20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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生きにくさと、生きる希望

2023年10月22日 | Weblog
            

世の中には、お金があるとかないとか、健康か病気とかとは関係なく、生きにくいと感じている人がたくさんいます。

作家の中村文則が、こう語っていました。
「SNSなどで、異常な幸福比べ合戦が始まっている」
「人は比べ合いから、簡単に離脱できない」
生きにくさは、ここから、始まっているような気がすると。

ではどうすればいいか。
と、問いかけながら、彼はいいます。

「楽しくあれ」と。
これは大江健三郎が、小説の中で、よく語っていた言葉だそうです。
「喜びを抱け」

中村文則の、この言葉に、私は、とても共感しました。

人間、楽しくならなくては、生きていけません。
心の中に辛さを抱え、自分をその辛さに閉じ込め、無理やり前に進ませようとしても、心がついていきません。

だから、「楽しくあれ」「喜びを抱け」。
どんな時も、私は、この言葉が、自分自身の生きる意味でもあるし、それをアイデンティティにしたいとずっと生きてきました。

そのためには、
問題に突き当たったら、自分の頭でしっかりと考える。
周りの意見に、簡単に流されない。

それは、頑固さとは違います。
流されないようにするためには、とことん、学ぶことも伴います。

それをしっかりとやり続けることで、結局は、他者を大切に思い、自分自身も「楽しさ」や「喜び」を見つけ出していける方法だと・・・、
この年になって、日々、実感しています。
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