、まさに彼女そのもの。
 子どもたちのまほうの国のプリンスやプリンセスを登場させて女の子たちのあこがれを体現させています。
 
 私たちがまだ子どもだったころ、アメリカのホームコメディ「奥さまは魔女」というテレビドラマが流行ったことがあります。ドラマではまだ日本には根付いていなかった、近代的・文化的生活のなかでの、おしゃれであこがれてしまうような暮らしぶりが描かれていました。
 魔法の杖でなんでも叶えてくれる魔法使いの奥さまが、きらきらとまぶしく見えたものです。
 さすがにいまの時代、そういったあこがれがあるわけではありませんが、ママがまほうのウインクをすると、当座の危機から救われたり、やはり魔法の存在はいつの時代でも、子どもにとってあこがれなのかもしれません。
 そしていっときのカタルシスを与えてくれるものなのでしょう。
 
 知り合ったあのころから、いえ、子どものころからきっと、藤さんはいつも、この「魔女ママ」のようにパチンとウインクしながら、楽しいことや大変なこと、そのまるごとをネガティヴな気持ちにならず引き受け、楽しく優雅に切りひらいていらした方なのかもしれません。
 ちなみに、絵のゆーちみえこさんも、明るくてとってもステキな方です。
 彼女とも20年来のお知り合いです。
コメント (2)
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